朝菜町駅ホーム	到着する10030系普通電鉄富山行き
上滝線の前身の富山県営鉄道は１９２１(大正１０)年４月２５日に上 滝まで開通したが、朝菜町駅が開業したのは１９５８(昭和３３)年４月 ５日。現在、駅周辺は富山市の市街地に取り込まれて住宅地となってい るが、僅かに水田が残っている。 　今回訪れた時、ホームの向かい側に１カ所のみ残っていた水田が宅地 化のため、埋め立て工事中だった。県道４３号線側から朝菜町駅への踏 切は、上堀駅側約６００ｍに県道５６号線踏切、南富山駅側約１kmに 県道１８８号線踏切がある。以前は水田の畦道から線路を渡って利用し た人もいたようだが、宅地化でそれも不可能になった。畦道があった場 所の線路敷内に「線路に立ち入らないで下さい」の看板が、まだ残って いる。 　駅近くに朝菜神社があり、バス停にも朝菜町の名称が残っている。最 初から片面ホームの無人駅として誕生した。駅から約１km西側にアピ タ富山店がある。	朝菜町駅へは県道１８８号線堀川町交差点から東へ入れば到達するが 県道４３号線側から朝菜町駅は踏切がなく利用できな い。 　現在、朝菜町と言う住所はなく、県道４３号線側が下堀、県道１８８ 号線側が堀川町となっている。朝菜は駅と神社にのみ残っている。 　駅前に朝菜町駅前というバス停がある。走っているのは８８系統の国 立富山高専と富山ライトレール粟島駅付近の興人町を結ぶ長距離路線。 国立富山高専−朝菜町駅前−富山市民病院−総曲輪−富山市役所前−富 山駅−富山駅北−北日本放送会館−奥田北小学校前経由で終点が下新北 町３区。行き先は興人団地となっている。狭い道も通るが、地鉄では最 も大型の部類の路線バスが使われている。折返しの国立富山高専行きは 一部経路が異なるため、４６系統となっている。 　朝菜神社の社はアルミサッシで作られ、主神は稲荷神社の倉稲魂命 (うがのみたまのみこと)で、もちろん赤い鳥居がある。他に猿田彦命、 大宮売命が合祀されている。
朝菜町駅ホーム	発車した14760系普通岩峅寺行き
駅前から剱岳	朝菜神社