上滝駅を光で飾る 「愛する会」がLED使い自然表現

 富山市上滝地区の住民でつくる「上滝駅を愛する会」は、大山地域の豊かな自然をイメージしたイルミネーションで富山地方鉄道上滝駅を明るく彩っ
ている。
 駅の利用促進を目的に毎年この時季に住民から寄付を募って行っている。青や白色の発光ダイオード(LED)で駅舎上部を飾り、山や川、流れ星を表
現した。高山会長は「地域のにぎわいにつながればうれしい」と話した。
 毎日5時30分ごろから6時30分ごろまでと16時30分ごろから23時30分ごろまで点灯する。


愛する会のイルミネーション

富山地方鉄道上滝線上滝駅

愛する会が清掃する待合室
掲載日:2017/02/13
2016年度の年末年始ふりーきっぷ発売

 富山地方鉄道は2016年12月16日から2500円(小学生1250円)で地鉄全線1週間乗り放題の「年末年始ふりーきっぷ」を発売した。12
月20日から2017年1月9日までの自分で選んだ連続7日間が乗り放題となる。自分が使用しない時は家族や友人に貸して有効に使用できる。バス
は高速バス、受託運行バスなどは利用できない。鉄道線の特急に乗車する場合は特急券を購入しなければならない。
 発売は鉄道線有人各駅、電鉄富山駅乗車券センター、西町乗車券センター、万葉線高岡駅加越能乗車券センター、あいの風とやま鉄道小杉駅前富山呉
西トラベル。地鉄高速バスの山形・仙台線は高岡駅始発で小杉駅前にも停車する。


年末年始ふりーきっぷ

スクラッチ式 今年は平成28年度

利用規程
掲載日:2017/02/13
富山地方鉄道吹奏楽団第32回定期演奏会開催

 富山地方鉄道吹奏楽団の第32回定期演奏会が11月20日、富山市のオーバード・ホールで開かれ、楽団員約60名が吹奏楽ならではの迫力ある音
色で鉄道にちなんだ名曲を披露した。富山地方鉄道の定期券、IC乗車券「えこまいか」、富山ライトレールのIC乗車券「passca」、富山市の
「おでかけ定期券」のいずれか提示で当日700円の入場料が無料となった。
 楽団は、1959年に富山地方鉄道社内の音楽愛好家が集まって産声を上げた職場バンドで富山県内では
唯一の社 会人吹奏楽団。電車の運転士や、
車両の整備士など富山地鉄グルーブの社員などで構成し、定期演奏会のほか、社内行事や社会人吹奏楽連盟行事、慰問演奏等の活動を行っている。
 2部構成で、第1部ではメリーゴーランド、カンタベリー・コラール、交響詩「ローマの祭り」を演奏、第2部ではオールウェイズ・ラヴ・ユー、テ
ィコ・ティコ、シング・シング・シング、伝説の「演歌」メドレーが演奏された。
 常任指揮者の赤江 弘氏はトレードマークの青いスーツで登場し、交響詩ローマの祭りと演歌メドレーを指揮、アンコールの
士官候補生」の前には、
ジョークを交えた話で会場を笑わせた。司会は富山県出身の松田佳子さんが務めた。


赤江 弘指揮交響詩「ローマの祭り」                      林 富士男指揮 シング・シング・シング
掲載日:2016/10/23
地鉄宇奈月温泉駅にエレベーター2基新設へ

 富山地方鉄道宇奈月温泉駅のバリアフリー化は富山地方鉄道が事業主体となり同駅にエレベーター2基を設置する道路側から駅舎とホームから駅
舎へ各1基。
 総事業費は1億6900万円で、国と富山地方鉄道が各3分の1、富山県と黒部市が各6分の1を負担する。
 12月に実施設計に着手し、2017年度中の整備を目指す。工事の間は仮駅舎での営業となる。富山県と黒部市は補正予算案に支援する事業費28
16万円を盛り込んだ。
 同駅はエレベーターがない橋上駅舎で、現状は外部と駅舎、駅舎とホームを行き来する場合、階段を利用するしかない。

