2025/02/01    40:25   更新時天気 晴れ 気温 7.8℃

HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


富山市山本の白鳥飛来地田尻池の鴨 2025/01/18 撮影
オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバン
1920 X 1080


今日の列車(富山地方鉄道本線)

本線稲荷町駅に到着する17481+17482電鉄富山行き 2023/09/10 撮影
1920 X 1080


今日の動物


上越市高田城址公園西堀のコガモ 2023/03/30 撮影
1920 X 1080


今日の植物(高岡おとぎの森公園の薔薇 2015/06/08)

グルスアンバイエルン
1920 X 1080


絶滅恐れ県内1052種 レッドデータブック改訂案、
現行版から大幅増加
2025年2月1日  05:00
 富山県は31日、絶滅が危ぶまれる県内の動植物を掲載する「レッドデー
タブックとやま」の13年ぶりの改訂に向け、素案を公開した。2012年
発行の現行版から198種多い1052種を選定。ゲンゴロウやタガメなど
を絶滅したと判断したほか、フクロウやアマモなどを新たに掲載した。開発
の進行や外来種の増加など、県内の自然環境の変化をうかがわせる内容とな
っている。(新井翔大)

 「レッドデータブックとやま」は約10年ごとに改訂。今回は、動植物の
専門家でつくる検討委員会が2023年から作業を始め、現行版の全12分
類のうち、地衣類と菌類を除く10分類で調査を実施した。絶滅したと考え
られる「絶滅+野生絶滅」をはじめ、絶滅の危険度順に「絶滅危惧I類」
「絶滅危惧II類」「準絶滅危惧」「情報不足」「地域個体群」のカテゴリー
に分けた。

 掲載したのは、動物が8分類で382種から574種に、植物は2分類で
472種から478種にそれぞれ増えた。

 新規の掲載は271種。フクロウは、開発などで繁殖場所が減り個体数が
減少しているとして「準絶滅危惧」に分類した。鳥類のカッコウや海草のア
マモも「準絶滅危惧」とされた。

 ニホンイシガメやサワガニなど154種で絶滅の危険度を引き上げた。タ
ガメは1940年代から確認されておらず、生息環境も存在しないとして
「絶滅+野生絶滅」と判断した。

 一方、危険度を引き下げたのはナマズやフクジュソウなど44種。現行版
で絶滅種とされたチョウジソウは新たに自生地が確認されたため「絶滅危惧
I類」とした。このほか、絶滅の恐れが低下したなどの理由で、カワセミや
ミヤマカミキリなどを削除する。

 県は素案のリストをホームページなどで公表。2月21日までパブリック
コメント(意見公募)を実施した上で、3月中に正式に公開する。種ごとに
生息地などの解説を加えた完成版は来年度中の公開を目指す。県自然保護課
は「リストの内容に関し、県民から広く意見を募りたい」としている。

              ゲンゴロウの標本(富山市科学博物館提供)


タガメの標本(富山市科学博物館提供)    アマモ(東義詔さん提供)


フクロウ(富山市科学博物館提供)
記事・画像:北日本新聞から