2025/01/16
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

高岡古城公園梅林付近のイロハモミジとエノキの紅葉 2024/11/25
撮影
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今日の列車(福井鉄道福武線)

田原町駅を発車した735福井駅行き 2018/04/01 撮影
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今日のダム湖
庄川水系境川 境川ダム湖 桂湖 富山県南砺市桂
庄川水系庄川 赤尾ダム湖 富山県南砺市西赤尾
2011/06/12 撮影

富山県営境川ダム桂湖上流部のホオノキ
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今日の植物

津幡町棚田百選「奥山田」のコデマリ 2015/05/08 撮影
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教えて!富山けいざい「水素エンジントラックって?」
2025年1月16日 05:00
CO2排出ほぼゼロ/脱炭素化へ普及期待
Q−自動車が出す二酸化炭素(CO2)が問題になっているよね。クリー
ンな水素エンジントラックの開発が進んでいると聞いたけど、どういうもの
なの。
A−「水素エンジンは水素を燃やして車を走らせます。水素を燃やすと酸
素と結びついて水になるので、走行中はCO2をほとんど排出しません。ま
た、従来のエンジン技術、生産設備を活用できます。既存のディーゼルトラ
ックのエンジンを水素エンジンに改造する取り組みも始まっています。ちな
みに、燃料電池車(FCV)も水素を使いますが、これは水素と酸素の化学
反応で発電し、その電力でモーターを回す仕組みです」
Q−普及している電気自動車(EV)では駄目なの。
A−「日本のCO2排出量(2022年度)の18・5%が運輸部門によ
るものです。そのうちトラックなどの貨物自動車が38%を占め、日本全体
の7%に上ります。そのため、貨物自動車の脱炭素化が求められていますが、
大容量バッテリーの搭載が必要な電動トラックは、場所や重量の制約を受け、
荷物を積める量が少なくなります。また充電1回当たりの走行距離が短い上、
充電時間も長いため、効率よく大量の荷物を運ぶことが求められる長距離貨
物輸送で導入が進んでいません。こうしたことから、水素をエネルギーとす
るトラックの普及が期待されています」
Q−普及の課題は。
A−「水素は非常に燃えやすい気体なので、燃焼を安定させるなど安全性
を確保しなければなりません。また、水素を充填(じゅうてん)できる水素
ステーションを増やす必要があります。業界団体によると、その数は富山県
内2カ所を含め、全国で約160カ所しかありません。水素を充填できる場
所が足りないと、水素エンジントラックの導入が進まず、水素の利用が増え
ないと水素ステーションも増えません」
Q−県内ではどういう動きが進んでいるの。
A−「トナミ運輸、北酸、水素ステーションとやま、とやま南水素ステー
ションが参画し、2023年6月に水素エンジントラックの実証走行が始ま
りました。26年の実用化を目指しています。今後、水素エンジントラック
などが増え、水素利用の増加と水素ステーションの増加の好循環が生まれる
といいですね」(この連載は北陸経済研究所の青井健祐さんが担当しました)

とやま南水素ステーション構内を走る水素エンジントラック
=2023年6月、富山市栗山
記事・画像:北日本新聞から