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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

射水市 下条川広域農道ふるさと大橋から富山新港火力発電所
2024/04/12 撮影
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今日の列車

高岡駅に停車中の521系泊行き  2024/03/27 11:40 撮影
Tpc520-21+Mc521-21
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今日のダム湖 総貯水量日本一の徳山ダム湖
          岐阜県揖斐川町徳山

右岸から国道417号線徳之山八徳橋 2010/06/05 撮影
1920 X 1080


今日の植物

砺波市水記念公園のアジサイ 2013/06/25 撮影
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運転免許返納減少続く、買い物・通院などで手放せず
2023年県内、過去5年で最低

2024年5月10日 05:00
 県内の運転免許証の自主返納件数が減っている。東京・池袋で高齢ドライ
バーの暴走による死傷事故が起きた2019年をピークに減少し、2023
年は過去5年で最も少なかった。社会的な関心の低下とともに、車に代わる
移動手段が限られ、返納に踏み切れない高齢者が増えたとみられる。一方、
高齢者による事故の割合は増えており、専門家は代替の移動手段の整備と返
納後の生活支援が必要と指摘する。(生田稔)

 「買い物や孫の送り迎えでよく使う。車がないと不便」。4月中旬、富山
市高島の県運転研修センターで免許更新の講習に参加した同市の無職、水間
隆さん(72)は更新を決めた理由をこう説明した。足腰が不自由でつえを
使う同市の79歳男性も「家族から『事故を起こしても責任が取れない』と
言われている。できるだけ車に頼りたくないが、通院や買い物には必要」と
語った。

 県警運転免許センターによると、県内の自主返納の件数は2014年の
2113件から増え続け、東京・池袋で80代男性の乗用車が暴走して母子
らが亡くなった事故が起きた2019年は5658件に上った。だが、翌年
以降は減少し、2023年は3802件と落ち込んだ。

 県内の各市町村は自主返納した高齢者らを対象に、公共交通機関の利用を
期限付きで無料にしたり、回数券を贈ったりといった支援事業を行っている。
近年は乗り合いタクシーなどのデマンド交通の充実にも力を入れているが、
返納の増加には結びついていない。

 富山大都市デザイン学部の猪井博登准教授は「郊外を中心に、依然として
車がないと日常生活を送れない現状がある。新型コロナの影響によるバスの
減便や、タクシードライバーの減少で公共交通の利便性が下がり、その状況
に拍車がかかった」と分析する。

免許更新の高齢者講習を受ける受講者 運転研修センター  2024/05/15


記事・画像:北日本新聞から