掲載日:2016/10/23
ちてつ電車フェスティバル2016開催

 11月6日地鉄稲荷町車両基地で、「ちてつ電車フェスティバル2016」が開催された。今回は飲食の出店もなく、例年に比べ寂しい感じがした。
また、人出も少なかった。
 車両不足もあってか、展示旅客車両はモハ14763+モハ14764、モハ10025+モハ10026の2編成と軌道線のデ7022のみで、子供に人気の塗り絵コーナーも東急からの17480系導入時に付いてきた中間車のデハ8100形 が使用されていた。検修庫にはホキ2両を従えたデ
キ14720が展示されていた。 
 検修庫では富山レールクラブが協力したNゲージ模型運転会とプラレールの運転会が行われ、会場入口では新作も含めた地鉄グッズの販売が行われて
いた。その他、動力付き軌道自転車の乗車会や鉄道用品のオークションも行われた。
          掲載日:2016/10/23


デ7022の展示 乗車可能

検修庫のNゲージ模型運転会

動力付き軌道自転車の乗車会
上市町 ホームから上市PR

 上市町は10月28日、町内を通る地鉄の上市、新相ノ木、新宮川の3駅に観光PR看板を設置した。設置されたのは1枚が1畳分の大きさがある3
種類の看板で、1枚は上市町出身の細田守監督のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとなった町内の古民家に自転車で訪れた親子の写
真を使い
自転車観光の推進を発信もう1枚は町観光大使2人が大岩の千巌渓で癒される表情を強調し町内の森林セラピー基地をアピールした。もう
1枚は、地元写真家の内山康弘さんが写した冬の剱岳の風景を採用した。
 鉄道で町を訪れる旅行者をはじめ、駅を通過する乗客の目にも止まるよう、看板は心に残る町の風景を全面に文字を少なくし、シンプルに仕上げた。
インバウンド(訪日外国人旅行者)対策に英語表記もいれた。


新川高校生が制作した観光案内図                       新相ノ木の観光PR看板
掲載日:2016/10/23
西魚津駅前に観光案内図 新川高校生製作

 魚津市下中島地域振興会(松原勇会長)は10月25日、地区の名所や公共施設を絵も交えて示した観光案内図を地元の富山地方鉄道本線西魚津駅前に
設置した。建物の絵は同市の新川高校美術部員が制作しており、振興会は分かりやすい案内図を駅乗降客に利用してもらい、地区活性化につなげたいと
している。
 当日は西魚津駅前でセレモニーを行い、下中島地区住民や新川高校、魚津市、富山地鉄の関係者約20人が参加した。松原会長が「駅近くに魚津水族
館やミラージュランドがあり、案内図設置を地区発展につなげたい」とあいさつし、原画を描いた新川高の川平楓さんらと除幕した。
川平さんは新川文化ホールや住吉小学校など8カ所の建物を色鉛筆で巧みに描いた。自作を説明し「西魚津駅の歴史の古さを表現するのが難しかった」
などと述べた。観光案内図は縦90cm、横150cmで、夜は太陽光発電で照らす。主な道路や施設を載せ、蜃気楼の写真や英文説明も掲載した。下中
島地区は市外の人が訪れる施設が多く、振興会が案内図を設置して駅周辺を活性化させようと新川高校に協力を求めた。
掲載日:2016/10/23

富山駅前に日本庭園展示

 10月15日から28日まで富山駅前に昔の富山を再現した日本庭園が展示された。これは建築や造園などの職人で作る団体、マイスター会富山支部
と富山市がその技を多くの人に見てもらい、ものづくりに興味を持ってもらおうと企画したもので、職人たちが5日間かけて富山駅前に日本庭園をつく
り、かつて富山城のあった「磯部の御庭」や『松川の船橋』など昔の富山を再現した。
 10月15日には完成お披露目イベントとしてお茶席が行われたほか、ミニ掛け軸や屏風の制作体験が出来るコーナーも設けられ、訪れた人は富山の
伝統の技に触れて楽しんでいた。

 

ビートラム2016で地鉄ビル前駅を通過するT103                                    庭園の傍を行く市内電車デ7016
掲載日:2016/10/23
 
ビートラム2016開催

 「ビートラム・ミュージックフェスティバル2016は富山市の富山城址公園や路面電車の車内で開催される「トラムステージ」が10月8日から9
日まで開催された。今年も昨年と同じくT103が使用され、環状線を周回した。
 ヘッドマークが一方にしかつかず、毎回、富山駅電停に入線して向きを変えていたのは前回同様。ただ前面表示が昨年度は「貸切」となっていたのが
「臨時」となっていた。

