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今日の植物
砺波市水記念公園のアジサイ 2013/06/25 撮影
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県内中学校、暑さ避け運動会 ５月や９月中下旬開催へ
関係者「生徒の健康第一」
2024年5月12日 05:00
北猛暑による熱中症のリスクを避けるため、県内の中学校で、９月上旬が
中心だった運動会の開催時期を見直す動きが広がっている。射水市内の３校
は、本年度から５月に移行した。他の市町村では、暑さのピークが過ぎた９
月中〜下旬に遅らせるケースもある。異常気象への対応が近年課題となる中、
学校関係者は「子どもの健康が第一」とし、生徒の体調管理に万全を期して
行事運営に努める。（金田侑香里）
「開催時期が変わり、準備や練習は大変だったと思うが、充実した運動会
にしてほしい」。１１日、射水市小杉中の運動会で京角輝彦校長がグラウン
ドに整列した生徒に呼びかけた。青空が広がり時折心地よい風が吹く中、生
徒は１００ｍ走やリレーなどに取り組んだ。
同校は毎年、９月第１土曜に運動会を開催してきた。昨年は猛暑のため、
午前で終わるよう競技のプログラムを変更。この経験を踏まえ、本年度は暑
さ対策として開催時期を４カ月前倒しした。
全国では小中学生が熱中症で亡くなるケースもあり、京角校長は「重大な
事案が発生する前に見直した」と語る。練習や本番では、熱中症予防の指標
となる暑さ指数（ＷＢＧＴ）を測るなどして生徒の体調管理に気を配った。
運動会の開催時期を見直すには、他の学校行事との調整が必要になる。射
水市射北中も例年の９月第１週から今月１１日に変更。これに伴い、この時
期に行っていた３年生の修学旅行を９月にスライドした。
上田由美教頭は「９月に変更可能だったため、運動会を前倒しできた」と
明かす。今月１８日に運動会を控える新湊中も、修学旅行を９月下旬に行う
とにした。
県内の市町村教育委員会によると、９月上旬が多かった中学校の運動会は
開催時期を見直す動きが広まり、小学校でも集中する５月か９月中旬以降が
増えている。高岡市は数年前から５月開催が目立ち、砺波市は本年度から全
４校が９月下旬に切り替えた。
開催時期の変更について、保護者や生徒からは好意的な声が上がる。小杉
中に息子が通う長谷昌代さんは「５月は暑すぎず、いい判断だと思う」と理
解を示す。射北中の片林未空（みく）さん（３年）は運動会を終え「蒸し暑
くなくてやりやすかった」と振り返り、岡本亮太朗さん（同）は「準備期間
が短かったけれど、集中して一体感が生まれた」と笑顔を見せた。
１００ｍ走で一斉にスタートする生徒＝１１日、射水市小杉中学校
記事・画像：北日本新聞から