最終更新日:2019/11/22
最終取材日:2016/06/20

したやま
路線:富山地方鉄道本線
新黒部  舌山 → 若栗
所在地:富山県黒部市若栗4229

舌山駅舎

14720系電鉄富山行きと10030系宇奈月温泉行き
 舌山駅は黒部電鉄が三日市−下立間を開通させた1922(大正11)
年11月5日に開業した。駅舎は今も大正時代の黒部電鉄の駅舎がタイ
ムスリップしたような感じで建っている。
 駅ができた当時は若栗村舌山だった。若栗村は1940(昭和15)年
に三日市町と周辺の村が合併して桜井町となり、その後1954(昭和
29)年に生地町と合併して黒部市が誕生した。旧村名が字名となって
いる。道路を挟んで農協若栗会館がある。最近までJAくろべの若栗支
店だったが、現在は「地産の黒部」野菜を中心とした地元産品の販売所
となっている。
 相対式ホームの交換可能駅であるが、以前交換は行われていなかった
が現在は交換が復活している。線形は駅舎反対側の宮野公 園側の線路
が1線スルーになっていて、交換の無い場合は宮野公園側の1番線を使
用する。交換の場合は宇奈月温泉行きが駅舎側 の2番線を使用する。
そのため列車が到着する前に何番線に何処行きの電車が到着するか放送
が流される。駅掲載の時刻表には2 番線発着列車に○印が付いてい
る。
 2010年7月23日から黒部まちづくり協議会と若栗自治振興会、
富山地方鉄道が共同で駅舎の修繕とペイントが行われた。
  駅前には広い駐車場があるが2001年頃まで、くみあいマーケッ
ト若栗店があったため今もそのままになっている。駅前から踏切を渡っ
て電鉄富山側へ歩くと舌山公民館がある。更に行くと黒部市の文化財に
なっている天真寺庭園がある。
 これは豪農の西田収三氏の庭で現在は曹洞宗の尼寺、天真寺となって
いる。庭は回遊式庭園で、中央に池を掘り、松・桜をはじめ珍しい大小
の樹木が植えられていて、四季それぞれの趣がある。
 庭園内には、初代富山県知事を務めた国重正文の居住した公舎の松桜
閣がある。松桜閣は元々ここにあったのではなく、富山市奥田にあった
国重正文の私邸を西田氏が買い取って移築したもの。1996(平成8)
年に庭園内の茶室が建て替えられた。
 以前は管理する天真寺に予約しないと見物できなかったが、現在は4
月から11月まで開放されている。時間は10時〜16時まで水曜日定
休、維持協力金は300円、庭園のみ100円。
 ホームからは南側に宮野運動公園の仏舎利塔と「名水の里 黒部」の
大きな看板が見える。宮野運動公園は黒部市街地を一望できる宮野丘陵
に広がる23haの公園で
園内にはシンボルの仏舎利塔、芝生広場、陸
上競技場、野球場、野外ステージ、テニスコート、相撲場などが整備さ
れ、家族で楽しめる公園となっている。公園東側には宮野墓地公園があ
る。両公園にはソメイヨシノ、ヤマザクラなど約1000本の桜があり
春は花見客で賑わう。
 公園からは北陸新幹線や富山地方鉄道本線を走る列車を撮影すること
ができる。宮野運動公園の奥には大谷ダムと十二貫野湖、大小ため池が
点在する。

県道364号線踏切から舌山駅

通過する16010系特急「うなづき3号」宇奈月温泉行き

天真寺庭園の松桜閣

天真寺庭園の茶室

2番ホームから若栗駅方向

2番ホームから新黒部駅方向

1番ホーム駅名標

2番線ホーム駅名表示板

2番ホームから1番線ホーム

1番ホームから2番線ホーム

構内踏切と駅舎

構内踏切から宇奈月温泉方向

構内踏切から電鉄富山方向

宇奈月温泉駅側から電鉄富山方向

駅舎からホームへの出入口

元窓口

駅舎待合室

駅舎待合室の時刻表

駅舎待合室の路線図

トイレもペイントされた

ローカル駅に必ずあった農協倉庫

1番線ホーム待合室

1番線ホーム待合室内部

1番線ホーム待合室時刻表

駅舎前の農協駐車場

県道364号線踏切

踏切から宮野公園方向

踏切から黒部川方向

踏切から電鉄黒部駅方向

踏切から宇奈月温泉駅方向

若栗農業会館

地産の黒部入口

地産の黒部内部

駅前の小公園

黒部市立舌山公民館

天真寺庭園入口

天真寺の庭園解説石板

ペイント前の駅舎 2008/10/10

くみあいマーケット 2000/12/09

10030系普通宇奈月温泉行き 2000/12/09

通過する14760系特急電鉄富山行き

通過した10030系特急宇奈月温泉行き

通過する14760系特急電鉄富山行き

到着する10030系普通宇奈月温泉行き

発車した10030系普通電鉄富山行き

発車した10030系普通宇奈月温泉行き

発車した10030系普通宇奈月温泉行き

発車した14720系普通電鉄富山行き

通過する16010系特急宇奈月温泉行き