掲載日:2016/10/23
「黒部ワンコイン・フリーきっぷ 楽駅停車の旅2016 秋編」実施

 黒部市内を走る富山地方鉄道が500円で一日乗り放題になる黒部ワンコイン・フリーきっぷ 楽駅停車の旅』2016秋編  (くろワン)が10
月1日始まった。
 JR黒部宇奈月温泉駅横の市ふれあいプラザで出発式が行われ、参加者が電車やバスを利用して秋の黒部を巡る旅に出掛けた。
 黒部ワンコイン・プロジェクト実行委員会と富山地鉄が2007年から毎年春と秋に行い
20回目これまでに延べ4万6千人が利用した今回は3
0日までの土、日曜、祝日の計11日間実施する。500円(小学生250円、未就学児無料)の
くろワンきっぷを購入すると、電車の電鉄石田−宇奈
月温泉駅間と、路線バスの新幹線市街地線、生地三日市循環線、池尻線が一日乗り放題になる。
 出発式で、菅野実行委員長と村井義治富山地鉄鉄軌道部長、堀内康男黒部市長があいさつ。同実行委が制作した公共交通応援歌「公共交通のうた」が
披露され、三日市保育所の園児らが元気に踊った。
 路線バスなどが発着する黒部宇奈月温泉駅東口ロータリーと、富山地鉄新黒部駅で園児がバスの運転手らに花束を贈呈。参加者らは早速バスや電車に
乗り込み、出発した。
 期間中は電車で市内を巡るイベントや、ウオーキングなど多彩な催しを予定している。切符は今回から実施日には発売せず前売り販売のみとなった。
掲載日:2016/10/21

アニメ「クロムクロ」の舞台に

 富山県が舞台となっているP.A.WORKS制作のアニメ「クロムクロ」が4月7日より毎週土曜日25時53分からチューリップテレビで放送され
ている。劇中に市内電車が登場している地鉄では、軌道線デ7000形7020号を「クロムクロ」仕様に装飾した。屋根上の大型看板にメインキャラ
クターを描き、車内にはポスターをあしらった。8月11日から10月10日まで運行された。
 また富山県ロケーションオフィスは、8月11日から「クロムクロで巡る 富山探訪マップ
を電鉄富山駅など県内各所に設置し、劇中に登場するスポ
ットの紹介、その場所までの交通手段、所要時間や金額などを紹介している。
 同じく8月11日より、富山市内各所に設置されているデジタルサイネージで、クロムクロの富山限定広告が展開されており、電鉄富山駅、南富山駅
市内電車車内、さらに「立山黒部アルペンルート×クロムクロ記念乗車券」が8月20日から発売されている。券種は電鉄富山〜扇沢間の片道乗車券で
運賃は9,490円(おとなのみでこども券の発売はなし)。富山地鉄乗車券センター(電鉄富山駅1F、営業時間外は電鉄富山駅窓口にて発売)、扇沢駅
きっぷうりば(当日中に通り抜け可能な時間のみの発売)。発売期間は平成28年8月20日(土)から平成28年10月23日(日)で発売日から5日間有
効。両駅2500枚ずつの5000枚限定。

掲載日:2016/10/21
電車や車庫の見学ツアー実施

 とやま観光推進機構は8月12日、地鉄と協力して電車や車庫の見学ツアーを実施した。県内外から鉄道ファンや家族連れら21人が参加した。参加
者は電車に乗り、電鉄富山、稲荷町、上市、南富山の各駅を巡った。
 稲荷町テクニカルセンターでは、定期検査場などを見学し、地鉄職員に質問したり写真を撮ったりした。
掲載日:2016/10/21

環状線、夏休み期間の平日増発

 地鉄は、夏休み期間の平日に環状線を増発した。増発運行したのは、7月19日から8月19日の平日の23日間。10時から16時の間、約10分
間隔で運行することで1日の運行本数を60本から71本に増発した。 県内外や外国からの観光客が増えると見込まれる夏休み期間に増発することで
待ち時間の短縮と回遊性の向上を図った。
掲載日:2016/10/21

