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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


高岡古城公園動物園前から西内濠を泳ぐカルガモ 2024/11/25 撮影
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今日の列車(万葉線)

高岡軌道線米島口駅を発車した7075越ノ潟行き 2023/05/18 撮影
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庄川水系境川 境川ダム湖 桂湖  富山県南砺市桂
2011/06/12 撮影 

半島部の道路から境川上流側
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今日の植物

朝日町境の護国寺に咲くクルメツツジ 2015/05/05 撮影
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北陸電力、石炭運搬の配船にAI導入 
低コストのルート算出
2024年12月24日  05:00
 北陸電力は、石炭運搬船の運航を最適化する配船計画システムを導入した。
人工知能(AI)を活用し、膨大な条件の中から最もコストが低い運搬ルー
トを算出する。従来人手に頼っていた業務の効率化も進める。(飯田章太郎)

 北陸電力の電源構成は石炭火力発電が約4割を占める。燃料の石炭は、主
要産出国のオーストラリアやインドネシアなど世界各地の港から富山新港、
七尾大田、敦賀の計3カ所の発電所に向けて船で輸送している。年間航海数
は約80回に上り、各発電所に月6回程度運び込まれる。

 石炭運搬船の運航は大手船会社に委託しているが、運航計画は北陸電力の
エネルギー取引部石炭・バイオマスチームが各発電所の石炭使用計画を基に
立案している。

 チームは、気象や港の混雑状況など複雑な条件から最も石炭の仕入れ価格
が安い港を選び長年の経験を基にコストや航行の安全性を踏まえて最短ルー
トを策定する。ただ、これらの条件は変わりやすく、そのたびに修正が必要
だった。

 燃料費や船賃を合わせた石炭の運送費は、2023年度が約1800億円
と売上高の4分の1を占めた。ルート選定を自動化できれば、業務負担の軽
減とコストの最適化が図れる。同チームの渡邊ひなの氏は「選定業務は30
年以上前からあり、システム化のニーズはあったが、実現できる技術がなか
った」と説明する。

 今回導入したのは、ソフトウエア企業のアルゴ・アーティス(東京)が開
発したAI「オプティウム」。関西電力や東北電力など電力会社向けに開発
実績がある。23年春にシステム開発に着手。AIの計算式に石炭船ルート
の条件データを入れ、回答が最適かどうかを確認する作業を繰り返し、実用
化に至った。11月から運用している。

 人間が数パターンから最適ルートを探し出すのに対し、AIは石炭価格や
船への積載量、距離に伴う燃料費といった数千項目の条件の中から、コスト
が最も低い組み合わせを提案する。

 AI導入に伴う定量的な効果は、2〜3年使用して検証する。同チームの
社浦里香統括課長は「業務負担は軽減されている。今後は総労働時間への影
響も見極めていきたい」と語った。

北陸電力の火力発電所で使う石炭を積んだ運搬船

記事・画像:北日本新聞から



 

 

北陸電力富山新港火力発電所での石炭運搬船