2024/03/07
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富山市月岡の富山地方鉄道上滝線月岡駅付近から剱岳 2018/05/11
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万葉線米島口駅を発車した7075越ノ潟行き 2021/10/22 撮影
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加賀市山中温泉我谷町の石川県営我谷ダム湖堰堤付近の紅葉
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高岡古城公園高岡護国神社のツバキ 2015/04/09 撮影
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「4段に分かれる落差日本一」称名滝の段数増えた?
立山砂防博物館、60年ぶり調査へ
2024年3月7日 05:00
立山カルデラ砂防博物館(立山町芦峅寺)が今春、県内を代表する景勝地
「称名滝」の地形を詳細に調べる。2023年に滝の最下部に段が形成され
つつあることが分かり、その後のドローンによる観測で上部にも新たな段が
ある可能性が出てきたためだ。詳しい調査は約60年ぶりとなり、結果によ
っては「4段に分かれる落差日本一の350m」といううたい文句が変わる
かもしれない。(柵高浩)
立山カルデラ砂防博物館は1998年の開館以来、称名滝の状況を調べて
いる。2023年春、滝の姿が大きく変化したことを確認。滝の最下段の中
間付近に新たな段ができつつあり、流れ落ちる水が大きく跳ねるようになっ
ていた。1年で平均10pほど浸食され、後退しているとされる称名滝が、
今も刻々と形を変え続けている証しだという。
その原因は、普段が毎秒2トン、大雨だと同100トンになる水量の多さ
と、浸食されやすい地質だ。最下部の変化を確認して以降、ドローンを使っ
て調べ、上部の1〜2段目付近で新たな滝つぼらしき穴を見つけた。
過去に称名滝を詳細に調べたのは1960年の「総合調査」という。同博
物館によると、当時は測量を行い、現在の落差や段の数もこの調査に基づく
される。飯田肇学芸課長は「『段』の定義は難しい」としつつ「間違いなく
他にも変化があるはずで、短期間にこれだけ地形が変わる例はほぼないだろ
う」と語る。
博物館は今春、飯田課長と北アルプスの氷河を調査した福井幸太郎学芸課
長補佐を中心とし、滝の変化の全容解明を目指す。新たな地形図を作り、1
960年のデータと比較することで変化の実態を明らかにする。
現時点で能登半島地震による大きな崩落などは確認されていないが、調査
では地震の影響も調べる。
2007年8月(左)と23年6月の称名滝。比較すると最下部の水流が変
化している=立山町芦峅寺
記事・画像:北日本新聞から
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