上市駅構内、書の大作

 上市駅構内に上市高校書道部の大作が飾られており、駅利用者が見入っている。本社社屋が駅舎と一体のアルプス農協が、6月4日の「ふれあいフェア」で書道部員にパフォーマンスで書いてもらった縦3m、横7mの大作をパネルにした。
 アルプス農協は「せっかくの大作なので多くの人に見てもらいたい。上市高校の生徒ががんばっていることを発信できれば」としており、2階部分に
当面飾る。上市駅は同校生徒も多く利用している。   
掲載日:2016/08/05

上市相ノ木小児童、新相ノ木駅を学ぶ

 上市町相ノ木小学校3年生22人が6月16日、校区を学ぶ総合学習の一環として地鉄本線の新相ノ木駅について学んだ。同社鉄軌道部の貫場光司副
部長と荻野貴広運転士が講師を努め、児童からの「何種類の電車が走っているか」などの質問に答えていた。また町職員が「駅を中心に街が栄えてほし
い」と駅を開設した理由を説明した。  
掲載日:2016/08/05


上市駅構内に飾られた書の大作                           富山地方鉄道本線新相ノ木駅
掲載日:2016/08/05
立ち寄り型ツアーを歓迎 立山町がイベント

 立山町中心部を経由して立山黒部アルペンルートに向かう立ち寄り型バスツアーをもてなそうと、町などは7月12日、町元気交流ステーションで
歓迎イベントを開いた。特産品販売コーナーを設け、伝統芸能を披露。立山・弥陀ケ原ホテルを貸し切る兵庫県からの団体約120人に町の魅力をアピ
ールした。
 ツアーは兵庫県の神姫バスツアーズが、グループの創業90周年を記念して企画。富山地方鉄道五百石駅から電車に乗り換え1泊2日でアルペンルー
トの観光を楽しみ、長野県からバスで帰る。
 町と株式会社たてやまが歓迎行事を企画し、立山舟橋商工会が協力した。臨時の特産品コーナーに7店が並び、地元産米や寒餅、洋ナシ「ラ・フラン
ス」の加工品などを販売。勇壮な越中すえ太鼓が会場を盛り上げた。町職員らが手を振って電車を見送った。
掲載日:2016/08/05

市電貸し切りカンパイ 7月1日から「ビア電」

 富山地方鉄道の市内電車を貸し切り、生ビールを味わう「ちてつビア電 レトロ電車 アサヒスーパードライ号」の試乗会が6月30日、富山市内で
あり、関係者23人がまちなかの眺めを楽しみながら冷えたビールを堪能した。
 ビア電は、富山地鉄がアサヒビール富山支社と協力して毎年実施している。試乗会には報道機関などの関係者が参加。柳原行生アサヒビール北陸統括
本部長の発声で乾杯し、歓談を楽しんだ。
 7月1日から9月10日まで(8月1日を除く)、1日1回貸し切り運行を行う。JR富山駅内の乗り場を平日は18時34分、土、日曜、祝日は18
時29分に出発。大学前や南富山駅前を1時間半で回る。
 料金は4万7千円で、乗車は24人まで。生ビールのほか焼酎やウイスキー、ソフトドリンクが飲み放題でおつまみが付く。
掲載日:2016/08/05

寺田駅改修工事実施

 地鉄は老朽化が進んでいる本線・寺田駅の改修工事を6月上旬から7月末にかけて実施した。電鉄黒部駅でも駅舎の改修工事が行われた。なお、本線
の駅設備については、舌山駅、中加積駅のトイレが6月に取り壊されている。中加積駅のトイレは後日水洗化された。


改修前の本線寺田駅舎                               改修された本線寺田駅舎
掲載日:2016/08/05
宇奈月温泉駅に足湯 「くろなぎ」竣工式

 地鉄宇奈月温泉駅のプラットホーム東側に新設された足湯施設「宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ」の竣工式は4月14日、施設前で行われた。整備
した地鉄のグループ会社「黒部観光開発」の辻川徹社長や地鉄の桑名博勝会長が駅の新しい施設の誕生を祝った。
 「くろなぎ」は木造平屋建のあずまやを備え、20人分の広さがある9uの足湯槽に約38〜40℃の温泉を流す。ホーム側だけでなく、駅前の道路
側からも立ち寄ることができるため、黒部峡谷鉄道の乗客も利用しやすい。
 地鉄の「アルプスエキスプレス」や「レトロ電車」を手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを担当した。建設費は約4000万円。「く
ろなぎ」の利用時間は8時から18時で12〜3月は16時まで。入場無料。


