最終更新日:2019/11/21 最終取材日:2011/04/24 |
あいもと 路線:富山地方鉄道本線 下立 ← 愛本 → 内山 |
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所在地:富山県黒部市宇奈月町内山 |
内山駅待合室 |
到着する14760系特急宇奈月温泉行き |
愛本駅は日本発電が発電所建設資材輸送のために敷設した黒部鉄道の 駅として1923(大正12)年11月に開設された。その後、黒部鉄道 は1940(昭和15)年に富山電鉄に譲渡され、1943(昭和18)年 に戦時下の鉄道統合によって富山地方鉄道となった。 現在は片面ホームの無人駅となっているが、かつては行き違い可能駅 で、廃止ホームと線路跡が残っている。駅舎は外板や扉はり替えられて いるが屋根は開業当時の姿を留めている。近くに集落は無いが、宇奈月 町の地理的中心だった為、黒部市宇奈月市民サービスセンター(元宇奈 月町役場)がある。 駅舎すぐ横には関西電力新愛本変電所がある。開業時は愛本村であっ たが1954(昭和29)年7月に東山村、愛本村、内山村が合併して宇 奈月町となっている。2006年3月31日に黒部市と合併し黒部市と なった。現在愛本の集落名は無いが愛本橋を渡った先に愛本新の地名が 残っている。 黒部市宇奈月市民サービスセンターの黒部川対岸の音沢地区に関西 電力愛本発電所30,700kWがあり その少し下流に富山県の愛本堰 堤がある。愛本堰堤は黒部川からの農業用水の取水を一カ所にまとめた もので右岸は黒東合口用水左岸は黒西合口用水となっている。途中に用 水の水流を利用した北陸電力の発電所が幾つもあり、堰堤は富山県と北 陸電力が管理している。 |
ホームの名所案内板では関西電力の黒部川水系の総発電量は892, 700kW となっているが、そのまま関西へ送電すると送電ロスが大き いため、大部分が北陸電力や中部電力で使用される。変電所内の新愛本 制御所で送電制御が行われている。新愛本制御所では無人化された発電 所の制御を行っている。 愛本堰堤の近くに川の灯台と呼ばれる白い塔(現在ペンキが落ちて灰 色)が建っており、ここに江戸時代、日本3奇橋と呼ばれた愛本刎橋が 架かっていた。加賀藩を始め北陸の大名が参勤交代時に利用したと言わ れている。この橋は明治期に水害で流出し、現在宇奈月町下立にある歴 史民俗資料館にその一部が復元され展示されている。 (日本3奇橋=岩 国市錦川の錦帯橋、大月市掛川の猿橋、宇奈月町黒部川の愛本橋)。 旧北陸道は現在の県道2号線に沿って海岸を通っていたが、度々川止 めになったため川幅の狭いこの地に橋を架けて迂回するようになった。 迂回路は魚津から愛本へ向かって迂回し、入善の舟見を通り、北陸本線 入善駅近くで元の道に合流する。 県道13号線の愛本橋を渡った先の明日(あけび)地区に稚児舞いと明 日の大桜で有名な法福寺がある。明日の大桜は県指定の文化財になって いる。その先の土山地区にキャンプ場「どやまランド」がある。 |
入善町側から愛本橋 |
愛本橋から愛本堰堤 |
関西電力愛本発電所 |
発車した10030系電鉄富山行き |
ホームから電鉄富山駅方向 |
ホームから宇奈月温泉駅方向 |
駅名標 |
ホーム宇奈月温泉駅側端から |
待合室前からホーム |
宇奈月温泉駅側からホーム |
ホームの待合室 |
ホームの待合室 |
ホームから駅舎への出入口 |
元改札口と窓口 |
駅舎待合室 |
駅舎前の駐輪場 |
ホームから駅舎への出入口 |
ホームへの階段 |
待合室の時刻表と運賃表 |
駅舎前の林道への踏切 |
県道14号線から駅方向 |
変電所入口から愛本駅 |
電鉄富山側から愛本駅 |
駅舎隣の関西電力新愛本変電所 |
変電所の送電設備と桜 |
電車内から変電所と制御所 | 黒部市宇奈月市民センター |
庁舎裏の黒部川 |
愛本駅側から愛本橋 |
愛本刎橋架橋地点に建つ川の灯台 |
愛本橋から下流側 |
平三郎茶屋冬期歩道 |
関西電力愛本発電所 4月 |
関西電力愛本発電所 8月 |
関西電力愛本発電所 11月 |
関西電力愛本発電所 2月 |
旧北陸道の愛本姫神社 |
愛本橋を潜る旧北陸道 |
愛本刎橋の架かっていた場所 |
右岸の愛本刎橋解説板 |
解説板の愛本刎橋写真拡大 |
稚児舞いの行われる法福寺 |
愛本発電所余水放出口 |
愛本橋下流対岸の墓の木公園 |
発車した10030系普通電鉄富山行き |
発車した16010系急行宇奈月温泉行き |
発車した14720系特急宇奈月温泉行き |