神通川水系宮川 打保ダム湖                                         2020/06/12 更新

 岐阜県飛騨市宮川町三川原にある打保ダムは神通川の本流宮川にある関西電力の発電用ダム。ダムは重力式コンクリートでダム湖の最大貯水量は4,524,000m3有効貯水量は1,685,000m3。洪水吐はラジアルゲートが9門で左岸に小さなゲートが1門ある。発電は下流の高山線打保駅近くの関西電力打保水力発電所で認可出力24,300kW。打保発電所で使用した放流水は関西電力蟹寺水力発電所の取水堰堤に流れ込む。蟹寺発電所は認可出力51,000kWで、1925年運転開始当時は日本最大出力だった。
 関西電力は2020年6月10日、岐阜県飛騨市の神通川水系の坂上ダムと打保ダムの直下にそれぞれ水力発電所を新設すると発表した。打保ダムの「新打保発電所」(仮称)は最大出力4940kW。2021年8月着工で、2025年2月の運転開始を目指す。
 以前は開放されていた雰囲気があるが、現在はダムサイトも立入禁止になっている。国道から管理事務所へ向かう旧国道360号線の道ばたの雑草の中に園芸品種の綺麗なバラが咲いていた。
 宮川新大橋を渡って高牧トンネル・西忍トンネルを抜ける丸山バイパスを走るとダム湖を見ることはできない。富山側からは管理所の少し手前から右へ入ると宮川新大橋を潜って旧道が続いている。道路は今も生活道路であり、岐阜県道481号線になっている。
 ダム湖では大自然の中でボートを漕いで交流を深める「飛騨まんが王国Eボート大会」が1997(平成9)年から毎年7月か8月に開催されている。手漕ぎボートを使い、音頭取り、舵取り、漕ぎ手8人の計10人が1チームとなり、往復 約300mのコースでタイムを競う。ボートは牧戸地区の湖畔に保管されている。
 飛騨まんが王国は富山からダムへ向かう途中の高山線杉原駅近くにあり、日帰り入浴施設宮川温泉おんり〜湯がある。入浴時間は10時から21時までで大人600円、小学生300円、レストランもあり宿泊も可能。世界の漫画約4万冊が揃うまんが図書館があり、図書館も利用する場合は大人800円、小学生500円。まんが図書館を利用するとゴロ寝しながら気の済むまで漫画が読め、休憩室代わりになる。


堰堤付近からダム湖上流方向

堰堤付近からダム湖左岸

ダム湖中流部から宮川新大橋と堰堤

宮川新大橋下からダム湖

ダム湖中流部から上流方向

管理所付近からダム湖

国道360号線からダム湖中流部

道360号線からダム湖中流部

ダム湖中流部
国道360号線からダム湖上流部

国道360号線から上流部の忍橋
    奥が国道360号線西忍橋
国道360号線から坂上発電所−坂上ダム間の宮川
管理所付近から堰堤 管理所付近から打保ダム堰堤

管理所前から国道360号線宮川新大橋

右岸から国道360号線宮川新大橋

ダム湖中流部

ダム湖中流部

関西電力坂上発電所

関西電力打保発電所

高山本線打保駅舎

蟹寺水力発電所の取水堰堤

宮川温泉おんり〜湯

取水口

洪水吐クレストゲート

ダム湖側から洪水吐

堤天端は立入禁止

堰堤天端のゲート開閉機

流木回収装置

流木焼却施設

ダムサイトは立入禁止

国道360号線から管理所

畑の畦道から堰堤

旧国道沿いの野生化したバラ

国道360号線宮川新大橋

Eボート大会用のボート

ダム湖上流部

ダム湖最上流部から平和橋

打保発電所放水路