2024/08/24
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
穴水町根木を走るのと鉄道七尾行き列車から根木のボラ待ちやぐら
2019/08/25 撮影
1920 X 1080
今日の列車(JR西日本北陸本線)
金沢駅に停車中の683系特急サンダーバード22号大阪行き
2022/03/15 撮影
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今日のダム湖
石川県白山市東二口地先にある手取川ダム 手取湖 展望台付近から
2010/11/06 撮影
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今日の植物
高岡おとぎの森公園の薔薇 ラビアンローズ 2014/05/29 撮影
1920 X 1080
富山地鉄バス、10月に80便減 運転手不足深刻化、
加越能は一部区間短縮
2024年8月23日 05:00
富山地方鉄道(富山市桜町)と加越能バス(高岡市江尻)は運転手不足が
深刻化しているため、10月1日に路線バスのダイヤを改正する。富山地鉄
は36路線で平日80便(9.2%)、 休日25便(4.5%)を減らし、うち
富山−城端線は休日運休する。加越能は減便せず、一部路線の発着点を変え
て区間を短縮する。富山地鉄が秋にダイヤを改正するのは近年では異例。公
共交通維持が厳しい状況にあることが浮き彫りとなった。
8月22日に県民会館であった県生活路線バス協議会で両社が説明した。
主な対象は長距離路線で、改正で運転手の拘束時間短縮を目指す。今春にバ
ス運転手の時間外労働の上限規制が始まり、両社とも減便や終バスの時刻繰
り上げなどを行ったが、人手不足が解消できていないとしている。
富山地鉄は朝夕のラッシュ時は現状を維持し、日中の運行間隔を広げて減
便する。主な対象は富山から滑川、山田、高岡、城端の各線。春の改正と合
わせた平日の減便数は157便となる。この他、一部路線の発着点を県立中
央病院から富山赤十字病院に変えて距離を短縮する。富山駅−中央病院線な
ど短距離路線を増やし、利便性を確保する。
加越能は、高岡駅を中心に氷見・石動方面など北側から来る路線は全て同
駅前、庄川・砺波方面など南側の路線は全て同駅南口を終点とする。あいの
風とやま鉄道の線路をまたいで運行させる便をなくし、勤務時間を短くする。
これに伴い同駅周辺の一部区間や、イオンモール高岡駐車場内を通る経路を
廃止する。
利便性維持のため高岡駅南口−新高岡駅のシャトル便を増やし、1日当た
りの全体の運行本数は改正前より1〜2割増える。
両社とも詳細は近く発表するとしている。
県が担い手確保策検討へ
協議会では今秋のダイヤ改正について、関係市町村の担当者が「残念だが
致し方ない」と理解を示した。運転手の確保策も議論し、県は有識者を交え
て具体策を検討する方針を示した。
「他の産業より驚くほど拘束時間が長く、賃金は平均より2、3割低い」。
県交通運輸産業労働組合の金山剛副議長は運転手の労働環境をこう指摘した。
両社によると、新型コロナ禍以降、運転手約30人ずつが退職。復職を促
すため、それぞれ再雇用時の処遇に配慮した「カムバック制度」を設けた。
休憩室やトイレを整備し、女性が運転手として働きやすい環境を整え、支度
金制度も充実させているが、不足分を補うには至っていない。
市町村の担当者は運転手確保の支援策として、行政がメディア媒体を通じ
企業の取り組みを発信するなどの活動を紹介。一方で財政は厳しく、金銭的
補助は難しいとの意見が目立った。市町村側もコミュニティーバスの運転手
不足を抱え、小矢部市の担当者は「バスの沿線市町村が協力し、担い手確保
を支援すればいいのではないか」と提案した。
県側は、8月26日に持続可能な公共交通の法定計画を策定する地域交通
戦略会議の部会を開き、運転手確保を議題の一つにするとした。
運転手不足のため秋から減便する富山地鉄のバス
記事:北日本新聞から
運転手不足のため あいの風とやま鉄道を跨ぐ運行を廃止する加越能バス