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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


富山県民公園太閤山ランドの紫陽花 ヒメアジサイ 2023/06/10 撮影
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今日の列車(高岡−射水LRT万葉線)

万葉線越ノ潟駅を発車したMLRV1005高岡駅行き 2022/04/12 撮影
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今日のダム湖 

富山市岩稲にある北陸電力神通川第二ダム湖 堰堤から上流側
2010/06/24 撮影
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今日の植物

射水市戸破あいの風とやま鉄道線沿いのモクレン 2014/04/26 撮影
1920 X 1080


県内クマ出没6月最多85件 人を恐れない個体増加か
2024年7月8日  05:00
 北県内の今年6月のクマ出没件数(目撃と痕跡)は85件で、県が統計を
取り始めた2005年以降、同月では最多となったことが分かった。1〜6
月は計137件となり、過去19年の同時期の平均97件や、人身被害が多
発した昨年の103件を上回るペースだ。木の実の豊凶調査はこれからで、
理由ははっきりしないが、専門家は「人を怖がらないクマが増えている」と
みて注意を促している。(柵高浩、金田侑香里)

 県内では5、6月に砺波市と立山町でクマが住宅敷地内に侵入。6月下旬
には富山市西小俣(大山)で80代男性がクマに襲われて重傷を負い、今年
初の人身被害となった。県はツキノワグマ出没警報を発令し、警戒を呼びか
けている。

 県自然保護課によると、6月の出没件数のこれまでの最多は2020年の
73件。1〜6月の最多は、2005年の190件となっている。

 昨年は、6月の出没件数が62件で、年間では636件を数えた。木の実
は不作で、8〜11月に人身被害が7件発生し、死者1人を含む9人が被害
に遭った。

 出没件数は、県民らの情報提供に基づく。同課の中島剛係長は今年の出没
件数の多さについて「県民の通報意識が高まっていることも一因ではないか」
と推測する。クマの餌となるブナとミズナラ、コナラの豊凶調査は例年通り
8月に行う予定で、結果を踏まえ今年の出没予測を出すという。

 クマの生態に詳しい立山カルデラ砂防博物館の白石俊明主任学芸員は「6
月に出没が増えた原因は分からない」としつつ、「新潟を含む北陸4県で増
加傾向にある」と指摘する。

 狩猟者の減少などで、クマが人の怖さを経験する機会が減り、餌を求めて
市街地まで下りていくことが増えていると説明。「『クマは人を避ける』と
いう昔の認識は通用しなくなっている。被害に遭わないために人間が行動を
変えなければならない」と言い、身を守る対策や誘因物を取り除くことなど
を訴える。県内では蜂の巣やアリが誘因物になったケースもあるとし「徹底
的に排除することが大事だ」と話した。

田んぼのあぜを走るクマ=5月27日16時半ごろ、砺波市狐島
高級鈴に注目集まる
 クマの出没が相次ぐ中、機能性の高い対策グッズに注目が集まっている。

 クマよけ鈴メーカーの「ブラスワン」(富山市婦中町笹倉)は、自然の中
で人間の存在を知らせる高周波の鈴を開発、販売している。真ちゅう製の単
独行動者向けの鈴「ガーディアン」は、価格が6200円から1万円以上の
ものまである。クマよけ鈴としては高額だが、全国から注文が寄せられ、特
に渓流釣り愛好者の人気が高いという。

 同社の西田徹代表(56)によると、これまで県内では1年で70個ほど
の販売数だったが人身被害が相次いだ昨年は約100個売れたという。西田
代表は今年の販売数は昨年の 1.2 倍になると見込む。「警戒心の高まりか
ら、人間の気配をしっかり知らせることができる鈴を求める人が多くなって
いる」と話す。

高く大きな音を響かせるクマよけ鈴を開発したブラスワンの西田代表
記事・画像:北日本新聞から