神通川水系久婦須川 久婦須川ダム きりたに湖            2020/05/06 更新
 
 富山県富山市八尾町桐谷にある久婦須川(くぶすがわ)ダムは富山県が管理する洪水調整、消雪用水、発電を目的とする多目的の重力式コンクリートダム。2002年に完成した新しいダムのため、ダム本体工事はRCD工法、ELCM工法が用いられている。非常用洪水吐は自然越流式が4門で、常用洪水吐が2門と余水吐が1門あり、鋼製ローラーゲートが取り付けられている。
 ダム湖は「きりたに湖」と命名され、ダム湖を周回する道路の橋にも名称が付けられている。桐谷という名前だけあってダム湖周辺には桐の花が咲いていた。
 ダム湖の最大貯水量は10,000,000m
3、有効貯水量6,900,000m3
右岸ダムサイトに管理事務所がある。発電は堰堤直下の日本海発電の久婦須川発電所で最大出力は3,100kW。発電能力は河川維持放水程度。
 日本海発電株式会社は北陸電力の関連会社で貴重なクリーンエネルギーである水資源の有効活用を目的に、中小水力発電を開発、運営する会社として1982年に設立され、現在まで猟師ヶ原、熊野川、片貝南又、新薬師、新熊野川、久婦須川の6箇所で合計出力28,000kWの発電所を建設している。
 ダム周辺は公園として整備され、左岸下流側に八尾町化石資料館・海韻館とパークゴルフ場のある里山広場、堰堤直下に親水広場、右岸管理事務所付近に出会いの広場、右岸山彦橋付近に風の広場、右岸海韻橋付近に大地の広場、最上流の牛追橋付近に北陸電力久婦須川第一発電所最大出力3,600
kWがある。この発電所は新しい発電所だが、元は1925年にできた古い発電所で久婦須川ダム建設にともない移転新築された。大地の広場付近ではアンモナイトをはじめ、多くの海生化石が発見されている。下流の里山広場の海韻館に多くの貝や魚の歯、骨の化石が展示されている。開館時間は9時から17時で一般・大学生300円、その他は無料。休館は毎週火曜日と年末年始の他、冬季臨時休館あり。海韻館が開館したのはダム完成の2年後の2004年のため堰堤周辺の案内板には記載がなかった。
 ダムから約10km下流の八尾町下笹原に日帰り入浴施設(宿泊も可)八尾ゆめの森ゆうゆう館がある入浴時間は9時から22時までで大人600円
小学生300円。水曜日は休館で祝日の場合は翌日。


堰堤天端から上流方向

堰堤天端から山彦橋

堰堤天端から上流方向

左岸周回道路から上流方向

堰堤天端から左岸方向

右岸周回道路から上流方向

右岸周回道路から堰堤方向

右岸周回道路から堰堤方向

左岸周回道路から山彦橋

右岸周回道路から山彦橋と鳥越橋

左岸周回道路から久婦須川第一発電所

左岸周回道路から久婦須川第一発電所

右岸から堰堤

左岸海韻館付近から堰堤

左岸周回道路からダム湖

右岸周回道路から共命橋

右岸周回道路上流部から堰堤

左岸周回道路から堰堤

親水広場駐車場から堰堤

県道198号線から堰堤

右岸周回道路から堰堤

右岸の六合橋

右岸の山彦橋

右岸の海韻橋 この付近でアンモナイト

右岸周回道路から堰堤

左岸周回道路から堰堤と六合橋

左岸周回道路からダム湖

左岸周回道路から初音橋

右岸周回道路から上流部

左岸周回道路から鳥越橋

右岸周回道路鳥越橋付近から堰堤方向

晩秋のダム湖

右岸周回道路から堰堤方向

右岸堰堤天端から減勢工と久婦須川発電所

堤天端から親水公園

八尾ゆめの森ゆうゆう館

洪水吐

ダム湖側から洪水吐

取水口

インクラインと艇庫

ダム湖管理艇

堰堤天端道路

堰堤天端から余水吐の放水

久婦須川ダム管理事務所

久婦須川発電所

海韻館

右岸から堰堤

出会いの広場の記念碑

右岸の大亦橋

左岸の共命橋

上流の久婦須川第一発電所

牛追橋より上流は万波川に変わる

右岸の
雀橋付近の桐の花

右岸 − 牛追橋 − 左岸

副堰堤から祖山橋

左岸の共命橋(ぐみょうばし)

久婦須川発電所水利使用標識

右岸のダム下流面図

右岸の標準断面図

クリック拡大 橋名案内板