えちぜん鉄道の車両は第3セクター移行時は京福電鉄から引き継いだ
車両で運行されていたが、現在は愛知環状鉄道から入線したMC600
1形、MC6101形14両が主力となっている。これらはすべて両運
転台車両で日昼は単行で運行されている。
 2013年2月から、えちぜん鉄道初のVVVFインバーター制御車
でMc+TcユニットのMC7001形、TC7001形が加わった。
代わって京福電鉄から引き継いだ車両はMC5001形を除いて全て廃
車解体された。
 2015年3月には福井鉄道乗り入れ用の新潟トランシス製LRVが
2編成導入された。福井鉄道のF1000形から中間車Cを除いた2車
体1編成。色はイメージカラーの一つ、黄色を基調とした。1編成の定
員は約100人で座席定員はは32人。
 2016年春から乗り入れを開始した。2015年春から乗り入れの
予定だったため、発注していた車両が到着していた。

2016/08/09 更新
 


福井駅を発車したMC7005+TC7006恐竜電車




MC7001形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:40.7t 
定  員:137名(座席定員58名)
車両寸法:L20000mm×W2850mm×H4100mm
    所:日本車両−大阪車両工業
台車型式:コイルバネ式 DT−33
主電動機:交流電動機 MB-5148−A 90kw×4
駆動方式:平行カルダン式WN駆動
制御装置:VVFインバーター制御
制動装置:電制付電磁直通空気ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー
          16000kcal/h×2

 

 MC7001形は2012年3月に引退したJR東海の飯田線用11
9系を改造したもので、前面はMC6101形と同様に改造れている。
 えちぜん鉄道初のVVVFインバーター制御で交流モーターが使われている。TC7001は、えちぜん鉄道初のモーターの無い車両となった。
 7000形は前照灯にLEDを用い従来のハロゲンランプより30m長い、180m先まで照らすことがでる。
 窓には紫外線と赤外線をカットする断熱フィルムを貼り、座席にクッションをつけるなどして乗り心地の改善を図ってる。
 LEDの前照灯は現在走行中の6001形、6101形の14両にも導入されている。
 7000形は2013年2月4日から営業運転を開始し、6編成12両が導入された。

TC7001形

車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:33.9t
定  員:138名(座席定員60名)
車両寸法:L20000mm×W2850mm×H3970mm
製 造 所:日本車両−大阪車両工業
台車型式:コイルバネ式 DT−21T
主電動機:
駆動方式:
制御装置:
制動装置:電制付電磁直通空気ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(HRA-501-1)
          16000kcal/h×2

 


MC7003+TC7004   福井口−新福井間
 

MC7009+TC7010   勝山駅
 

TC7006+TC7005   勝山駅
 

MC7009   運転台
 

TC7010   運転台
 

TC7010   車内

MC7009   台車

MC6001形
車両構成:両運転台 ワンマンカー
自  重:40.6t
定  員:123名(座席定員52名)
車両寸法:L1900mm×W2850mm×H4100mm
製 造 所:日本車両−名鉄住商工業
台車型式:ボルスタレスエアサス式 ND−708
主電 動機:直流直巻電動機 MT-54 120kW(600V・64kw×4)
駆動方式:中空軸平行カルダン式
制御装置:永久直列電動カム軸式抵抗制御 ES-791-A
制動装置:電制付電磁直通空気ブレーキ(応荷重制御器付)
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(FDA-3125)
          25000kcal/h×1
 

 愛知環状鉄道が新型車両2000系を導入したことにより余剰となっ
た100系電車の100形を無償で譲り受け両運転台化改造した車両で
日本車両製、改造と塗装変更は名鉄住商工業が行った。えちぜん鉄道塗
装になり大きくイメージが変わった。
 MC6001形にもスノープローを兼ねたスカートが取り付けられて
いる。スノープロー取付けでMC6101形と同じになったが2/14
の確率でしかお目にかかれない。
 MC6101形も含め、1500V仕様車をそのまま600Vで使用
しているので加速に問題がある。
 2003年8月に全線開通用に導入されたが、1500V仕様車をそ
のまま導入したため、試運転で問題が発生し、改良を重ね勝山永平寺線
全線開業から営業運転で使用された。その後MC6101形同様に改造
されている。


