信濃川水系梓川 奈川渡ダム 梓湖 2023/01/16 更新 石長野県松本市安曇にある奈川渡ダムは信濃川(千曲川)の支流梓川にある東京電力が管理する発電用アーチダム。国道158号線に沿って3つのダムが並んでいる。奈川渡ダムは最上流のダムで下流に水殿ダム、稲核ダムがある。 ダム湖は梓湖と命名され、総貯水量は123,000,000m3、有効貯水量は94,000,000m3。発電は堰堤直下の東京電力安曇水力発電所で認可出力623,000kW、発電機は6台で直下の1、2号機が認可出力211,000kWで右岸にある3〜6号機は揚水発電機を使用して認可出力412,000kW。 ダム管理事務所には東京電力梓川テプコ館があり、ダムや発電の仕組みを解説している他、無料で安曇発電所の見学を受付けていて、巨大なダムを直下から見上げることができ、巨大な発電機を見る事ができる。発電所玄関横には実際に使用されていた水車が二分割された状態で展示されている。堰堤天端は国道158号線が通っており交通量が多い、歩道はダム湖側と下流側双方にあり、車道との間に安全柵が設けられている。テプコ館前に地下歩道、奈川渡トンネルの上に歩道橋がある。 奈川渡ダム湖には避暑地の上高地から流れる梓川と野麦峠から奈川が合流している。ダム湖から水殿川へ地下水路で水を流している。ダム湖上流にある東京電力霞沢水力発電所最大出力39,000kWは上高地の大正池から取水している。 大正池は焼岳噴火による自然のダムだが、土砂の堆積で埋まりつつある。霞沢発電所の取水口付近にコンクリートの堰で自然の堰が補強されている。上高地へは河童橋までマイカーが乗り入れできた30年以上前から10回以上訪れているが、徐々に普通の河原と化していくのが判る。30年前は沢山あった立ち枯れの木もほとんど残っていない。 梓湖中流の前川渡大橋を渡って県道84号線を登ると乗鞍高原温泉がある。安曇乗鞍温泉館天峰の湯は日帰り入浴が可能で入浴時間は12時から16時までで大人800円、4才〜小学生400円。(2023/04/01改定料金)