曹洞宗高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩堤をとむらうため三代藩主利常公によって建立された寺である。利長公は高岡城を築城し、この地で亡くなった。
 加賀百万石を譲られた異母弟利常は、深くその恩を感じ、時の名匠山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山とされた。
 造営は正保年間から、利長公の五十回忌の寛文三年(1663)までの約二十年の歳月を要した。当時、寺域は3万6千坪、周囲に濠をめぐらし、まさに城郭の姿を想わせるものがあった。
 平成9年12月23日、山門、仏殿、法堂が国宝に指定された。また、総門、禅堂、大庫裏、回廊、大茶堂が国の重要文化財に指定されており、江戸時代を代表する禅宗寺院建築として高く評価されている。

撮影日・2011年12月28日


総門(重要文化財)

高岡山瑞龍寺山門(国宝)

山門(国宝)

山門(仏殿前より望む)

仏殿(国宝)・法堂(国宝)

仏殿(国宝)

法堂(国宝)

法堂(国宝)

瑞龍寺伽藍復元図(案内板より・写真は北日本新聞社空撮)

大庫裏(重要文化財)
石廟(県指定文化財) 法堂の鬼瓦 廊下(通路)
瑞龍寺・前田利長公墓所を結ぶ道路 瑞龍寺・前田利長公墓所を結ぶ道路 総門(重要文化財)

山門(国宝)ライトアップ(2010年2月13日)

山門(国宝)ライトアップ(2010年2月13日)

                                                      


資料
富山県歴史の道調査報告書(北陸街道)発行昭和55年(1980)12月10日 富山県教育委員会・富山県郷土史会
地元発行の観光パンフレット、施設の説明表示板、HP等。
富山大百科事典  平成6年(1994)初版発行 発行所 北日本新聞社
備考・6月中旬から7月上旬には前田利長墓所の堀のスイレンの純白の花が見頃。