2024/04/04
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北陸新幹線敦賀開業による北陸の駅の変更
北陸新幹線敦賀開業により、北陸本線の金沢−敦賀間は、第3セクターの
IRいしかわ鉄道とハピラインふくいに移管されたが、HP北陸の駅は車両
のラッピング変更が完了する9月以降に再取材を予定。主要駅は北陸新幹線
の延伸区間乗車を兼ねて、それ以前に再取材するかもしれない。
とりあえず、社名タイトルと駅名標はCGで作成して変更する予定、ハピ
ラインふくいは昨日完了した。
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
高岡古城公園梅林の梅ツキノカツラ(月の桂) 2024/03/15 撮影
1920 X 1080
今日の列車
富山地方鉄道本線越中荏原−越中三郷間を走る14760系上市行き
Mc14774+Mc14773 2019/10/23 撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
南砺市臼中にある富山県営臼中ダム湖 上流部左岸林道西島線から
2010/05/31 撮影
1920 X 1080
今日の植物
北陸本線鯖江駅庭園のツツジ 2013/04/29 撮影
1920 X 1080
広がる未利用魚の活用
2024年4月3日 05:00
射付加価値で漁業者収益に
水揚げされても市場で流通しにくい「未利用魚」を販売する動きが県内で
広まっている。サイズが規格外だったり、処理に手間がかかるといったこと
が流通のネックになっていたが、食べられるように保存や加工を工夫。これ
まで商品価値の低かった魚を活用し、漁業者の収入アップを狙う。
(谷井康彦、飯田章太郎)
県水産研究所によると富山湾の2023年漁獲量の3位にシイラ(245
2トン)が入った。平年の3・6倍と記録的な豊漁だったが、傷みやすいた
め生食用としての流通が難しく、「未利用魚」として扱われる。
そんなシイラに目を付けたのが水産加工販売のIMATO(射水市本町・
新湊)だ。シイラの幼魚を使ったぽん酢しょうゆ漬けを共同開発し、2月に
発売した。
未利用魚の活用に力をいれ、梅干しを作る過程でできる白梅酢に漬けた
「梅魚(うめうお)」も販売している。酢が魚の臭みを抑え、身や骨を柔ら
かくする。本来廃棄されるはずの食材を組み合わせ、ご飯のお供にぴったり
の品を生み出した。
現在、ホタルイカ漁の定置網に大量に入り込み、安値で取引されるマイワ
シと福井県の梅を使った「梅魚」の販売に向けて準備を進めている。「食文
化として定着させたい」と力を込める東海勝久社長。現役漁師として、加工
品が広く認知され、漁業者の経営安定につながる好循環を願う。
水橋漁民合同組合(富山市)の安倍久智組合長は、漁師仲間と合同会社「遊
水会」を設立。日本政策金融公庫などの支援で2021年にレストラン「水
橋食堂 漁夫」をオープンした。
売りは、目の前の水橋漁港で水揚げした鮮度抜群の地魚だ。市場に出回ら
ない魚も調理法を研究し、丼物や揚げ物などとして提供している。安倍組合
長は常々「未利用」という表現に違和感を感じていた。「魚価は季節や地域
によって大きく変わる。どんな魚にも価値がある」と口調に熱がこもる。
店には地元住民や県内外の客が訪れ、平日昼の開店直後からにぎわう。3
月からは夜営業も始めた。安倍組合長は「自分たちの捕った魚を無駄にする
ことなく、多くの人に楽しんでもらいたい」と話す。
地球温暖化による海洋環境の変化や乱獲を背景に、日本の漁業・養殖業の
生産量は1984年をピークに減少の一途をたどる。
漁獲減が加工関連業の衰退を招き、未利用魚が増える−。魚津漁協の濱住
博之代表理事組合長は、そんな負のスパイラルを危惧し、歯止め策に乗り出
した。
同漁協は、黒部市宇奈月温泉の旅館「黒部・宇奈月温泉やまのは」のレス
トランにアジやカマスなどの未利用魚を提供している。日によって入荷量が
変わるため、安定供給が最大の課題だったが、優れた冷凍保管技術を持つ県
鮭鱒漁業協同組合(魚津市)が協力することで解決した。
濱住組合長は「同じ魚でもさまざまな形で提供できる加工業者を増やす。
地元で消費するサイクルを構築することで未利用魚を減らすことができる」
と訴える。
魚をサブスク、手軽に楽しく 全国
未利用魚から安定的に収益を得る手法として、定額制(サブスクリプショ
ン)サービスを始める事業者が全国で増えている。調理済みで家庭に届く便
利さ、店頭には並ばない魚を味わえる楽しさが人気だ。
ベンチャー「ベンナーズ」(福岡市)は2021年にサブスク「フィシュ
ル」を始めた。未利用魚を水揚げ当日に処理し、焼き魚用のみそ漬け、カル
パッチョなどに加工。瞬間冷凍したパックを月1回届けている。メニューは
約50種類あり、6パックで5390円。会員数は累計2万5千人を超える。
食品宅配のオイシックス・ラ・大地(東京)は21年、未利用魚を下処理
して定期宅配するサービス「ふぞろいお魚レスキューくらぶ」をスタート。
食品ロス削減に力を入れている。産直アプリを運営するポケットマルシェ
(岩手県花巻市)も未利用魚を扱う。
平日昼の開店直後、県内外の車で埋まる「水橋食堂 漁夫」
記事・画像:北日本新聞から