2024/07/15
7:20
更新時天気 曇り 気温 24.2℃
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
小矢部市桜町中出の桜町縄文遺跡展示館前の民家に咲くネムの花
2024/07/13 撮影
1920 X 1080
今日の列車(高岡−射水LRT万葉線)
万葉線庄川口駅を発車したMLRV1003高岡駅行き 2022/06/09
撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
南砺市利賀村大勘場千束にある関西電力千束ダム湖 2010/07/08
撮影
左岸県道34号線から右岸
1920 X 1080
今日の植物
南砺市井波瑞泉寺門前通りのシャクナゲ 2014/04/26 撮影
1920 X 1080
2023年7月豪雨から1年 高岡の老舗銭湯、浸水不安続く
エネルギー高騰も重荷
2024年7月15日 05:00
高岡市守山の創業100年以上の銭湯「赤湯」は、2023年7月の豪雨
で機械室が天井近くまで浸水し、1カ月近く休業を余儀なくされた。必要最
小限の機械しか修理できず、エネルギー費の高騰で経営環境が厳しい上、今
も浸水リスクへの心配は尽きない。店主の工(たくみ)与志博(よしひろ)
さん(74)は先行きに不安を抱えながら、妻の絹代さん(71)と共に老舗
を切り盛りする。(一川孝文)
2023年7月13日4時ごろ、前夜から激しく降り続いた雨がやみ、ト
イレに起きた工さんはひと息ついた。だが、しばらくして状況は一変。近く
の用水があふれ、周辺から道路上を流れてくる雨水と共に、銭湯の裏手にあ
る機械室に流れ込んだ。泥水は天井近くの高さになり、ボイラーやモーター、
配電盤は水に漬かり、看板の「ラドン温泉」を支えるラドン発生装置も故障。
重油タンクも水に浮き、倒れていた。
廃業も頭をよぎったというが、「休業を知らずに来て引き返す人や、心配
する常連客を見て、少しでも早く再開しなければと思った」と工さん。故障
した機械の修理費は約1千万円。大半は加入していた保険で賄い、県や市の
補助も受けたが、二つあるモーターは一つしか直せず、配電盤も一部だけ修
理した。ラドン発生装置は九州の業者に頼まなければならず、費用も分から
ず手が回っていない。
小矢部川に流れ込む用水は、次の豪雨であふれる可能性がある。用水と川
を結ぶ取水門近くに土のうを積むよう市に求めてきたが、動きはない。市が
豪雨を受けて導入した排水ポンプも数台だけで、周辺に配備されるかは不透
明だ。
「この時季が来るとぞっとする」と工さん。重油や電気、ガスなどのエネ
ルギー費は高騰し、コストは毎日約2万円かかり、喉のがんとも闘いながら
番台に座る。「これから何十年もできるわけでないが、できる限り続けてい
きたい」
2023年7月の豪雨で天井近くまで浸水した機械室に立つ工さん
営業を再開し「多くの人に来てほしい」と話す工さん 2023/08/29
記事・画像:北日本新聞から