新堀川水系鍛冶川 古洞ダム 古洞池                                               2023/07/25 更新
 
 富山県富山市三熊にある古洞ダムは私の家から最も近いダムで、ダムから流れる鍛冶川は富山市老田で新堀川と合流して富山新港へ流れる。富山県
の管理する農業用アース式ダムで、元々古洞池という溜め池があった場所に新たに堰堤を造り1982(昭和57)3月に完成した。ダム湖の名称は、
古洞池で、最大貯水量は3,495,000m
3有効貯水量は3,320,000m3。洪水吐は自然越流式で水門が無い。このダムの水は富山市茶屋町
から富山市婦中町新町、西は射水市上野まで呉羽射水山麓区域770haの田畑を潅漑いしている
ダムからの水は鋼管や塩化ビニール管で送られ、フ
ァームボトム(ため池)に貯水した後、水田の用水や呉羽梨など果樹園への散水に利用されている。このダムの完成により干ばつの被害が無くなり、良
質の作物が収穫できるようになった。」とダムサイトの案内板に書かれている。
 ダムの操作や管理は、末端分水工を含めて西押川地区にある中央管理所から遠隔操作で行っている。ダムサイトにかつて使っていた管理棟が残って
いる。ダム湖を周遊する遊歩道が完備されており、一周3時間ほどで散策でき野鳥散策の場としても有名で堰堤を渡った先に野鳥園があり、時々探鳥
会が開催されている。
 ダム湖の森の中に富山市天文台があったが、2018年に望遠鏡が故障し、2021年3月に廃止された。天文台があった付近に鋼製吊り橋の「ど
んぐり橋」がある。どんぐり橋からは根が潅水したために枯れた木々が多数見られる。ここにも害鳥のカワウが生息している。
 ダムサイトにはNPO法人ワーカーズコープが運営する
日帰り温泉施設古洞の湯があったが、富山市との契約切れを機に更新しなかったため2023
年3月に閉館している


左岸からダム湖

堰堤天端から
ダム湖

左岸から渇水時のダム湖 取水設備

左岸から満水時のダム湖 取水設備

堰堤天端から天文台方向 4月

堰堤天端から
ダム湖

左岸からダム湖 2月

左岸からダム湖 2月

左岸からダム湖

どんぐり橋からダム湖上流部

どんぐり橋からダム湖上流部の沈水木

遊歩道から取水設備

堰堤天端からどんぐり橋

富山市天文台があった付近のどんぐり橋

草に覆われた古洞ダム堰堤

どんぐり橋から堰堤

堰堤から取水設備

左岸から堰堤

どんぐり橋からダム湖

堰堤右岸から

堰堤天端からどんぐり橋

堰堤天端からダム湖

沈水木から飛び立ったカワウ

ダム湖から飛び立ったコガモ

湖畔のウツギ

どんぐり橋から取水塔

洪水吐

洪水吐からの放流路

ダム湖作業艇

放水路の橋と監視所

堰堤天端

減勢工 建屋内に減圧弁

監視所前のモニュメント

古洞ダム概要の案内板

古洞ダム銘板

左岸のダム周辺総合案内板

右岸の野鳥の園案内板

堰堤直下の公園

右岸の野鳥の園遊歩道

自然活用村とやま古洞の森案内板

どんぐり橋からダム湖
                                             ダム湖の水を抜いて取水口修理   2009/08/07〜12/21

左岸から堰堤

堰堤天端から空のダム湖

ダム湖上流部

堰堤天端からどんぐり橋

富山県産間伐材を使った案内板

堰堤左岸から取水塔

堰堤天端から取水塔

堰堤左岸から取水塔
2級水系の鍛治川水系が新堀川水系に変わっていた
 古洞ダム湖を更新していて、地図で鍛治川の名が見当たらないため、近くにある鍛治川と新堀川の合流地点へ行って調べてみた。古洞ダムか
ら流れ出た鍛治川は田尻池などからの流水を集め、富山市中老田の、あいの風とやま鉄道中老田踏切付近で新堀川に合流する。勅使ケ池から流
れ出る新堀川は射水市黒河を経由して中老田で鍛治川と合流している。鍛治川水系が新堀川水系に変わったのは射水市摺出寺で新堀川に合流す
る新鍛治川の存在が原因か。
 富山市中老田の合流地点の橋の欄干の銘は新堀川が
承水路、鍛治川は鍛治川となっている。承水路とは排水路を示す一般的名称で河川名
ではない。今回、古洞ダム湖の水系を鍛治川水系から新堀川水系に変更した。

鍛治川と新堀川合流地点

合流地点付近から鍛治川 古洞ダム方向

合流地点から 新堀川勅使ヶ池方向

鍛治川の橋銘板      新堀川の橋銘板

合流地点付近から剱岳

新堀川橋梁下のカルガモとオオバン