ホームから駅の足湯 くろなぎ                         黒部峡谷鉄道側から駅の足湯くろなぎ 左は給湯設備
掲載日:2016/08/05
「立山あーとれいん2016」運行開始

 立山町と地鉄が2014年度から実施している地鉄立山線を走る電車内を美術館にする「立山あーとれいん2016」が運行開始した。使用車両は昨
年度と同じく14760系の14773-14774編成で車内の中吊り広告のスペースに作品が展示されている。
 ヘッドマークが新調され、運用は例年同様、土日祝日のみ固定でB301レ〜306レ〜311レ〜316レ〜8321レ〜8328レ〜1045レ
〜1040レ〜339レ〜344レ〜351レ〜354レ〜1357レ。ただし運用が変更されることがある。


立山あーとれいん2016                        立山あーとれいん2015
掲載日:2016/08/05
「カクテルトレイン」運転

 5月8日に車内で車窓を眺めながら音楽と共にバーテンダーのおすすめカクテルを楽しむことのできる「カクテルトレイン」が電鉄富山〜宇奈月温泉
間に団体臨時列車として運転された。
 使用されたのは、16010系のアルプスエキスプレス編成(16014+112+16013)で
2号車のカウンターは、バーカウンターになり、
16種類のカクテルのほか、ビール・ワイン・ソフトドリンクも取り揃え簡単なオードブルも付いていた。
 途中駅の各ホームではイベントもあり終点の宇奈月国際ホテルでは、華麗なフレアバーテンディングショーも開催された。なお、所定では同編成の運
用となっている特急うなづき3号〜12号(UN3レ〜UN12レ)は16011+16012編成が当られ、うなづき号のヘッドマークを掲げ運行された。      
掲載日:2016/08/05

立山黒部アルペンルート全線開通に伴う増発・増結実施

 「立山黒部アルペンルート」は4月16日、約4カ月半ぶりに全線で営業を始めたが、地鉄では観光客輸送のため、土休日の立山行きの列車の増結や
夕方の電鉄富山行きの列車を増発するなどした。
 10030系の「ダブルデッカーエキスプレス」編成(10034+31+10033)は、土休日は特急立山1号(TY1レ)からの運用であるが、そ
の前運用として電鉄富山〜立山間を1往復したほか、平日は不二越・上滝線経由で電鉄富山〜岩峅寺間を1往復するのみの175+10026+100
25編成は立山まで入線した。また14760系2編成連結した4連が運行された日もあった。これらの増結、増発はゴールデンウイーク期間中まで実
施された。


特急運用前に一往復するダブルデッカーエキスプレス              田添駅に到着した14760系4連
掲載日:2016/08/05
G7環境相会合に合わせセントラムラッピング 環状線電停2ヶ所を日本庭園風に装飾

 5月15日、16日に開催されたG7環境相会合に合わせ、セントラムをラッピングした。今回ラッピングされたのは9003(黒)。また、国際会議
場前とグランドプラザ前の電停に日本庭園風の装飾を施した。
 会合参加国の関係者を和の装いでもてなす狙いで富山市が富山造園業協同組合に協力を要請し、地鉄などの関係機関と調整の上、実施した。新緑の植
物に加え、灯籠やししおどしなどを配置し、狭い空間で大きな世界観を表現する日本庭園の技術を披露した。


日本庭園風の装飾 国際会議場前                デ9003
富山環境大臣会合2016ラッピング  富山駅前
掲載日:2016/08/05
「とやま花Tramキャンペーン」利用、過去最多

 花を購入して路面電車に乗ると運賃が無料になる富山市の「とやま花Tramキャンペーン」の2015年度の利用者数が、前年度比469人増の
1759人となり過去最多を更新した。4月27日に森雅志市長が出前トークで明らかにした。
 キャンペーンは、市内の花卉の生産振興や購買促進を図り、市民が日常生活の中で花に親しむ機会をつくる狙いで、2012年度から行っている。利
用者数は2012年度が392人、2013年度が598人、2014年度が1290人と年々増えている。
 森市長は人を動かす要素として「楽しい」「おいしい」「おしゃれ」の三つを挙げ、「おしゃれなまちを目指して始めた取り組みであり、多くの人に
利用してほしい」と呼びかけた。
掲載日:2016/08/05

