みなとオアシス海王丸パークは、帆船海王丸の展示を中心に、イベント広場、アスレチックス広場、飲食店、売店研修施設などで構成されて
いる。近くには海王バードパーク、新湊きっときと市場があり、2012年9月23日に開通した新湊大橋と立山連峰を背景にしたパノラマは
人気になっている。海王丸や新湊大橋がライトアップされることもあり、恋人の聖地にも認定されている。
帆船海王丸では、年間約10回の総帆展帆のほか、満船飾や登檣礼がボランティアによって行われる。海王丸パークでは、季節毎のイベント
を実施するほか、市民によるフリーマーケットなどのイベントも開催されている。
隣接する海王バードパーク(富山新港臨海野鳥園)では、観察
センターと東西2つの観察小屋から野鳥の自然な姿を楽しむことができる。
帆船海王丸は商船学校の練習船として1930(昭和5)年に姉妹帆船の日本丸とともに川崎重工業神戸造船所で建造され、1989(平成元)
年の現役引退まで、地球約50周を航海し、11,190名の海の若人を育てた。
海王丸は引退後の引取先として、日本各地の自治体が名乗りを上げ、最終的に富山県と大阪市が残った。両者の協議により、5年交替で富山
新港(伏木富山港新湊地区)と大阪港に係留することとなり、富山県と大阪市が共同で設立した財団法人帆船海王丸記念財団(現:財団法人伏木富
山港・海王丸財団)へ払い下げられた。
先に富山新港に係留され、1990(平成2)年4月28日より一般公開を開始、1992(平成4)年7月5日に専用の係留・展示施設である
海王丸パークが開場した。その後、1994(平成6)年に大阪市は別の帆船を誘致することを決定し、海王丸は富山新港に恒久的に係留される
ことになった。海王丸乗船料は高校生以上400円、小中学生200円で他の施設はすべて入場無料。
海王丸は4マストのバーク型帆船で総トン数
2238.4トン、全長97.05m、全幅12.95m、総帆数29枚で2020u、機走用デ
ィーゼルエンジンを装備。
海王丸前にある日本海交流センターには、世界で活躍する代表的な帆船の模型12隻を常時展示しているほか、海と船、さらには伏木富山港
や友好港のウラジオストク港に関する資料を数多く展示している。
庭には5万トンクラスの貨物船の錨(ストックレスアンカー)が展示されてい
る。
2015(平成27)年10月25日に第35回全国豊かな海づくり大会〜富山大会〜で平成天皇が読まれたうたの歌碑が建てられた。また、
2014(平成26)年10月に富山湾が「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟したことを記念して記念モニュメントが設置された。モニュメント
はガラス製で、北陸新幹線車両にも使用される曲面ガラスを使い「富山湾」をイメージしている。
2013(平成25)年1月に海王丸パークが「恋人の聖地」に選定されたことを受けて、海王丸パークに記念モニュメントが設置されている。
四季折々、昼間と夜間にLOVEソングのオルゴールが流れる。
海王丸パークの飲食施設は、日本海交流センターの軽食・喫茶室、海鮮料理の「旬彩あいの風」、手作りパンの店「B-CUBE」、少し離れて
「新湊きっときと市場」がある。「B-CUBE」の隣に雑貨店「貴婦人館」がある。
旬彩あいの風の隣に新湊観光船の乗船券発売所があり、海王丸前の乗船場から富山新港と内川めぐりの遊覧船が、運航されている。乗船料は
大人1500円、小学生800円。万葉線を愛する会、JAFの会員証を提示した場合は10%引きになる。
マイカー利用の場合、1000台
規模の駐車場がある。 |