2023/07/06  更新
 高山本線の越中八尾−猪谷間は1930(昭和5)年の11月27日に開通しているが、東八尾駅は戦後1956(昭和31)年6月1日に開業してい
る。最初から片面ホームの無人駅で駅舎は無く、開業時に造られた待合室が駅舎代わりに使用されてきた。2019年3月にホーム上に簡易駅舎が造
られ、開業時からの待合室は解体された。
 駅のある八尾町城生の集落は駅付近に少なく、県道200号線と牛ヶ首用水の間にある。1956年頃はマイカーがほとんど普及しておらずこの辺
の集落の人々にとっては唯一の交通機関だったのかも知れない。 ホームには待合室とトイレが設置されている。ホームはも盛土した高い所にあり道
とは階段とスロープでで結ばれている。
 猪谷行き列車は発車すると、すぐに高山本線神通川第一橋梁を渡る。桜の咲く頃、橋の下を潜る右岸道路は絶好の撮影ポイントとなっている。対岸
は「神通川の塩の千本桜」で、旧中州を含め、本当に千本桜が植えられている。
 駅手前に城生(じょうのう)八幡宮があり訪れた日は春の祭礼の幟が立っていた。富山行き列車の奥に大きな屋根が見えたので、行って来た。浄土真
宗本願寺派(西)の城生西勝寺という大変立派な本堂のある寺だった。寺の端は崖になっていて下に北陸電力薄島発電所への導水路(牛ヶ首用水)が流れ
ている。牛ヶ首用水の対岸はかつて神通川の中州で西側は富山市神通川水辺プラザとなっている。
 ホームの向かい側下に城生公民館がある。公民館前から長山砦跡が見える。長山砦は東八尾駅の西にある標高117mの小高い山に築かれてた戦国時
代の砦。長山は旧石器時代からの遺構や遺物が発見され、長山遺跡となっている。
 駅の南側には広大な敷地の八尾カントリークラブがある。県道25号線の峠を越えた所に室町時代から戦国時代の山城、城生城跡がある。県道341
号線へ左折して大沢野大橋から左岸堤防道路の上流側に北陸電力の神通川第三左岸発電所がある。

東八尾駅ホームの駅舎代わり待合室

到着する猪谷行き列車 キハ120-345+キハ120-348

浄土真宗本願寺派(西)城生西勝寺本堂

西勝寺下を流れる牛ヶ首用水

城生八幡宮

長山砦跡・長山遺跡

八尾カントリークラブ          画像:八尾カントリークラブ

八尾カントリークラブのコース      画像:八尾カントリークラブ

高山本線神通川第一橋梁

神通川の塩の千本桜

西勝寺境内から剣岳

西勝寺境内から剣岳

西勝寺境内から神通川水辺プラザ 主要施設は下流側にある

西勝寺境内から神通川水辺プラザ駐車場

北陸電力神通川第三左岸発電所  Max 7100kW

室町時代から戦国時代かけての山城 城生城跡本丸の石柱

道路沿いの水仙

線路のり面のツクシ

東洋住設興業の枝垂れ桜