富山地方鉄道と加越能バス 新幹線効果で増収

 富山地方鉄道と加越能バスが3月25日発表した2016年3月期決算はそろって増収となり北陸新幹線の開業効果が鮮明になった。富山地鉄は観光
客の増加で鉄軌道の利用が絶好調でに経常黒字に転換した。加越能バスも貸し切りバスの需要増などで業績を改善した。半面、東京行きの高速バス利用
減などの影響も出た。「ここまで大幅な伸びは経験がない」。富山地鉄本社で会見した辻川徹社長は満面の笑みを浮かべた。
 単体の営業収益は前期比7.5%増。 鉄道と軌道、貸切バス、路線バスの4部門全てで増収となった。中でも好調ぶりが際立ったのは立山・宇奈月方
面の鉄道需要で、観光客を中心に定期券以外の乗客数が6割増えた。
 加越能バスは13.4%の増収となり、経常赤字を2割以上圧縮した。 観光需要で貸し切りバスの売上高が4割増え、高岡市と県内外の観光地を結ぶ
路線バスも利用が伸びた。稲田祐治社長は「新幹線効果は期待以上だった」と振り返る。
 一方、マイナスの影響もあった
富山地鉄と加越能バスがそれぞれ運行する高速バスのうち新幹線と競合する東京行きの利用者が減少した今後につ
いては「開業2年目が勝負」と、新幹線効果を持続させる取り組みを強化する方針だ。
掲載日:2016/08/05

富山地方鉄道8年ぶり経常黒字

 富山地方鉄道の2016年3月期決算(単体)は、2年連続の増収となり、経常損益は8年ぶりに黒字に転換した。純利益は2年ぶりに増益を確保し、
18年ぶりに復配する。
 営業収益は前期比7.5%増の66億5400万円。 増収効果に加え原油価格の下落で燃料費が低下したため、経常損益は1千万円の黒字(前期・経
常損失2億7千万円)となった。純利益は3.3倍の2億9600万円だった。 配当は、発行済み株式総数の約9割を占める第二普通株式で1株当たり
1円とする。
 連結は、営業収益が2.3%増の120億8900万円で、経常損益は1億8600万円の黒字(同・経常損失3億8400万円) 、純利益は4.2倍の
6億2900万円だった。
掲載日:2016/08/05

市電利用者15.8%増 富山市議会特別委で報告

 北陸新幹線開業後の昨年4月から11月、富山市の市内電車利用者が前年同期に比べて45万5千人 (15.8%)増の333万6千人となった。市電
が富山駅高架下に乗り入れたことによる利便性の向上や観光客らの増加が要因とみられる。2月25日の市議会まちづくりと公共交通対策特別委員会で
市が報告した。
 地鉄が環状線を含む市電の利用状況を集計した。市は昨年10月、市電の1日当たりの利用者を調査。 平日は富山駅の乗客が42.0%増の3795
人、休日は28.5%増の2945人だった
環状線の利用は平日が106.0%増の622人、休日は43.3%増の649人。富山ライトレール、地鉄
の鉄道線、路線バス、富山駅でのタクシー利用もそれぞれ増えたと説明した。
掲載日:2016/08/05

地鉄ダイヤ改正 エリア特急「くろべ」新設

 地鉄は、3月26日にダイヤ改正を行い、電鉄黒部〜宇奈月温泉間に運行区間を限定したエリア特急「くろべ」を新設した。エリア特急の導入は初め
てで北陸新幹線開業後の観光客増を踏まえ速達性を高める。
 全車自由席で平日4本、休日5本運転。いずれも新幹線との接続を踏まえたダイヤとなり、普通列車で約32分のところを約21分で結ぶ。停車駅は
電鉄黒部、新黒部、宇奈月温泉の3駅。特急料金は110円。
 立山線では、これまで7月20日〜8月31日だった季節列車の運行を4月16日〜11月30日に広げ、新幹線開業後、春や秋にも観光客が増えて
いる立山黒部アルペンルートに対応する。また休日の立山行き特急を1本増発した。本線、立山線とも増発し、利便性や新幹線との接続を向上させてい
る。なお平日に設定されていた滑川行きは中滑川止まりとなり、休日の舌山行きがなくなるなど見直しが図られている。
 軌道線は4本増発し、始発を最大18分繰り上げ、終発を同21分繰り下げ、新幹線東京方面の始終発に接続している。環状線は休日ダイヤの10時
から16時に従来の2両使用から3両使用とすることで10本増発し約10分間隔で運行しており、観光客らに市街地回遊を楽しんでもらう。なお、平
日1本だけ設定されていた富山駅を経由しない「直通 大学前」行きがなくなり全ての列車が富山駅発着となっている。