勝山駅を発車したMC6001福井行き  全線開業時
 

福井口車庫を出庫したMC6002福井行き回送  全線開業時
 

比島駅へ到着するMC6002福井行き 初期のスカート
 

水居駅を発車したMC6002福井行き   MC6101形と同じに改修
 

MC6002台車

MC6002車内

MC6101形
車両構成:両運転台 ワンマンカー
自  重:40.0t
定  員:123名(座席定員52名)
車両寸法:L1900mm×W2850mm×H4100mm
製 造 所:日本車両−名鉄住商工業・阪神メンテナンス
台車型式:ボルスタレスエアサス式 ND−708
主電 動機:直流直巻電動機 MT-54D 120kW(600V・64kw×4)
駆動方式:中空軸平行カルダン式
制御装置:永久直列電動カム軸式抵抗制御 ES-791-A
制動装置:電制付電磁直通空気ブレーキ(応荷重制御器付)
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(CU77N-1)
          24000kcal/h×1

 愛知環状鉄道が新型車両2000系を導入したことにより余剰となっ
た100系の100形と300形をを無償で譲り受けて改造した車両で
日本車両製。
 改造塗装変更は名鉄住商工業が行った。100形は両運転台化改造が
された。
  交流電源の変更、エアコンユニットの変更が行われたため2次車か
らはMC6101形となった。12両と多く最も多く目にする車両。M
C6101形同様1500V仕様車をそのまま600Vで使用している
ので加速に問題がある。
 100系の200形は付随車のため、運転台部分を100形に取り付
けて両運転台化が行われた。300形は増結用の最初から両運転台で5
両が改造された。
 300形からの改造は6104、6105、6106、6111、
6112。


追分口駅に到着するMC6106+MC6112福井行き
 

東藤島駅を発車したMC6101+MC6102福井行き
 

MC6103運転台
 

MC6103車内
 

MC6103台車                                          2013/04/29 左
 

ヘッドライトのLED化  上 2005/06/18    下 2016/04/02
 

 前照灯は2012年末までにすべての車両でLEDへの交換を完了していたが、融雪用として中央1基のみ残してあったが前照灯ガラスにデ
フロスターを搭載して、ハロゲン式シールドビームは撤去された。


MC6101勝山行き  発坂−比島
 

MC6102三国港行き  福大前西福井駅
 

MC6103三国港行き  田原町駅
 

MC6104三国港行き  三国港駅
 

MC6105福井行き  新田塚駅
 

MC6106福井行き  福井口駅
 

MC6107勝山行き  福井駅
 

MC6108勝山行き  小舟渡−保田
 

MC6109福井行き  まつもと町屋駅
 

MC6110勝山行き  福井−新福井

MC6111福井行き  福大前西福井駅

MC6112三国港行き  福井−新福井

MC5001形
車両構成:両運転台 ワンマンカー
自  重:39.0t
定  員:111名(座席定員43名)
車両寸法:L20020mm×W2772mm×H4155mm
製 造 所:武庫川車両工業
台車型式:国鉄式コイルバネ台車 JR MT−21
主電動機:直流直巻電動機 MT-46 100kW×4
駆動方式:中空軸平行カルダン
制御装置:直並列電動カム軸式抵抗制御 PE-30-A2
制動装置:電磁直通空気ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー (CU127A)
          10500kcal/h×3

 京福電鉄でモハ2201形以来40年ぶりの新造車としてモハ500
1とモハ5002の2両が国、県、沿線自治体の補助を受けて登場し
た。車体は武庫川車輌で新造され、DT21型台車や、冷房装置は福井
鉄道の600形と同様、廃車となった豊橋鉄道1900系の発生品が使
用された。
  モハ5002は事故車で解体され、MC5001のみが、えちぜん鉄
道に譲渡された。
  京福電鉄から引き継いだ旅客車両で残っているのは、MC5001の
みとなっている。





