2024/05/15
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高岡おとぎの森公園内の千保川森の橋下のヒドリガモ 2024/04/10
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高岡駅に停車中の521系泊行き 2024/03/27 12:01 撮影
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今日のダム湖 総貯水量日本一の徳山ダム湖
岐阜県揖斐川町徳山
右岸徳之山八徳橋から下流側左岸方向 2010/06/05 撮影
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砺波市水記念公園のアジサイ 2013/06/25 撮影
1920 X 1080
4車線化へ組織格上げ 東海北陸道、高岡・高山に
工事事務所
南砺のトンネル 掘削開始
2024年5月15日 05:00
北中日本高速道路(名古屋市)は5月14日、東海北陸自動車道の4車線
化に向け、7月1日付で高岡市京田の「4車線化推進室」を「高岡工事事務
所」に格上げすると発表した。岐阜県側の工事事務所も高山市に新設し、工
事推進へ本腰を入れる。南砺市内では城端トンネル(3.2km)などの掘削
に着手し、富山・岐阜県境部の橋も順次着工する方針で、同日に金沢市内で
会見した小室俊二社長は「一日も早い全線4車線化の完成を目指す」と強調
した。
東海北陸自動車道の4車線化は現在、白川郷IC(インターチェンジ)−
小矢部砺波JCT(ジャンクション)の37km区間で進められている。
2024年度からは白川郷IC−飛騨清見ICの一部区間4kmも事業化さ
れ、4車線化最大の懸案とされる飛騨トンネル(10.7km)を含む区間で
も、工法などの準備調査が始まった。
県内区間ではこれまで、主に平野部を通る本線の拡幅工事が進められてき
た。一方で今後は、現場へのアクセスが難しい山間部で、本線とは別に新た
なトンネルや橋を連続して作る難工事区間となる。そこで、従来4車線化事
業を担ってきた推進室を工事事務所とし、専門的に特化して建設を進める。
工事事務所の新設は同社で9年ぶりという。
人員体制は社員約20人で従来と変わらないが、関係機関との協議を円滑
に進め、結果を基に効率的な工事計画などをまとめる。県道路課は同日「県
としても引き続き意見交換し、事業化を進めたい」と歓迎した。
会見では南砺市の難工事区間の状況も説明した。五箇山IC北側に位置す
る城端トンネルは今春から掘削をスタート。連続する袴腰(はかまごし)ト
ンネル(5.9km)では今夏から秋にかけ掘削を始める。いずれも、事故や
災害発生時に人が避難する「避難坑」(高さ4m、幅約5m)を、新たな車
両用トンネルとして、避難ルートの確保に配慮した上で高さ、幅とも2倍に
広げる。
五箇山ICから南側にかけては、県境部の飛越大橋(287m)や岐阜県
の椿原橋(355m)で、新たな橋を架ける工事を順次進める。椿原橋は2
024年度上半期、飛越大橋は2025年度上半期に工事を発注する予定と
なっている。
ただ、会見で同社は、飛騨トンネルを含めた全ての工事の完成のめどを示
さなかった。難工事エリアである上、4月から建設業に時間外労働の上限規
制が適用された影響も懸念される。会見に出席した同社の森島貴代治執行役
員金沢支社長は「地元の皆さんの期待が非常に高いことは理解している」と
語った。
東海北陸自動車道の4車線化に向けた組織体制について説明する小室社長
掘削が始まった城端トンネル(左)。右は現在の本線
富山・岐阜県境を通る飛越大橋の完成イメージ
記事・画像:北日本新聞から