宇奈月温泉駅を発車した10030系エリア特急「くろべ」            休日3両使用になり環状線をT100形が走る
掲載日:2016/08/05
「黒部ワンコイン・フリーきっぷ 楽駅停車の旅2016 春編」実施

 黒部市内を走る地鉄鉄道線が500円で1日乗り放題となる「黒部ワンコイン・フリーきっぷ   楽駅停車の旅2016春編」が3月12日に始まっ
た。2007年から毎年春と秋に実施し、今回が19回目。これまでに延べ4万5000人が利用した。
 今回は4月10日までの土日祝日の計11日間、500円(小学生以下250円、乳幼児無料)の「くろワンきっぷ」を購入すれば、電鉄石田〜宇奈
月温泉間が1日乗り放題になる。
 同日開催された出発式では菅野黒部ワンコイン・プロジェクト実行委員長、村井地鉄鉄軌道部長、堀内黒部市長があいさつ。三島保育所の園児18人
が歌を披露し、テープカットの後、運転士に花束を贈った。
 参加者らは早速、宇奈月温泉行きの電車に乗り込み出発した。この日は、各チェックポイントで指定されたポーズの写真を撮りながら電車と徒歩で黒
部市内を巡るゲーム「第1回フォト・ウオークwithくろワン2016春」も開催された。 期間中はスタンプラリーやプチ黒部検定も実施した。
掲載日:2016/08/05

富山市内軌道線のデ9000形重要部検査でT100形代走

 富山市内軌道線のデ9000形は走行距離60万kmで順に重要部検査(要検)が稲荷町車両基地で行われている。重要部検査は走行や安全に直結す
る部品である、ブレーキ、主電動機などを取り外し、分解・検査・整備するもので、この際、内外の再塗装など、車両のリフレッシュ等も同時に行われ
ることも多い。このレベルの検査になると車体と台車を切り離すため、通常の運用を離脱して、設備の整った整備工場へ回送されて点検・整備が行われ
ることになる。
 2月中旬から低床車両のT100形が環状線に投入されている。現在、デ9002の重要部検査が行われている。


稲荷町車両基地で重要部検査中の環状線デ9002                   環状線グラントプラザ前を代走するT103
掲載日:2016/03/29
本線上市駅改札に透明パネル ツバメ巣作り対策

 富山地方鉄道は上市駅で巣を作るツバメ対策として昨年末、同駅改札口付近を外部から仕切る自動ドア付きの透明パネルを設置した。冬の寒さを和ら
げる効果もあり、利用者からは好評だ。パネルには、町内3カ所の森林セラピー基地をPRするディスプレーが施され、さわやかなイメージで町を訪れ
る人たちを出迎える。
 上市駅には毎年春、ツバメが飛来。数十年来の風物詩として親しまれる一方で、床や壁がふんで汚され、構内には飲食店もあることから対策を求める
声が上がっていた。富山地鉄は町の半額補助を受け、仕切りパネルを設置することにした。
 パネルは、改札口からホームに出た左右両側に設置し、改札口側を除いた三方を遮断し、ツバメが入りにくいようにした。富山地鉄によると防鳥対策
のパネル設置は同社の駅舎で初めて。利用者からは「外気が入りにくく、構内が暖かくなった」との声も寄せられているという。
 町の玄関口を彩ろうと、ガラスなどでできた透明パネルには、緑を基調に剱岳の稜線や森を訪れる家族などをデザインした。「ようこそ上市町へ」と
記し、英語表記も盛り込んだ。よく見ると気付く隠し絵も施されている。
 同社や、駅舎ビルの大半を所有するJAアルプス、町では、ツバメが飛来する春に合わせ、ビルのほかの出入り口の開放禁止を呼び掛けるなどし、美
化に努める考えだ。


上市駅に設置された自動ドア付きの透明パネル
掲載日:2016/03/29