富山地鉄市内電車は南富山駅前−大学前間6.5kmと丸の内−西町間0.94kmで営業運転を行なっている。電化方式は直流600Vで2箇所の変電 所がある。途中の折り返し運転可能は西町(2箇所)、富山駅、電鉄富山駅エスタ前、県庁前の4箇所であるが営業運転で常時折り返し運転が行なわれる のは富山駅のみとなっている。西町はチンドンコンクールなどのイベント開催時の折り返し運転に使用される。
使用車両は7000形10両、8000形5両、9000形3両、T100形4両、0600形8両で、全車冷房装置付で全列車ワンマン運転、運賃 は1回210円の均一制。620円で鉄道線の南富山−電鉄富山間も乗れる1日フリー乗車券が発売されている。
IC乗車券は「えこまいか」富山ライトレール発行の「パスカ」が利用が可能でIC乗車券使用の場合、運賃は180円となる。同一日にICカード 乗車券「えこまいか・パスカ」を利用して市内電車または富山ライトレールに3回乗車すると、3回分の運賃を上限として、4回目以降の運賃が原則無 料となり、実質1日フリー乗車券となる。ICOCAなどの全国共通IC乗車券も使えるが運賃は1回210円となり、乗り継ぎの場合は現金と同じく
運転士から乗り継ぎ券をもらう必要がある。
運転系統は3系統で、1系統は南富山駅前−富山駅前間、2系統は南富山駅前−大学前間となっている。3系統は富山駅から反時計回りに中心市街地 を一周する環状線。南富山−富山駅前間は5分間隔で南富山−大学前間は通勤通学時問帯6−8分間隔、日中は10分間隔の運転となっている。
老朽化した富山大橋の架け替え工事が2012年3月24日に完成し、安野屋−大学前間が複線化され全線複線となった。大学前駅は単線で早く到着 した電車は手前で待つようになっている。
2010年4月28日から純国産の3車体連接の超低床車両T100形T101が登場し、これに伴い電停の嵩上げとスロープ化の改修が行われた。 2013年2月10日にT102が、2015年3月14日にT103が、2017年11月13日にT104が投入された。
2020年2月22日に富山ライトレールと合併し、富山ライトレール富山港線は富山地方鉄道富山港線となった。
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