富山 富山県の西部を流れ日本海に注ぐ一級河川。源流は岐阜県荘川村の南にある山中山の(標高1631m)東斜面にあり、全長114.km、富山
県内の長さは64.5km。飛騨高地の1000m〜1500mの山地を深く刻んで各所に盆地や峡谷を形成して北流し庄川町青島(現砺波市)で平野
部に出てここを中心に庄川扇状地をつくり、射水平野を堆積して富山湾に注ぐ。

 扇状地を流れる庄川は、現在は、堤防によって東側に固定されているが、かっては分流となって乱流を繰り返していた。扇状地上には幾筋もの旧河
道が残されている。古くは金屋から西に流れて小矢部川に注ぎ野尻川と呼ばれていた。その後流路を東に変え中村川、新又川へと主流が移り1585
年の大洪水で千保川、中田川となり、現河道への固定は1670年から1714年の弁財天前、松川除(よけ)の築堤工事による。

 その後も融雪期、梅雨期には洪水が多発して沿岸住民を苦しめた。1883年(明治16年)国の直轄事業によって堤防工事が行われたがその後、
一時中止されたが、1900年から12年(大正1年)にかけて小矢部川からの河口の分離工事が行われた昭和9年(1934)の大洪水を契機とし
て、治水計画を再検討し、1940年から再び国の直轄事業として堤防改修工事が行われている。

 庄川の上流地帯は、多雨地帯で水資源に恵まれ、急流で峡谷が多く、ダム建設による電源開発が盛んである。1960年に完成した御母衣ダム始め
多くのダム湖があります。関西電力小牧ダムは庄川上流の庄川町小牧(現砺波市)にある発電用ダム。曲線重量式可動堰型コンクリートダム。洪水吐
ゲート17門を備えた日本最初の大型ダムで建設当時は東洋一を誇る。1930年(昭和5)に完成した高さが79.2mの本格的なコンクリートダ
ム。平成14年6月に「登録有形文化財」登録される。登録有形文化財とは、歴史的景観に寄与し再現でなく造形の規範となり文化財として価値のあ
る建造物でこれを活用しながら保存する国の登録制度で1996年(平成8年)に制定された。

 小牧ダムから下流には、登録有形文化財の庄川合口堰堤、又、周辺に庄川水記念公園、ふれあいプラザ、庄川美術館、鯉恋の宮等々いろいろな施設
がある。旧北陸道が渡った地点(大門大橋・射水市枇杷首)の上流には、「北陸新幹線」が走って東京−金沢間を約2時間30分で結んでいる。北陸
新幹線は東京を起点として長野、上越、富山、金沢、福井等の主要都市を経由し、新大阪に至る延長約700kmの整備新幹線。

庄川水系境川の境川ダム

庄川水系利賀川千束ダム

庄川水系赤尾ダム湖

庄川水系利小原ダム

庄川水系利賀川千束ダム湖

庄川水系利賀川千束ダム堰堤天端

庄川水系境川の境川ダム・桂湖

庄川に架かる合掌大橋

国指定重要文化財岩瀬家

祖山ダム全門放流

赤尾ダム湖

小原ダム湖  6月

小原ダム湖くろば温泉  2月

小原ダム湖  2月

近くの世界遺産・菅沼合掌造り集落

菅沼集落近くの小原ダム

小原ダムより下流

ささらアーチ国道156線・平村上梨

国指定重要文化財村上家(上梨)

大平橋・左上は五箇山温泉五箇山荘

道の駅ささら館

ささら館横を流れる庄川  5月

楮橋周辺の庄川・境川発電所 10月

赤尾ダム堰堤

祖山ダム堰堤 奥が本堰堤 手前が副堰堤

祖山ダム湖に架かる国道156号線大渡橋

左岸から小牧ダム堰堤

小牧ダム湖・庄川遊覧船「クルーズ庄川」(2011年9月21就航)

庄川遊覧船「クルーズ庄川」より長崎橋を望む

庄川遊覧船「クルーズ庄川」より堰堤を望む

庄川合口堰堤(登録有形文化財) 11月

庄川合口堰堤(登録有形文化財) 5月

県道9号線中田橋 全長514m 手前の赤い桁の旧橋は自転車・歩道橋

あいの風とやま鉄道線庄川橋梁

右岸から万葉線橋梁と新庄川橋

左岸最河口から伏木港まんよう埠頭渡のクルーズ客船「飛鳥」

大渡橋

大渡橋近辺の庄川

大渡橋より上流

祖山周辺の庄川

道小牧ダム銘板

右岸から関西電力小牧ダム堰堤

大牧温泉行きのりば

小牧ダムより下流

小牧トンネルを抜けると小牧ダム

下流より小牧ダムを望む

旧藤橋は立入禁止になっている

国道471号線からダム湖

利賀村への利賀大橋

林道より利賀大橋を望む

国道471号線藤橋

藤橋下の庄川

庄川合口堰堤

庄川合口堰堤舟戸湖

舟戸湖の紅葉

舟戸湖の紅葉

庄川合口堰堤

浮島橋

鯉恋の宮(上が庄川峡展望台)

成人式で鯉を放流する場所

庄川水記念公園の噴水

庄川水記念公園の

ウッドプラザ前の水車

関西電力雄神発電所

舟戸橋から上流

舟戸橋

舟戸橋橋脚の水位計 赤危険・黄注意

舟戸橋から下流

右岸から県道11号線雄神橋

左岸から砺波大橋

砺波大橋付近の17.6kmポスト

砺波大橋より上流

県道9号線中田橋

中田橋下流の13.2kmポスト

北陸新幹線庄川橋梁

北陸新幹線庄川橋梁付近

庄川水辺の交流館(右岸)

大門大橋(旧北陸道が渡った地点)

左岸からの大門大橋

ATR橋梁下から高岡大橋

右岸からの大門大橋        あいの風とやま鉄道越中大門駅

駅横の庄川水害60周年記念碑   駅前整備完了で移設された?

庄川河口近くを走る万葉線

河口近くの新庄川橋(右岸より)

庄川河口右岸から左岸を望む

藤庄川河口右岸にある新湊漁港

三ヶ新の道標

道標石柱(越後出羽道と刻印)

三ヶ新の道標説明板

伏木まんよう埠頭のRORO船  左岸
補足
北陸本線越中大門駅前に「洪水水位標記念碑」がある。この標は水害体験者の証言により洪水位を検証したものである。濁流は北陸線でせき止められ
小杉町戸破地内までおよび、その後線路の一部が崩壊し新湊地内まで達した。「1934(昭和9)年7月11日・庄川水害60周年記念・1994
年」。
右岸河口には、射水市指定文化財の三ケ新の「道標」がある。道標は「越後出羽道」を指示する県内唯一のもの。


                            

次ページは、庄川源流域から成出ダムまでと分水嶺から長良川を記載。


河川の参考資料は「富山大百科事典」1994年初版発行 発行所 北日本新聞社
史跡は「富山県歴史の道調査報告書・北陸街道」1980年(昭和55)発行 富山県教育委員会(編集)富山県郷土史会(発行)                                          


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