2024/07/07
6:40
更新時天気 曇り 気温 27.7℃
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
万葉線片原町駅で行き違う7074越ノ潟行きとMLRV1001高岡駅行き
2024/06/06 撮影
1920 X 1080
今日の列車(高岡−射水LRT万葉線)
万葉線越ノ潟駅を発車したMLRV1005高岡駅行き 2022/04/12
撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
富山市岩稲にある北陸電力神通川第二ダム湖 県道188号線から堰堤
2010/06/24 撮影
1920 X 1080
今日の植物
射水市戸破あいの風とやま鉄道線沿いのモクレンとハナズオウ
2014/04/26 撮影
1920 X 1080
県内高校吹奏楽部の野球応援、曲がり角 「炎天下負担」
「球場の一体感格別」の声
2024年7月6日 05:00
北体調崩しコンクール欠場も
富山県内の高校で吹奏楽部による夏の野球応援が年々、過酷さを増してい
る。猛暑の中での演奏は負担が大きく、生徒が体調を崩してコンクールに出
場できなかったケースもある。顧問からは「スタンド演奏は大切な青春の1
ページだが、生徒の体を守る配慮が必要」との声が上がり、夏の野球応援の
在り方が改めて問われている。(飯野真衣香)
夏の野球応援と、コンクール前の追い込み時期は毎年重なり、各校は対応
に苦慮している。今夏の全国高校野球選手権富山大会は7月10日に開幕し、
27日に決勝を予定。「吹奏楽の甲子園」と言われる全日本吹奏楽コンクー
ル県大会高校の部は20日に開かれる。
大会期間中は35度以上の猛暑日となる日もある中、吹奏楽部にとって、
最大の懸念は長時間の演奏による体への負担だ。
各校によると、水分補給などの対策は講じるものの、過去には体調を崩し
て途中で帰ったケースや、熱中症を引きずってコンクールに出場できなかっ
た生徒もいたという。
ある学校の顧問は「生徒に無理をしないよう伝えても白熱した試合でセー
ブするのは難しい。普段より大音量で演奏するのも大変」と話す。
野球応援は各校の判断で行われる。吹奏楽部の演奏による応援を楽しみに
している部員や一般生徒は多く、富山第一高の谷上大輔顧問は「球場の一体
感は普段の演奏活動では味わえない。定期演奏会では野球部が盛り上げてく
れるし、互いに応援し合う関係は大切」と語る。
一方、複数の学校関係者は、県内は初戦から応援に行くのが当たり前とい
う風潮があり、頭を悩ませている。事情があって応援に行かないと校内や地
域住民から「相手の学校は来ていたのに」などと不満の声が届くこともある
という。
県外の高校野球連盟によると、石川は富山と同様な傾向の一方、福井と新
潟の担当者は「1回戦から応援に行く学校は昔から少なく、勝ち上がってか
ら応援に来る」と説明した。
少子化で部員数が減っていることも、やりくりを難しくしている要因の一
つだ。富山市内のある高校は、コンクールに出場する部員と、野球応援の部
員に分けていたが、近年は部員数が少なくなり、応援は卒業生に協力を依頼
している。
県高野連は、富山大会で暑さ対策として気温の高い時間を避ける2部制を
導入する。県東部の高校顧問は「スタンドも屋根付きのテントを置きたいく
らい過酷な環境。場合によっては応援を取りやめる全体の基準があってもい
い」と求めた。
炎天下の中、スタンドで応援する生徒=昨年7月、富山市民球場
記事・画像:北日本新聞から