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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

京都市 世界文化遺産元離宮二条城の桜 2009/03/29 撮影
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今日の列車

万葉線米島口駅に到着するMLRV1004高岡駅行き 2022/04/10 撮影
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今日のダム湖

砺波市庄川町金屋の関西電力が管理する舟戸ダム湖 左岸休憩所
2010/04/14 撮影
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今日の植物

富山市池多の梨畑に咲く梨の花 2015/04/22 撮影
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三セク鉄道が利用促進模索 石川・福井県の在来線、
北陸新幹線延伸に伴い移管

2024年3月14日  05:00
 3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業に伴い、
石川、福井両県の並行在来線約130km運営が、JR西日本から両県の第
三セクターに移管される。人口減少で苦しい経営が見込まれる中、両県の三
セク鉄道は、利用促進の取り組みを強化する。

 福井県側約80km運行を担う「ハピラインふくい」は新駅設置を予定し
ているほか、昨年12月には、従来ダイヤより通勤・通学の時間帯を中心に
運行本数を約3割増やす移管後のダイヤを発表した。担当者は「住民の継続
利用につなげたい」と強調する。

 2023年3月末時点の世帯当たりの自家用乗用車台数は全国1位が福井、
2位が富山と北陸地方は日本有数の車社会。鉄道が生き残るには利便性向上
が欠かせない。

 新たに約50kmの路線が加わる石川県側の「IRいしかわ鉄道」も朝夕
の増便や終電の繰り下げに踏み切るほか、沿線自治体は駅前に駐車場を整備
し、自家用車と鉄道を乗り継ぐ「パークアンドライド」を推進する。

 だが、先行きは険しい。ハピラインふくいは、現行の利用者数を維持し、
最初の5年間に普通運賃を現行比 1.15倍に引き上げるなどしても11年
間での累積赤字が70億円になると試算。実際は利用客が1割近く減ると見
込まれており、赤字がさらに膨らむ可能性もある。IRいしかわ鉄道も10
年間で87億円の累積赤字を予想している。

 このため石川県と富山県は昨年、自転車を列車内に持ち込める「サイクル
トレイン」を試験運行するなど、観光客などの利用拡大に向けた取り組みも
模索している。

 2015年の金沢延伸後、富山県の並行在来線を経営する「あいの風とや
ま鉄道」は、2023年度決算で経常損益が8年ぶりに黒字となる見通しだ。
県などの支援を受けつつも、ダイヤ改正や運賃値上げといった取り組みが奏
功した形だ。

 同社の日吉敏幸社長は「地域のニーズに耳を傾け、新駅設置など利用者の
開拓を進める姿勢が重要だ」と訴えている。

        サイクルトレインの試験運行 IRいしかわ鉄道津端駅
記事・画像:北日本新聞から


ハビラインふくい福井駅  イメージCG