神通川水系小鳥川 下小鳥ダム 下小鳥湖                      2020/06/05 更新
 
 下小鳥ダムは岐阜県飛騨市河合町保の小鳥川(おどりがわ)にある関西電力の発電用ロックフィル式ダム。ダム湖は神通川水系では最も大きく総貯水量は123,037,000m3、有効貯水量は94,958,000m3。発電はダム水路式で、高山本線角川駅近くの県道483号線沿いにある下小鳥発電所で、認可出力は142,000kW。
 下小鳥ダムでは長期濁水問題が発生したため、現在湖底付近から取水しているが濁水問題を解消するため、他の多くのダム同様の表面取水設備が新設された。表面が綺麗になっても湖底部の濁りが続くため。取水口から一部を河川維持水として小鳥川に放流しているが、これを利用する小水力発電所の
下小鳥維持流量発電所480kWが計画されている。完成は2021年11月の予定。
 堰堤天端は車の通行が可能で県道75号線と県道478号線を結ぶ短絡ルートになっている。但し幅が狭く、すれ違いはできなく10km/h制限となっており、天端中央でクランクしていて一見通り抜けできないように見える。注意書きには旧河合村住民以外は通行禁止となっている。
 下小鳥湖ではアメリカナマズが養殖され、
「河ふぐ」という商品名で出荷されていたが、2005年6月1日に特定外来生物に指定され、飼育、輸送が厳しく規制されるようになった。宮川下流漁業共同組合では釣っても絶対生きたまま持ち帰らず、美味しいので殺して持ち帰って食べて下さいとの注意看板を湖畔の至る所に立てている。漁協ではアメリカナマズの駆除も行っている。※アメリカナマズは北アメリカミシシッピ川原産のナマズの一種チャネルキャットフィッシュ。
 富山側から下小鳥湖へは東海北陸道飛騨河合パーキングエリアのスマートICから行くことができたが現在は廃止となっている。国道41号線で猪谷へ行き、そこから360号線、県道75号線経由で行くのが最も早い。今回は朝日ダム、久々野ダムへ寄ってから来たので、高山線飛騨細江駅付近から県道75号線経由で到着した。帰りは県道483号線を利用して国道41号線経由で戻った、県道483号線は途中1車線区間がある。
 天然温泉ではないが高山本線角川駅近くの「ゆぅわ〜くはうす」ジェットバスやサウナ風呂を完備し、健康湯では河合町内で採れた「山椒・よもぎ・ドクダミ」などが日替わりで楽しめる。レストランはカツ定食800円がおすすめ。毎週水曜日12時〜15時まで「ミニランチバイキング」が一名850円で楽しめる。入浴時間は11時から21時までで大人500円、小学生250円。毎週木曜日定休で祝日の場合は翌日。
 下小鳥湖から富山へ向かう途中の高山線杉原駅近くに飛騨まんが王国があり、日帰り入浴施設宮川温泉おんり〜湯がある。入浴時間は10時から21時までで大人600円、小学生400円、レストランもあり宿泊も可能。世界の漫画約4万冊が揃うまんが図書館があり、図書館も利用する場合は大人800円、小学生500円。まんが図書館を利用するとゴロ寝しながら気の済むまで漫画が読め、休憩室代わりになる。毎週木曜日定休で祝日の場合は翌日。


堰堤天端からダム湖

右岸堰堤付近からダム湖

右岸展望台らダム湖

右岸展望台らダム湖

右岸展望台らダム湖

右岸展望台らダム湖

右岸展望台から湖面のさざ波

島のように見える半島
ダム湖側から堰堤 下流側県道75号線から下小鳥ダム堰堤

右岸県道75号線からダム湖

右岸県道75号線からダム湖

右岸展望台らダム湖

堰堤天端からダム湖

右岸県道75号線から堰堤

左岸県道478号線から堰堤

アメリカナマズに注意の看板     拡大

ゆぅわ〜くはうす

関西電力下小鳥発電所

取水口ゲート操作機器

下流側から洪水吐

ダム湖側から洪水吐

関西電力下小鳥ダム管理所

インクライン 奥が取水口ゲート

インクラインのダム湖管理艇

右が表面取水口      (関西電力から)

左岸から堰堤天端

天端中央部

堰堤頂門

天端の注意書き

天端通行制限について

緯度、経度、海抜の表示板

下小鳥ダム諸元

下小鳥ダム解説板

中部北陸自然歩道トイレ

堰堤天端から下流側

左岸県道478号線から堰堤

左岸県道478号線から堰堤

堰堤天端に咲くムシトリナデシコ

県道478号線の橋  飛騨河合PA付近

島のように見える半島

放水路下部と小鳥川

宮川温泉おんり〜湯