2022/05/08 更新
 小松市は、1940年12月1日に小松町、安宅町、牧村、板津村、白江村、苗代村、御幸村、粟津村が合併して発足した。1956年までに周辺
の矢田野村、那谷村、中海村、金野村、西尾村、大杉谷村、新丸村、月津村・国府村の一部を編入している。2024年3月にIRいしかわ鉄道に移
管されるJR北陸本線の駅は小松駅、粟津駅、明峰駅の3駅である。
 人口では白山市に抜かれたが、国や県など行政の支所などがあり、石川県第二の都市で新幹線駅も現駅東口に併設される。富山県第二の都市である
高岡市と姉妹都市となっている。 
 航空自衛隊小松基地に併設の小松空港は北陸新幹線金沢開業以前は石川、福井と首都圏を結ぶ重要な役割を果たしていた。金沢、福井両市から高速
路線バスが運行されている。空港の北側に石川県立航空プラザがあり、航空博物館として子供に人気がある。北陸自動車道京都方面車線から見える。
 工業では建設機械を製造する世界のコマツがある。駅東口にあったコマツ工場は粟津工場に集約され、跡地は「こまつの杜」の子供たちが学習し、
遊べる施設となっている。海外の鉱山を引退した巨大な建設機械が展示されている。以前からあった
ダンプトラック930Eに加え、油圧ショベルの
PC4000が展示された。
 東口北側の土居原ボンネット広場に489系のクハ489−501が展示保存されている。これは金沢と上野を結ぶ特急白山に使用されていた車両
で国鉄特急色に戻して保存されている。クハ489-501ボンネット型特急電車保存会が管理運営している。ヘッドマークは多数用意され、交換される。
 今江町にある加賀三湖(今江潟、木場潟、柴山潟)の一つ木場潟は2015年5月に全国植樹祭が開催され、再整備が行われた。柴山潟とともに霊峰
白山の撮影ポイントとなっている。今江潟は干拓されて農地となり存在しない。
 江戸時代、小松は加賀藩三代藩主前田利常の隠居地として小松城に入城する。これも二代藩主前田利長が高岡城を隠居地としたの共通する。利常は
利常は那谷寺を再建するなど数々の寺社を造営した。
 那谷寺は高野山真言宗の別格本山で、養老元年717年に泰澄法師が、越前国江沼郡に千手観音を安置したのが始まりとされる。南北朝時代に戦乱
に巻き込まれ荒廃したが、加賀藩藩主前田利常が再建した。岩窟内に造られた本殿・唐門・拝殿、書院・庫裏、三重塔、護摩堂、鐘楼が重要文化財と
なっている。春の新緑と秋の紅葉が綺麗。
 梯川の河口に歌舞伎の演目「勧進帳」の舞台となった安宅の関跡がある、現在、弁慶、義経、富樫の銅像が建っている。関所の隣地は安宅住吉神社
の境内となっている。話は源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる際の加賀国安宅の関で、守護職だった富樫泰家が義経と知
りつつ武士の情けで見逃すというもの。元は高岡市に最近まで存在した如意の渡しでの話を基に舞台を安宅の関へ移したもの。
 2022年4月1日現在の推計人口は104,946人となっている。


小松駅西口 東口は新幹線駅建設中

小松駅西口の小松芸術劇場うらら

大和跡地の公立小松大学

小松駅西口前の弁慶・富樫像

土居原ボンネット広場

サイエンスヒルズこまつ

こまつの杜 わくわくコマツ歴史館

こまつの杜 ダンプトラック930E

こまつの杜 油圧ショベルPC4000

イオンモール新小松店

小松空港 右上が航空プラザ      画像:北陸エアターミナルから

石川県立航空プラザ

航空プラザ内部

二宮忠八の玉虫型飛行器の模型

ヘリコプターの操縦体験

今江町の木場潟から白山

安宅の関跡の像 左から弁慶、義経、富樫

安宅の関跡敷地に鎮座の安宅住吉神社拝殿

那谷寺本殿  国指定重要文化財

那谷寺本殿から新緑とツツジ

普門閣前から山門

松尾芭蕉の句碑「石山の石より白し秋の風」

三重塔  国指定重要文化財

奇岩遊仙境の紅葉

護摩堂  国指定重要文化財

鐘楼  国指定重要文化財

鎮守堂の展望台から岩遊仙境

岩遊仙境から庭園の池

境内社の若宮白山神社

鎮守堂展望台への楓月橋

那谷寺大池 11月 灌漑用

那谷寺大池 5月

赤瀬那殿観音 那谷寺奥の院  那谷寺本殿にそっくり

大杉谷川の那殿大橋 橋を渡ると赤瀬ダム堰堤が見える

赤瀬ダム堰堤

堰堤から赤瀬ダム湖左岸

今江町から白山

今江町から白山 大汝峰(2,684m) 剣ヶ峰(2,677m) 御前峰(2,702m)