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JR西日本富山港線は北陸本線の富山駅と岩瀬浜を結ぶ8kmのの路 線で、1924年7月23日に私鉄の富岩鉄道として開業した。その後 富山地方鉄道富岩線となったが、沿線が工業地帯であったことから戦時 下の1943年6月1日に国有化された。1987年4月1日に国鉄民 営化により現在の姿になった。 全線単線で直流1500Vである。行き違い可能駅は途中の城川原の みで終点の岩瀬浜も片面ホームである。JR西日本での営業は、200 6年2月限りで、富山ライトレールが開業するまではバスで代行運行さ れた。富山発5時〜9時台の列車と16時13分、17時52分、19 時13分の列車は475系3両編成で運行されていたが、それ以外はキ ハ120形単行で運行されていた。運行密度は1時間に1本であるが、 9時13分発は富山競輪開催日のみの運行で開催日以外は2時間空く。 沿線は全線住宅地の中を走っており、富山ライトレールになって15 分間隔の運行となれば、潜在需要はかなり有ると思われる。 富山港線は1度も乗ったことがなかったので、9月10日、初めて乗 ることにした。富山11時12分発の1135D岩瀬浜行きに乗った。 |
車両はキハ120−346単行である。富山駅発車時の乗客は座席が ほぼ埋まる30人くらいで途中駅からの乗客もポツポツとある。城川原 駅で3分の1くらいが下車した。岩瀬浜までは半数の15人くらいが乗 り通した。城川原駅や岩瀬浜駅では来年2月でJRでの営業廃止という ことでカメラを構えるファンの姿が見られた。 岩瀬浜駅前には1994年4月にオープンした岩瀬カナル会館があ る。会館内には、物産・情報コーナー、軽食喫茶コーナーなどがある。 物産コーナーでは、富山市の民芸品をはじめ工芸品が展示販売されてお り、また、その日のうちにとれた「きときと」の魚も販売されている。 2階のホールは300名ほど収容でき多彩な催し物に利用されている。 岩瀬浜で7分停車後1136Dで折り返す。停車ごとに整理券をお取 りくださいというアナウンスが流れるが、整理券を取る人は、ほとんど いない。各駅に自動券売機が設置されているためで、富山口から乗車し た人は整理券を取ったので、この駅には券売機設置されていないらし い。これで富山県内の旅客を扱う鉄道線にすべて乗ったことになった。 |
富山駅7番ホームの1135D キハ120-346 |
富山駅8番ホームの通学時間に使用される475系3連 |
富山駅8番ホームの475系 |
終点の岩瀬浜駅に到着した1135D |
終点の岩瀬浜駅 |
岩瀬浜駅銘板 |
線路側から岩瀬カナル会館 |
運河側から岩瀬カナル会館 |
富山駅7番ホームの1135D |
岩瀬浜駅舎 |
今回の富山港線乗車に使用したオレンジカード |
富山駅7番ホームに到着 |
2006年2月28日JR西日本富山港線は最後の日を迎えた。朝から名残を惜しむ大勢の鉄道ファンが訪れ、列車はすべて475系国鉄急 行色3連を2編成使って運行された。最終列車となる時刻表では1157Dと1158Dは身動きできないくらいの超満員。なかには朝から何 往復も乗っている人がいた。1157Dと1158Dに使用されたのは、もちろん気動車ではなく475系3連で車両はA19編成でクモハ4 75−46+モハ475−46+クハ455−60だった。 |
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ホームで行われたラストラン出発式 |
時刻表では1157Dの1157M岩瀬浜行き最終列車 |
岩瀬浜行き1157M車内 |
富山行き1158Mの車内 |
富山駅へ到着した1158M(1158D) |
富山駅へ到着した1158M |
475系A16編成富山行きとA19編成岩瀬浜行き |
城川原駅を発車した岩瀬浜行き 475系A19編成 |
城川原駅を発車した1135D |