2024/12/08
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

新湊港線内川橋梁を渡る7076越ノ潟行き 2024/11/25 撮影
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今日の列車(万葉線)

新湊港線中新湊−東新湊間を走る7071越ノ潟行き 2023/02/22
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庄川水系境川 境川ダム湖 桂湖 富山県南砺市桂
2011/06/12 撮影

堰堤から境川ダム桂湖駐車場と管理棟
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今日の植物

新堀川東部承水路のエドヒガンザクラ 2015/04/09 撮影
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JR東日本、運賃7%値上げ 民営化後初、
2026年3月実施
2024年12月7日 05:00
JR東日本は12月6日、全域を対象とする本格的な運賃の値上げを国土
交通省に申請したと発表した。値上げ率は普通運賃と定期運賃を合わせて平
均7.1%とし、国交省の認可を得た上で2026年3月に実施する。本格的
な値上げは、消費税の導入時や増税時を除くと1987年の民営化後初めて
となる。鉄道網の維持に必要な収入を得るのが狙いで、年間881億円の増
収を見込む。
JR各社は赤字路線を多く抱え、北海道と九州は2025年4月からの値
上げを決めている。東日本の運賃引き上げは、これに続く動きとなる。
東日本の値上げ率は普通運賃が平均7.8%、通勤定期が平均12.0%、
通学定期が平均4.9%。渡利千春副社長が東京都内で記者会見し、値上げは
「新型コロナウイルス禍を経て鉄道の利用が減少し、厳しい経営環境が続く
ためだ」と説明した。
運賃区分ごとの値上げ率は、首都圏近郊を除く東北線や東海道線などの
「幹線」と、ローカル線を対象とする「地方交通線」は低く抑え、家計の負
担に配慮し、通学定期は改定を見送る。「山手線内」と首都圏近郊の「電車
特定区間」は運賃を安くしていたが、区分を幹線に統合して分かりやすくす
るのに合わせ、値上げ率を高くした。通勤定期に加え、通学定期も運賃を引
き上げる。
1〜3kmの区間が対象の初乗り運賃は幹線、地方交通線、山手線内、電
車特定区間とも切符が150円だったが、160円になる。ICカードは8
円か9円値上げする。
主な長距離区間の普通運賃は「東京・上野―高崎」「東京・上野―宇都宮」
が1980円から2090円に、「東京・上野―仙台」「東京・上野―山形」
は6050円から6270円に、「東京・上野・大宮―新青森」は1万34
0円から1万780円になる。
戻らぬ利用客 各社でアップ
JR北海道、JR九州に続き、JR東日本が運賃値上げを発表した。各社
は赤字路線を多く抱える上、電気代高騰や人件費引き上げなどで経営環境が
厳しい。相次ぐ値上げは地域の足である鉄道網の維持が狙いだが、住民の負
担は増えそうだ。
鉄道利用者はインバウンド(訪日客)増加を追い風に回復傾向にある。し
かし在宅勤務の浸透で新型コロナウイルス禍前の水準には回復しておらず、
後も完全には戻らないと想定される。
運賃収入が細る中、老朽化した設備の更新、転落を防ぐホームドアの設置、
バリアフリー対応などの費用負担が各社に重くのしかかっている。大規模な
自然災害への備えも待ったなしだ。
こうした背景から、JR北海道とJR九州は2025年4月に、JR東日
本は26年3月に運賃を引き上げる。値上げ幅はJR北海道が7.6%、JR
九州が15.0%、JR東日本が7.1%と、決して小さくない。
値上げで年間881億円の増収を見込むJR東日本の渡利千春副社長は記
者会見で「安定輸送、安全性、輸送品質の向上に引き続き取り組む」と述べ
た。値上げに対する利用者の理解を得るには鉄道サービスの充実が欠かせな
い。

記事・画像:北日本新聞から

山手線内回り 浜松町駅

京浜東北線快速磯子行き 東京駅 首都圏近郊電車特定区間

大糸線松本行き 南小谷駅 地方交通線