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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


高岡古城公園中の島二の橋付近の濠の浄化装置 2024/08/08 撮影
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今日の列車(JR西日本氷見線・城端線)

城端線福野駅を発車したキハ47形高岡行き 2023/11/04 撮影
キハ47 1011+キハ47 27+キハ47 1064 8334D
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今日の動物 

射水市新庄川橋のカワラバト 2022/06/09 撮影
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今日の植物

氷見市あいやまガーデンの薔薇 クイーンマザー 2014/06/21 撮影
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富山地鉄再構築試算「みなし上下分離方式」600億円
県・沿線負担は各150億円
2024年9月20日  05:00
 富山地方鉄道の鉄道3路線の経営再構築を巡り、新田八朗知事は9月19
日、自治体が施設整備費用を負担する「みなし上下分離方式」の場合、事業
費は約600億円で、県と沿線7市町村の負担はそれぞれ約150億円に上
るとの試算を示した。「財政負担などで十分で丁寧な議論が必要」とし、沿
線市町村が県に議論への参画を求めていることには「事業や財政負担の想定
をしっかり確認したい」と慎重姿勢を強調した。 

 19日の県議会本会議で五十嵐務氏(自民)の質問に答えた。負担額は、
みなし上下分離で再構築する石川県の北陸鉄道の総事業費約132億円を基
に試算した。富山地鉄の3路線は総延長が北陸鉄道の約4.5倍で、単純計算
で事業費は約600億円となり、国が半分、県と沿線市町村が4分の1ずつ
負担すると仮定した。富山地鉄の負担は見込んでいない。

 県と沿線市町村は再構築とは別に、2023年から6年計画で富山地鉄の
3路線のレール交換など安全性や快適性の改善に取り組んでいる。事業費は
富山地鉄の負担なしで計33億円で、県と沿線市町村が各11億円を負担。
並行して再構築事業を行えば、さらに重い負担を背負うことになる。

 知事は安全性や快適性の改善は今後も支援すると強調。「当面安全運行を
続けることは可能だ」とし、その間に慎重に議論する必要があるとの考えを
にじませた。

 国の再構築事業計画の認定では、事業により利用者数が増えるかどうかも
重視される。JR城端線・氷見線や北陸鉄道では、増便や新型車両の導入が
計画されている。田中達也交通政策局長は同日の本会議で、富山地鉄沿線の
議論の詳細は把握していないとした上で「(みなし上下分離など)事業構造
の議論が中心のように感じる。利用者を増やす取り組みの重要性について、
県として助言する必要がある」と述べた。大門良輔氏(自民)への答弁。

 再構築を巡っては、沿線の立山町の舟橋貴之町長が、みなし上下分離を導
入する見通しだと町議会で発言。沿線市町村関係者によると、これまでに4
回開かれた課長級会合では、負担割合や利用者を増やす取り組みについても
意見交換したという。

 沿線市町村は24日に開く初の首長会議で、県の参画を求める要望書をま
とめたい考え。ただ、要望書には「負担割合が課題」とする内容も盛り込ま
れるとみられ、巨額の財政負担の議論は長期化する可能性が高まっている。

記事・画像:北日本新聞から


滑川市の富山地方鉄道本線早月加積駅に14760形列車