2020/08/22 更新

 あいの風とやま鉄道高岡駅前から伏木循環バス西回りが平日22本、休日平日15本、東回りが平日11本、休日7本運行されている。氷見市民病院行きが平日、休日とも8往復運行されている。伏木循環バスの西回りと東回りは伏木地区での経路が異なる。運賃は伏木駅前まで290円で東回りが早く、氷見市民病院行きは伏木駅前を経由しない。
 伏木万葉ラインをハイキング・ウォーキングする場合は古府口バス停下車、下山後は海老坂バス停から高岡駅前へ、バスの本数は多い。 勝興寺・気多神社へは伏木一宮バス停下車、勝興寺・伏木測候所へは伏木駅前バス停下車。利用される場合は加越能バス公式HPで確認してください。

 伏木は古代越中国府が設置され、古くから越中国の中心地として開けていていた。742(天平14)年には聖武天皇の勅願により越中国分寺が建立され、757年には越中一之宮となる気多神社が勧請されました。746(天平18)年には万葉の歌人として中央で名を馳せた大伴家持が国司として赴任したことでも知られ、伏木周辺を題材とした多くの万葉歌を残している。
 中世に入ると越中守護代神保氏が支配し、伏木を見下ろす守山城を居城とし旧国府には出城として整備するなど長期の間周辺豪族として大きな影響力を持った。江戸時代に入ると加賀藩領となり、二代藩主前田利長の隠居城として高岡城を築いた事で高岡の外港として整備され北前船の寄港地として大きく発展した。明治初期には廻船問屋の藤井能三の尽力により三菱商会の汽船定期航路の寄港地となり経済的な中心地として重要視された。昭和期には豊富な水力による電気を求め、多くの工場が立地した。工場は規模が縮小されたり、撤退したが現在も残っている。
 JR氷見線伏木駅前から坂を上った先にある浄土真宗(西)本願寺派勝興寺は
1471(文明3)年に本願寺八世蓮如上人が越中国砺波郡蟹谷庄土山に営んだ「土山御坊」が始りで、土山御坊は、蓮如上人の子孫が代々住職を勤め、1517(永正14)年に、佐渡にあった順徳上皇建立の寺を再興、相続して「勝興寺と称した。
 勝興寺は、越中の西部を支配下におき、戦国時代は井波の瑞泉寺とともに一向一揆の拠点となった。砺波郡で数回移転した後、1584(天正12)年に伏木の地に移った。
 近世に入ると、勝興寺は藩主前田家、本願寺及び公家との関係を深め、越中における浄土真宗の中心(触頭)として近代にいたるまで権勢を振るった。そのため、勝興寺の檀家は南砺市、小矢部市に多い。建造物のほとんどが国指定の重要文化財となっている。また、一向一揆の拠点だった経緯から寺域は土塁と濠で囲まれている。現在濠に水は無い。勝興寺を訪れる場合は伏木一宮バス停で下車し、訪れた後、伏木駅前からバス、または列車で戻ると下り坂のみで年寄りには楽。
 勝興寺の周囲には龍善寺、浄光寺、浄徳寺、浄蓮寺、入報寺があるが、いずれも勝興寺と同じ浄土真宗本願寺派の寺院、妙法寺のみ法華宗の寺。
 伏木測候所は1998年に完全無人化され富山地方気象台から遠隔操作されている。測候所建屋は国指定の登録有形文化財で高岡市伏木気象資料館として一般開放されている。
 かつて伏木地区と対岸の中伏木を結ぶ如意の渡しが運行されていたが、伏木万葉大橋の開通時に廃止された。如意の渡しは渡しを体験する観光客と自転車を乗せる高校生が主な乗客だったため、橋を渡る代替バスは運行されていない。


伏木万葉ふ頭緑地から立山連峰 剱岳・立山

伏木万葉ふ頭緑地から立山連峰 弥陀ヶ原・薬師岳

伏木万葉ふ頭緑地から新湊大橋と北陸電力富山新港火力発電所

伏木万葉ふ頭緑地から薬師岳

伏木万葉ふ頭に入港したクルーズ船飛鳥U

高岡市伏木コミュニティーセンター屋上から伏木万葉ふ頭緑地

伏木万葉ふ頭緑地は港湾区域から外れているので釣りが楽しめる

高岡市伏木コミュニティーセンター   一七軒町山車格納庫併設

伏木万葉ふ頭のロシア向け中古車とロシア貨物船

高岡市伏木コミュニティーセンター屋上から二上山

JR西日本氷見線伏木駅

伏木駅前から勝興寺への坂道

勝興寺参道途中の旧伏木測候所  国登録有形文化財  旧越中国守館跡に建つ

勝興寺唐門 国指定重要文化財

勝興寺の式台門 国指定重要文化財(改修前)

勝興寺の鼓堂 国指定重要文化財(改修前)

勝興寺経堂 国指定重要文化財    左側に大銀杏と鐘楼

勝興寺本堂 国指定重要文化財

勝興寺本堂と実ならずの銀杏(雌株なのに実がならない)

勝興寺本堂内部

勝興寺の水の涸れない池

勝興寺の大銀杏

万葉寺井の跡

富山県史跡 越中国分寺跡

室町時代に建てられた気多神社本殿 国指定重要文化財

気多神社の大伴家持を祀る大伴神社

富山県立伏木高校    伏木高校前バス停下車

高岡万葉歴史館    古府バス停下車

伏木万葉ふ頭緑地から万葉ふ頭

伏木燈明台を模した万葉ふ頭の灯標

岩崎ノ鼻灯台から伏木万葉ふ頭

公開されている一七軒町の山車

伏木万葉ふ頭緑地のキョウチクトウ

伏木万葉ふ頭緑地のキョウチクトウ

伏木万葉大橋

伏木万葉大橋歩道から伏木港

伏木万葉大橋の歩道は海側のみ

伏木万葉大橋デッキの大伴家持万葉歌句碑

伏木万葉大橋デッキの大伴家持万葉歌句碑

伏木万葉大橋デッキの大伴家持万葉歌句碑

伏木万葉大橋デッキの大伴家持万葉歌句碑

万葉寺井の句碑

伏木測候所前の越中国守館址の碑

勝興寺とともに伏木へ移った蟹谷山龍善寺

浄土真宗本願寺派麻生山浄光寺

浄土真宗本願寺派浄徳寺