青海駅北口	発車したET122-1+ET122-8の直江津行き
青海駅は１９１２(大正元)年１０月１５日に国鉄北陸本線の泊駅−青 海駅間延伸時に開業した。島式ホーム２面だが、日本海ひすいラインは １面のみ使用で山側のホームは使用されていない。２００８年までは貨 物駅の機能もあり１０本の線路があるが架線は１、２、３番線にのみ張 られている。 　駅舎は橋上駅舎で、改築が１９６８(昭和４３)年８月と古く、北陸本 線の他の橋上駅舎とは雰囲気が異なる。この駅が改築されたころは、マ イカーが普及しておらず、多くの人が電気化学工業への通勤に利用した と思われ、改札口や待合室は現在の利用状況からは考えられない設備と なっている。その後５年ほどで急速にマイカー通勤移行した。 　親不知駅側に南北を結ぶ自由通路、糸魚川駅側が駅舎となっている。 駅舎には窓口と独立した待合室がある。青海駅は糸魚川市内の高校への 通学や青海駅以西からの青海中学への通学定期券利用が多い。   ２０１５年３月１４日に北陸新幹線長野−金沢間開業により、えちご トキめき鉄道日本海ひすいラインの駅となった。窓口の営業時間は７時 ２０分から１８時２０分までで、ＪＲ乗車券は扱っていない。北陸新幹 線糸魚川駅がＪＲ乗車券を発売している。 　青海町はえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの北側(海側)に市街 地が広がっており、北が表口、南が裏口という感じになっている。北口 は東側に広い階段があり、南口は東西に狭い階段があるが東側の階段は 西側より狭い。 　北口の糸魚川駅側に総合文化会館きらら青海、糸魚川市役所青海事務 所がある。南口は寺町で曹洞宗の大きなお寺羽黒山清源寺がある。	青海駅は環境省の中部北陸自然歩道コースＡ−１５(２５km)の起点 駅となっている。 　コースは北陸本線青海駅が起点で親不知駅が終点で青海駅から青海川 に沿って登り橋立ヒスイ峡谷、大平峠を越え、グリーンパーク親不知か ら外波川に沿って親不知駅まで下るおおよそ８時間のコース。 　青海町の東町と西町に江戸時代から３００年以上続く「青海の竹のか らかい」は、全国的に珍しい奇祭で小正月の行事で、国指定重要無形民 俗文化財に指定されている。竹のからかいは民間信仰から発生したもの で、五穀豊穣や除災招福・家内安全を願ったもので毎年、１月１５日に 開催される。これを記念して駅前通り国道８号線交差点までの両側に 「飾り竹・東」「飾り竹・西」という竹の並木がある。並木の内側は無 料のパークアンドライド駐車場になっている。 　青海駅の南にそびえる黒姫山(1,222m)は全山石灰石で推定埋蔵量５ ０億トンといわれ、電気化学工業の主力生産拠点である青海工場があ る。青海駅から南西方向へ分岐し青海川に沿って南下する電気化学工業 の専用線があったが、２００８年(平成２０)年３月に顧客のニーズから 製品の輸送がトラック輸送に切り替えられたため、現在は駅構内より先 は線路が撤去されている。セメント輸送はトラック輸送に変り軍配マー クのセメント輸送車が走っている。 　黒姫山という名前の山は日本に３つあるが、すべてこの近くにある。 糸魚川市の青海黒姫山、柏崎市の刈羽黒姫山(891m)、長野県信濃町の 信州黒姫山(2,053m)がある。もちろん黒姫山と言うと信濃町の黒姫山 を指すのが一般的。
青海駅ホームと橋上駅舎	駅舎への階段前からホーム
ホームから曹洞宗羽黒山清源寺と黒姫山	到着するET122-4泊行き