2024/07/28
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JR西日本城端線福光駅を発車したキハ40形高岡行き 2024/06/25
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今日の列車(高岡−射水LRT万葉線)
万葉線庄川橋梁を渡る7075高岡駅行き 2022/06/09 撮影
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今日のダム湖
下呂市金山町岩瀬にある中部電力馬瀬川第二ダム湖 港橋付近から堰堤方向
2010/08/02 撮影
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今日の植物
北陸本線加賀笠間駅ホームのシャクヤク 2014/05/17 撮影
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県が山間部ネット環境整備 安全性向上へ
林業・建設業者を支援
2024年7月27日 05:00
県は携帯電話の電波が届かない山間部で、建設工事や林業に携わる事業者
が通信環境を整備する取り組みを支援している。低軌道の衛星通信サービス
を使えば高速インターネットが利用できることが確認できたため、2024
年度から希望に応じ、必要経費を県が発注する工事費用に含めることにした。
危険が多い山間部の工事現場の安全性を高め作業効率も向上させたい考えだ。
(湯浅晶子)
林道整備や治山などの森林土木工事が行われる山間部は、携帯電話の電波
が届かない「不感地域」が多く、事故や、天気の急変など緊急時の情報伝達
に遅れが生じる恐れがある。一方、事業者が独自に基地局や中継器を整備す
るハードルが高く、県に環境整備への要望が寄せられていた。
県は、2022年に国内で提供が始まった米宇宙企業スペースX社の低軌
道衛星通信サービス「スターリンク」に着目。空が開けた場所に専用アンテ
ナを設置すれば、高速で安定したデータ通信が可能になる。アンテナは約5
万円で、毎月の利用料は9千円。
2023年度に県職員が事業を試行できる「サンドボックス予算」を活用
、県内の山間部7カ所で有効性を検証。一部つながりにくいなどの課題はあ
ったが、全ての現場で通信環境を構築でき、連絡体制の確保に有効であるこ
とを確認した。
2024年度からは事業者が希望した場合、アンテナや通信にかかる経費
を県が発注する工事費用に含めることで、活用を図っている。既に富山、南
砺両市の治山や林道の現場3カ所で導入されているという。
山間部で高速インターネットが利用できれば、ネットワークカメラを通じ
て現場に行かなくても状況を確認でき、移動や働き方の負担を軽減できる。
松井伸彦参事・森林政策課長は「現場の担い手を確保する上でも、通信環境
を整備することは重要」と話す。
2024年度は引き続き、林業の現場で緊急時にスムーズに連絡ができる
体制について検討する。林業は作業員が広範囲に移動する上、アンテナを置
くための開けた場所の確保が難しいため、衛星通信とトランシーバーを併用
して通信環境を確保する。松井課長は「導入しやすい通信網を探って事業者
に情報発信し、スマート林業の基盤整備にもつなげたい」と話している。
携帯電話の電波が届かない山間部でも通信を可能にする「スターリンク」の
アンテナ=南砺市内
記事・画像:北日本新聞から
スターリンクの低軌道通信衛星 画像:www.fsight.jpから
スターリンク通信のイメージ 画像:Space
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