2018/08/13 更新
   三国芦原線は三国港−福井口間25.2kmの路線だが、全列車が福
井駅へ乗り入れる。2003年7月20日に西長田まで部分開通した。
三国港までの全線開通は三国花火大会の行なわれた2003年8月10
日。
 福井を発車した列車は勝山永平寺線と分岐する福井口まで走り、ここ
から左へカーブして陸橋で北陸本線を越え、西進して福井大学前の福大
前西福井で右へカーブして北へ進み、  番田までは北陸本線と2〜3
km
の距離で平行して進む。
 あわら湯のまちの手前で左にカーブして三国港まで走る。列車の行き違いは、通勤通学時間帯や深夜以外のパターンダイヤでは新福井、福井口、福大前西福井駅、西春江、あわら湯のまちで行われる。
 えちぜん鉄道になって駅名変更が行なわれ、西福井が福大前西福井に芦原湯町があわら湯のまちとなった。また、2007年9月1日には福大前西福井―新田塚間に日華化学前駅、八ツ島駅が新設開業し、201
5年3月27日にまつもと町屋駅が開業している。
   
福井−新福井−福井口−まつもと町屋−西別院−田原町−福大前西福井−日華化学前−八ツ島−新田塚−中角−鷲塚針原−太郎丸−西春江−
西長田−下兵庫−大関
本荘−番田−あわら湯のまち−水居−三国神社−三国−三国港

青色=福井市  緑色=あわら市  橙色=坂井市
   

番田駅を発車したMC6101+MC6102三国港行き

鷲塚針原駅に停車中のMki-bo L01急行越前武生行き
 えちぜん鉄道三国芦原線は三国芦原電鉄の路線として1928(昭和
3)年12月30日に福井口−芦原間(現在あわら湯のまち)19.9kmが
開通したのに始まる
1929(昭和4)年1月31日に芦原−三国町間
4.18kmが開通し、1932(昭和7)年5月28日に電車三国−東尋
坊間1.6kmが開業した。
 三国−東尋坊口は観光目的のため1944年に廃止(休止)させられて
いる。この時国鉄三国線も休止となり、国鉄の三国−三国港間1kmを
電化して現在の路線が完成した。

 京福電鉄越前本線での度重なる列車衝突事故のため、三国芦原線も運
休を余儀なくされた。
 収支悪化により京福電鉄は福井鉄道部の事業継続が困難になったとし
て2001年10月に廃止届が国土交通省に提出した。収支悪化は衝突
事故以前からで、線路路盤や、ATS、信号システム、車両の安全設備
に投資できない状態で運行を続けていたため運行従事者の志気も低下し
て事故は起こるべきして起こってしまった。
 福井県と沿線自治体は第3セクターえちぜん鉄道を設立し、信号シス
テムの改良、ATSの設置、路盤の整備、変電所の増設などを行い20
03年7月20日に運行再開に漕ぎ着けた。その後、沿線自治体の努力
により輸送人員も増加している。三国芦原線は新田塚まで福井の市街地
を走るため沿線人口も多い。
 福井口−三国港間全線が単線で行き違い可能駅は福井口、西別院、福
大前西福井、新田塚、鷲塚針原、西春江、西長田、大関、本荘、あわら
湯のまちの10駅。
 日中はパターンダイヤになっているため、列車の行き違いは新福井、
福井口、福大前西福井、西春江、あわら湯のまちで行われる。パターン
ダイヤ以外の時間帯は西別院、新田塚、西長田、大関でも行き違いが行
われる。
 西長田駅には100台規模の県営パークアンドライド駐車場が設置さ
れている。
 2016年3月27日からは福井市内の鷲塚針原駅まで福井鉄道との
相互乗り入れが行われている。この時、低床車両のL形が導入され、田
原町駅−鷲塚針原駅間の相互乗り入れ車両が停車しない中角駅を除く、
各駅に低床用ホームが設けられた。
   

三国港駅に停車中のMC6110+MC6110福井行き

福井行き列車からMC6109三国港行き  あわら湯のまち駅

西春江駅を発車したMC7003+TC7004三国港行き

三国港行き列車からMki-bo L01越前武生行き  新田塚駅