粟津駅は官設北陸線が小松まで開通した１８９７(明治３０)年の１０年後の１９０７(明治４０)年１１月１６日に開業した。粟津駅前の新粟津−粟津温泉間を結ぶ北陸鉄道粟津線が運行されていたが、１９６２(昭和３７)年に廃線となった。粟津温泉・高野山真言宗別格本山那谷寺の最寄り駅で、駅前から小松市コミュニティーバス「こまち」が駅前と粟津温泉・那谷寺を結んでいる。バスは小松駅前始発で特急利用の場合は小松駅が最寄り駅となる。
　ホームは２面４線で駅舎と各ホームは地下道で結ばれている。地下道を渡って駅舎側１番線が福井方面の待避線で、２番線が福井方面の本線、３番線が金沢方面の本線、４番線が金沢方面の待避線となっている。金沢方面ホームの金沢よりにコマツ粟津工場専用の跨線橋があったが工場への通勤はほとんどマイカー使用となり撤去された。
　駅舎は開業時からの木造であるが入口や窓枠はアルミサッシ化されている。２０１７年４月１５日からＩＣＯＣＡエリアとなり、ＩＣカード用の簡易改札機が設置されている。
　コマツ粟津工場近くに小松短期大学、石川県立小松高等技術学校がある。駅東側２kmくらいの所に北陸大谷高校がある。駅前に北國銀行粟津支店があり、その隣に蓑輪八幡神社がある。駅から１.５kmの所に木場潟公園あり、冬は白鳥や鴨などの渡り鳥が見られ、春は河津桜が咲き、さくら祭りが開催される。
　２０２４年３月１６日北陸新幹線 金沢− 敦賀間開業に伴いＩＲいしかわ鉄道に移管され、無人駅となった。