あいの風とやま鉄道線の高岡駅バスターミナル7番のりばから、わくライナー能越自動車道経由和倉温泉行き。高岡駅−和倉温泉800円。 所要時間は1時間45分。わくライナーのバス停は画像説明文太字で表示、運賃は新高岡駅・高岡駅前から(2020/08/01現在) 新高岡駅−和倉温泉間は北陸新幹線で金沢まで14分、乗り換え時間15分、特急利用で1時間で1時間30分、3660円。(2020/08/01現在) 高岡駅−和倉温泉間は あいの風とやま鉄道で津幡まで27分、乗り換え15分、七尾まで74分、乗り換え20分、のと鉄道で5分。2時間21分、 1870円。(2020/08/01現在) わくライナーが、これだけ速くて安いのに利用が少ないのは地元の人はマイカー利用が殆ど。 和倉温泉は開湯1200年といわれる歴史の古い温泉で傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したと伝えられる。白鷺に関わる温泉は全国にも多い。七尾湾に面して旅館が並び、能登観光の玄関口でもあり、海のレジャーゾーンで知られる能登島にも近く、七尾市街にもフィッシャーマンズワーフなど見所がある。6月に能登よさこい祭りが開催され観光客や地元の人々で賑わう。 地名の和倉は「湧く浦」、つまり湯の湧く入江であり、海の中から発見された。そのため、潮が退いている時でないと湯を利用することができなかったが、室町期の七尾城主畠山氏、江戸期の加賀藩前田氏によって温泉が整備され共同浴場が置かれた。 温泉地として本格的に開発されたのは明治時代になってからで、戦後になって道路の整備など交通アクセスが向上し、温泉街の旅館、ホテルも大規模化した。高度経済成長期になって能登半島方面に観光ブームが沸き起こり、その後七尾線の電化に伴う特急乗り入れが開始され、急速に宿泊客が増加した。「日本一の旅館」と言われる加賀屋の影響もあって各旅館とも高級指向を全面に打ち出している。現在は山代温泉と並び、石川県内の温泉地で宿泊客数トップを競っている。 JR北陸本線の特急列車が和倉温泉駅まで乗り入れ、特急列車の発着時間には駅前に旅館・ホテルの送迎バスが並ぶ。景気の低迷や、若者の団体旅行敬遠で会社などの慰安旅行が激減し、歓楽街が少なく個人客を相手にしてきた和倉温泉と山中温泉が客足を伸ばしている。団体客を相手にしてきた山代温泉と片山津温泉が衰退している。 能登島は県道47号線の能登島大橋とスーパー農道のツインブリッジのとで繋がり陸続きとなっている。天候に恵まれれば2つの橋から海上に浮かぶ3000m級の立山連峰を望むことができる。能登島には、のとじま水族館があり、休日には和倉温泉の観光客や家族連れが沢山訪れる。島内にはガラス美術館やのとじま臨海公園、たくみの里などがある。 能登島水族館やガラス美術館付近には水越島、大島、重蛇島、黒島などの小島が見える。波が穏やかなため島を巡る、シーカヤック愛好家も訪れる。 七尾駅近くの能登食祭市場から七尾湾遊覧船料金2000円が運航されている。遊覧船乗船場から、1972年に日本で最初にカニ風味蒲鉾を発売したスギヨの本社工場が見える。1974年に同様の商品を広島市の大崎水産が発売し、特許を申請したが異議申し立てが相次ぎ登録ならずとなった。