神通川水系室牧川　室牧ダム湖                                 2020/05/10 更新
 
　室牧ダムは富山県富山市八尾町蒲谷にある、洪水調整、潅漑用水、発電を目的とする富山県が管理するドーム型アーチ式コンクリートダム。非常用洪水吐のクレストゲートは鋼製ローラーゲートが２門、常用洪水吐はコンジェットゲートとし、鋼製ローラーゲートが２門でコースターゲートも備えている。
　ダム湖の最大貯水量は１７,０００,０００m³、有効貯水量は１３,５００,０００m³。発電は下流にある富山県企業局の室牧水力発電所で、最大出力２２,０００kWの発電を行っている。 放流水は下流の小規模ダム、八尾ダムで堰き止められ、八尾水力発電所で最大出力７,６００kWの発電を行っている。
　山田川の上流百瀬川の菅沼ダムから取水し中山発電所で利用した水が室牧ダムに流れ込んでいるため、室牧ダムから地下導水路で山田川の若土ダムへ戻している。
　室牧ダムへは八尾町の市街地から国道４７２号線と県道２３０号線の２つのルートがあるが、国道はダム湖畔まで２車線化されているので国道４７２号線を利用した方が良い。かつて県道２３０号線沿いのに八尾町下ノ名に茗下ノ茗温泉があったが一軒宿は１９９９年に廃業した。かつてこの温泉へは１車線の県道を路線バスが通っていた。
　ダムから約１０kmの八尾町下笹原に日帰り入浴施設(宿泊も可)八尾ゆめの森ゆうゆう館がある、入浴時間は１０時から２２時までで大人６２０円、小学生３２０円。水曜日は休館で祝日の場合は翌日。このような施設が各地にでき、下ノ茗温泉の一軒宿も営業が成り立たなくなったのか、それとも温泉が枯れたのか。富山県内では、田植後や収穫後の農閑期に利用されていた山間の一軒宿がどんどん姿を消している。