最終更新日:2022/10/10
最終取材日:2007/10/06
いちじょうだに
路線:JR西日本越美北線
越前東郷 ← 一乗谷  越前高田
所在地:福井県福井市安波賀中島町11字円田1-3

一乗谷駅ホーム

入口からホーム

 越美北線は福井と岐阜を結ぶ路線として計画され、岐阜側が越美南線
として、福井側が越美北線として建設が始まったが越美南線は北濃、越
美北線は九頭竜湖で建設は中止となった。越美南線は第3セクター長良
川鉄道になっている。
 一乗谷駅は越美北線が勝原まで開通した1960(昭和35)年12月
15日に開業した。片面ホームの無人駅で駅舎は無くホームに待合室が
ある。
 駅の真南1.5km (歩くと2km) の所に特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡が
ある。遺跡は駅から2kmもあるのと列車本数が少ないため列車利用に
は結びつかない。ほとんどの人がマイカーや観光バスで訪れる。私も車
で遺跡を訪れる際に駅に立ち寄り撮影した。駅近くの県道31号線沿い
に福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館がある。
 一乗谷朝倉氏遺跡は、福井市街の東南 約10kmの足羽川支流である
一乗谷川下流沿いの細長い谷間に築かれた戦国時代の城下町と屋敷跡お
よび背後の山城が遺跡となっている。
 朝倉氏遺跡は全国で唯一、戦国期の城下町跡がそのまま残る日本最大
の中世都市遺跡として国の特別史跡に指定されている。

 一乗谷は、東、西、南を山に囲まれて、北には足羽川が流れる天然の
要害で、周辺の山には城砦や見張台が築かれ、地域全体が広大な要塞群
あった。三国港に続く、足羽川の水運や大野盆地に通じる美濃街道、

鹿俣峠を抜け越前府中へ続く街道などが通り交通の要衝でもあった。
 一乗谷の南北に城戸を設け、その間の長さ
約1.7kmの「城戸ノ内」
に朝倉館をはじめ、武家屋敷、寺院、職人や商人の町屋が計画的に整備
された道路の両面に立ち並び、城下町の主要部を形成していた。
 城下町は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の施設として建屋が復元さ
れている。屋敷跡に唯一残っている唐門は松雲院の寺門として朝倉義景
の菩提を弔うために作られたものである。
 2022年10月1日、に駅近くの県道31号線沿いに福井県立一乗
谷朝倉氏遺跡博物館が開館した。5代当主朝倉義景の居館の一部を原寸
再現した「朝倉館」、城下町を30分の1スケールで再現した「巨大ジ
オラマ」、発掘された川湊の一部を露出展示した「石敷遺構展示」の他
約170万点の出土資料の中から国重要文化財をはじめ厳選した約80
0点も並ぶ。
県道を挟んで向かい側の一乗谷朝倉氏遺跡資料館は博物館
の分館となった

一乗谷朝倉氏遺跡博物館               (画像:福井県)

博物館内の朝倉義景居館の一部を原寸再現した「朝倉館」(画像:福井県)

山城からの屋敷跡

唯一残っている唐門

旧一乗谷朝倉氏遺跡資料館

復元された鍛冶屋、染物屋などの町屋

ホームから越前東郷駅方向

ホームから越前高田駅方向

ホームの駅名標

柱用駅名標

越前高田駅側からホーム

ホームの待合室

待合室内部

ホームへの階段

越前東郷駅側の駐輪場

待合室の時刻表

待合室の運賃表

待合室の写真1

待合室の写真2

ホーム入り口の史跡案内図

越前高田駅側の駐輪場

ホームから県道31号線

ホーム向い側の山

足羽川の支流の一乗谷川

唯一残っている唐門前の橋

川のように見える濠の鯉

湯殿跡庭園

諏訪館庭園

県道18号線から遺跡への一乗谷川御屋形橋

復元された武家屋敷