2025/02/04
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山市山本の田尻池から白馬連峰の白馬岳、杓子岳、白馬鎚ケ岳
2025/01/18 撮影
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今日の列車(富山地方鉄道本線)

本線電鉄富山駅に停車中の14773+14774電鉄立山行き
2023/09/10 撮影
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今日の動物

高岡古城公園本丸のアラカシ留まるアオサギ 2023/11/22 撮影
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今日の植物(高岡おとぎの森公園の薔薇 2015/06/08)

楽園
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「H3」打ち上げ年間7回以上に 整備拡充、
宇宙ビジネス拡大狙い
2025年2月3日 05:49
政府は基幹ロケット「H3」の打ち上げ頻度を増やすため、2025年度
から発射場などの設備拡充に着手する。人工衛星の組立棟や燃料の貯蔵タン
クを増やし、1カ月間隔で発射できるようにする。H3は昨年2月の2号機
以降、今月2日の5号機まで4回連続で打ち上げに成功した。将来は目標を
年間7〜8回にし、宇宙ビジネス拡大につなげる狙いがある。
現在、国内の大型ロケットの発射場は鹿児島県の種子島宇宙センターのみ。
設備が限られるため、H3の開発時から検討されていた1カ月間隔での打ち
上げは現状では実現できない。打ち上げ直前に機体に移す燃料の液体酸素の
貯蔵タンクは容量が1回分しかないため、タンクを三つから四つに増やして
補充にかかる時間を短縮。衛星をロケットに搭載する組立棟は、引退するH
2A専用の建屋を改修して計3棟にし3機の作業を同時にできるようにする。
ロケット自体も現在は約2カ月に1機しか製造できないため、三菱重工業
飛島工場(愛知県)の設備や種子島にある固体ロケットブースターの材料保
管庫を増やして製造能力を強化する。2027年度前半までに、全ての整備
を終える計画だ。
衛星は投入する軌道によって打ち上げ時期が限られ、発射間隔に制約があ
るとビジネスチャンスを逃す可能性がある。発射数が増えれば1回当たりの
価格は下がり、競争力も向上する。文部科学省の担当者は「(民間から受注
する)商用打ち上げは1回当たり100億円単位の契約になり、年間1機増
えるだけでもインパクトは大きい」と話す。
国際的な宇宙ビジネスでは価格競争力も求められるため2025年度は補
助ブースターを使わないことで費用を抑える形態での試験が予定されている。
H3ロケット 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発し
た使い捨ての液体燃料ロケット。世界で需要が拡大する衛星打ち上げビジネ
スへの参入を視野に入れる。多様な打ち上げに対応する「柔軟性」、高い成
功率で日時も守る「高信頼性」、費用を抑える「低価格」を兼ね備えた使い
やすさを目指している。目的に合わせ、主エンジンや補助ブースターの数、
荷物を格納するカバーを変えられる。市販品の利用や3Dプリンターによる
部品製造で低コスト化も図っている。

鹿児島県の種子島宇宙センターで打ち上げられたH3ロケット5号機
記事・画像:北日本新聞から