堰堤の体積は日本一で約１３,７００,０００m3
高さは１６１ｍで、黒部ダム、高瀬ダムに次いで第３位
ダム湖の総貯水量６６０,０００,０００m3で日本一
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今日の植物
射水市 万葉線中伏木駅花壇のペチュニア 2013/08/07 撮影
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シロエビ不漁で値上げ「やむを得ず」 県内飲食店
書き入れ時の提供中止も
2024年5月17日 05:00
「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビの記録的な不漁に伴い、県内の飲食
店がシロエビを使ったメニューの値上げや提供中止の検討を余儀なくされて
いる。仕入れ値が例年の２〜５倍近くに上がり、数量の確保が難しいためだ。
多くの観光客が目当てに訪れる書き入れ時だけに、店の関係者は「お客さん
には申し訳ないが、自然が相手なのでどうしようもない」と嘆く。
（金田侑香里、倉谷亘）
富山駅前の商業施設「きときと市場とやマルシェ」の飲食店「白えび亭」
は４月下旬、人気の「白えび刺身丼」を２８９０円（税込み）から３２００
円（同）にするなど、シロエビを使ったメニューを値上げした。仕入れ値が
２倍に上がったためで、副店長は「シロエビを楽しみに富山に来る観光客は
多い。値上げは心苦しいが、やむを得ない」と理解を求める。
射水市海王町（新湊）の観光施設「新湊きっときと市場」のレストラン
「きっときと亭」は、シロエビの刺し身や天丼が人気を集める。だが、６月
以降の予約をした団体客には、シロエビ以外の料理への変更や販売中止の案
内をしている。
宮正一料理長（６４）は「在庫は５月いっぱいでなくなりそうだ。ホタル
イカの時季が終わればシロエビが主力になるが、自然のものなのでどうしよ
うもない」と苦しい胸の内を明かす。仕入れ値は例年の３〜５倍で、１ｋｇ
当たり１万円を超えることもある。「板前を４５年間やってきたが、これほ
ど高いのは初めて」と言う。１６日、店を訪れた長野県の７０代女性は「富
山と言えば海鮮。不漁だとは知らなかった」と驚いた。
射水市鏡宮（新湊）の道の駅カモンパーク新湊は、シロエビを使ったメニ
ューの価格を据え置いている。担当者は「不漁がさらに続けば提供メニュー
を絞るなどの対応を考えなければならない」と漏らす。
県内の水産会社も品薄への対応に苦慮する。シロエビの昆布締めなどを生
産している富山市岩瀬大町の五本水産は、仕入れ値の上昇に伴って販売価格
も２倍以上になった。五本幸二社長は「同じ状態がこのまま続くようなら、
販売量も少なくなり、顧客の期待に応えられない」と肩を落とす。
他の水産加工業者によると、４月のシロエビの取り扱い量は例年の２割未
満。担当者は漁が始まった１カ月間だけでは判断できないとしながらも「こ
の先が心配だ」と不安を口にした。
６月以降の団体客向けに、シロエビを使った料理の「販売中止」や「別内容
となる可能性」を記したメニュー表＝新湊きっときと市場
４月水揚げ、過去最少の見通し
県水産研究所によると、４月１日に解禁された県内シロエビ漁の同月の水
揚げ量は約２８.３トン（速報値）で、１９８５年の統計開始以来、４月とし
ては過去最少になる見通しだ。
漁は射水市の新湊漁港と富山市の岩瀬漁港で行われており、４月の水揚げ
量は岩瀬が約２５トン、新湊が３.３トン。岩瀬は昨年の４分の１以下で、
過去１０年の同月の平均５５.４トンと比べても半分未満となった。新湊は
５月１０日、不漁のため中止していた漁を２０日ぶりに再開したが、依然低
調だ。
不漁の理由について、同研究所の担当者は「はっきりしない」と言う。
シロエビは海底にとどまらないため、能登半島地震に伴う海底地滑りで生き
埋めになった可能性は低く、地震との関係性は薄いとみる。漁期の前年春の
海水温が低いと不漁になりやすいが、今年は当てはまらないという。
過去３年間は春先が水揚げ量のピークだったが、２０１９年のように、夏
場にピークを迎え、年間の水揚げ量が約６７０トンと過去１０年で最大の豊
漁になったシーズンもある。
記事・画像：北日本新聞から
富山湾の宝石と呼ばれるシロエビ
シロエビ漁の様子
画像：とやま観光ナビから