穴水駅舎	「のと里山里海４号」に併結の604D七尾行き
穴水駅は国鉄七尾線が穴水まで開通した１９３２(昭和７)年８月２７ 日に開業した。穴水は能登中部の交通のジャンクションで、七尾から輪 島、珠洲、門前方面への道路が分岐している。 　のと鉄道もここで輪島方面と珠洲方面への線路が分岐していたが２０ ０１(平成１３)年３月３１日に穴水−輪島間が廃線となり２００５（平 成１７)年３月３１日に穴水−蛸島間の能登線も廃線となり、穴水駅は 終着駅となった。 　穴水駅は穴水の町外れにあり、駅舎は１９９１(平成３)年にのと鉄道 に移管され時、のと鉄道のログハウス風の駅舎からＪＲが使用していた 現駅舎へ移り車両基地も新設されている。ログハウス風の駅舎は現在、 のと鉄道の本社になっている。 　２０１５年(平成２７年)３月１日に物産館「四季彩々」が開業し、駅 舎も物産館に合わせてリニューアルされた。「四季彩々」には、穴水町 内産を中心とした農産物や海産物をはじめ、各種おみやげ品が陳列され 軽食コーナーも設けられている。 　のと鉄道は有人駅も運賃車内収受となっており、この駅も改札口が無 い。ホームは０〜３番線があったが、現在定期列車は１、２番線のみ が使用され七尾行き定期列車はすべて１番線から発車する。	２番線は列車が行き違いとなる場合のみ到着列車が使用する。のと鉄 道では他の跨線橋のある駅でも行き違いのある場合のみ、跨線橋を渡る ホームが使用される。当駅の跨線橋では１〜３月の牡蠣シーズンに穴水 駅ホーム『あつあつ亭』が開催される。 　駅舎に向かって左側の入口付近に、のと鉄道旅行センターがあり、み どりの窓口でＪＲの指定券などの切符を発行している。その奥のホーム 側に売店がある。右側は待合室になっており自販機コーナーがある。 　町の中心は駅の北東側の海沿いに広がっている。駅の裏徒歩１５分の ところにキクザクラで有名な、能登の名刹来迎寺がある。 　来迎寺は８１４年(元和９)年創建の真言宗の寺で十一面観音を安置し た観音堂が建っており、平安時代の古仏も多くある。石川県立穴水高校 は駅から東側２�qの半島部の駅から遠い所にある。 　穴水−輪島間が廃線になった後、北陸鉄道の子会社能登中央バスが１ 日１５往復の代替バスを運行している。石川県が定期運賃の差額を補助 しているが、乗客は鉄道に比べ更に減少している。能登線の代替バスは 珠洲鉢ヶ崎まで運行されているが区間運行が多い。また、金沢から珠洲 鉢ヶ崎までの直通特急バスも１日４往復運行されているが穴水駅前へは 立ち寄らない。
穴水物産館「四季彩々」	「のと里山里海４号」に併結の604D七尾行き
来迎寺本堂	七尾北湾の牡蠣養殖筏と魚釣場　筏の四角い箱はトイレ