歩道から電停	停車中のT102南富山駅前行き
駅名になっている富山大学の正門は高岡側２５０ｍ程先にある。同じ 場所にあるバス停は県営球場前となっている。これは、かつて富山大学 の前まで線路があり、この電停は球場前だった。 　１９６６(昭和４４)年に球場前−大学前間が廃止され球場前が大学前 に名称変更された。路線名は呉羽線となっているが、これは呉羽公園下 まで線路が伸びていたが１９４４(昭和１９)年に廃止されている。たぶ ん戦争への線路供出のためではないか。 　現在は県道４４号線の真ん中に安全島があり、歩道とは歩道橋で結ば れていた、かつては国道８号線で交通量が多かったが８号線のルートが 変更になって夜間の交通量は減った。昼は見られないが、交通量の少な い夜間はほとんどの人が歩道橋を使わず道路を横断していた。２０１４ 年５月に歩道橋は撤去され、代わりに押しボタン信号機が付いた横断歩 道が設けられ、電停はバリアフリー化された。 　電停前に富山県営球場、五福野球場があり、その奥に五福陸上競技場、 五福スポーツ広場がある。これらは１９５８(昭和３３)年に開催された 第１３回国民体育大会を期に整備された。富山県五福陸上競技場は県営 陸上競技場だったが、２０００(平成１２)年富山国体のために１９９３ (平成５)年に富山総合運動公園陸上競技場ができ現在の名称となった。 　富山県営球場もナイター設備のある富山市民球場(アルペンスタジア ム)ができてからはプロ野球は開催されなくなった。高校野球の地区予 選などが行われる。	近くに富山工業高校、富山商業高校があり、通学の利用者が多く、通 学時間帯は７分間隔で運行されている。 　富山大橋掛け替えで複線化されが、２０１２年秋に工事による一部残 っていた単線区間も複線化されたが、増発は行なわれていない。電停部 分は道路が狭いため単線となっている。行き違いは複線区間で行われ る。 　路線を大学正門前まで延ばす案が検討されていたが、富山大学は富山 大学前駅から軌道を西に約１００ｍ延ばし県営富山球場と五福公園陸上 競技場に沿ってＬ字形に走る全長約１kmルートを要望し、県営富山球 場西側と工学部北側の２カ所に電停を設けてほしいと要望している。 　設置を要望している電停の近くには、工学部と富山商業高校、富山歯 科総合学院があり、生徒、学生、教職員数は計約３０００人に上ること から、一定の利用が見込めるとしている。 　富山大学は、学生証のＩＣカード化を２０１３年４月の新入生から実 施し、全学生、教職員にも拡げる。路面電車や路線バスの運賃支払いに 使えるＩＣカード「えこまいか」と連携し、学生証で市電に乗れるよう になる他、電子マネーとしても使用できる。 　富山大学の要望に対し、呉羽地区への延伸を希望する、呉羽地区住民 が反対している。呉羽地区は富山県で名だたる渋滞する区間で、定時運 行が可能な市電の延伸を希望している。 　２０２０年３月２１日に駅名が大学前から富山大学前に変更された。
富山大学側歩道から電停	停車中のデ7016南富山駅前行き
五福公園の新緑	五福公園から剱岳