水居駅に到着する三国港行き
 

永平寺口までの部分開業日 旧塗装   永平寺口駅
 

MC5001運転台

MC5001台車

L-01形
車両構成:2車体連接LRV ワンマンカー
自  重:?
定  員:100名(座席定員32名) 
車両寸法:L18700mm×W2650mm×H4000mm
製 造 所:新潟トランシス
台車型式:ボンバルディア・ボルスタレス4輪ボギー E-KS10
主電動機:三相交流4極かご形誘導電動機 TDK6413-D
駆動方式:車体装荷式直角カルダン
制御装置:IGBT−VVFインバーター
制動装置:回生・発電併用電気ブレーキ
     油圧式ディスクブレーキ 電磁吸着ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー

 2016年3月27日に三国芦原線と福井鉄道福武線相互乗り入れを
開始したが、そのために2編成用意された。相互乗り入れは、当初20
15年春の予定だったため、1年前に製造メーカーの新潟トランシスか
ら納車されている。
 福井鉄道のフクラムから中間車体を除いた仕様で、富山県内を走って
いる同型車両より、25cm広く、シートはフクラム同様2+2配置に
なっている。
 えちぜん鉄道も架線電圧が600Vだったため、相互乗り入れが可能
になった。





三国芦原線八ツ島駅を発車した急行L-01鷲塚針原行き
 

福井鉄道商工会議所前駅を発車したL-01急行越前武生行き
 

L-01運転台
 

L-01車内
 

L-01運転台付近
 

L-01運賃表示器
 

L-01連接部

L-01荷物棚

L-01座席の握り棒

ML521形
車両構成:凸型電気機関車
自  重:ML521 25.8t  ML522 25.9t
車両寸法:L9694mm×W2171mm×H3915mm
製 造 所:日立製作所−福井口総合検査庫
台車型式:日立型
主電動機:直流直巻電動機 TCH−60 60kW × 4
駆動方式:釣り掛け駆動式
制御装置:直並列抵抗制御(UCPL−20S)
制動装置:ブレーキ装置直通空気ブレーキ


 九頭竜川水系のダム建設に伴う建設資材の輸送量増加と、1948年
6月に発生した福井地震の復興資材輸送に対応して、1949年に5月
に日立製作所水戸工場で新製された25
tクラス凸型B−B電気機関車
 新製時はポール集電だったが、後にパンタ集電に変更された。京福電
鉄末期に貨物輸が廃止され、冬場の除雪が主な仕事となっている。
 えちぜん鉄道に譲渡された際、ATS車上子取り付け、ATS制御装
置の取り付け、運転台まわりの計器類の追加、暖房機の増設等の改造が
行われている。永久的に連結されB−B−B−B型として使用され、出
力は2両で480kW。
 電動貨車のような格好のML6は廃車となり勝山市に譲渡され、無蓋
貨車ト68と共に勝山駅隣の屋根付き保存施設に動態保存されている。
保存施設には架線が張られている。


福井口車庫のML521、ML522

ML6保存機関車
車両構成:貨車型電気機関車
自  重:9.1t
車両寸法:L7271mm×W2480mm×H3710mm
製 造 所:梅鉢鉄工場
台車型式:ブリル21E
主電動機:直流直巻電動機 GE−281−B 52kW × 2
駆動方式:1段歯車減速吊り掛け式
制御装置:並列抵抗制御(K−39−C)
制動装置:入替空気式ブレーキ 手動ブレーキ

 1920年に京都電灯福井支社越前電気鉄道部が堺市にあった梅鉢鉄
工場製造した電気機関車。
 1999年8月17日に車籍が復活した。2003年に車籍が無くな
ったが、機械扱いで入替作業などに使用されていた。
 2009年8月14日に福井口車庫から勝山駅に移動され、現在は勝
山駅前の広場に建設された屋根付保存施設にて、京福電気鉄道福井支社
最後の在籍貨車となったト61形ト68と共に動態保存されている。運
転は鉄道の日や、えちぜん鉄道などでイベントがあったときなどに限ら
れる。



2010/04/04
 

2014/05/17
 

2014/05/17