2024/02/12
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今日から立山連峰を特集 画像の加工度大
氷見市中田の灘浦海岸から立山連峰と虻ガ島 2010/01/27 撮影
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富山市内電車 富山駅に到着するT101南富山駅前行き 2017/09/10
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国道158号線から電源開発の鷲ダム湖下流方向 2009/10/11
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富山県民会館分館豪農の館内山邸の紅梅 2015/03/31 撮影
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太陽光パネル再資源化、ノウハウ全国発信へ
高岡市の関連企業、迫る大量廃棄に対応
2024年2月11日 05:00
高岡市で2024年度から、太陽光発電パネルのリサイクルが本格的に始
まる。市内のリサイクル事業者やアルミ建材メーカーが再資源化を進める。
太陽光パネルは東日本大震災後に急速に普及し、2030年代以降に一気に
耐用年数を迎えることなどから、大量廃棄にどう対応するかが課題となっ
いる。高岡から、再資源化ノウハウを全国に提供していくことも視野に入れ
る。(高橋良輔)
太陽光パネルの再資源化は、「脱炭素先行地域」として環境省に選定され
た高岡市の官民連携プロジェクトの一環。パネルをリサイクルすることで、
その材料であるアルミの資源循環も進める。
リサイクル業のハリタ金属(同市福岡町本領)と三協立山が中心となって
取り組む。使用済み太陽光パネルはハリタ金属で破砕し、材料ごとに分別す
る。同社のラインの処理能力は1時間にパネル2000枚。パネルのフレー
ムと設置用の架台の多くは軽量のアルミ製で、分別して取り出したものは三
協立山の工場に搬入される。同社で溶解し、再び太陽光パネルのフレームや
架台を製造する。
アルミは用途に応じて他の金属を混ぜて合金として用いられる。一般的に
サッシはアルミ含有量が高く、自動車部品だと低くなる。含有量の異なる製
品へのリサイクルは現時点では難しいものの、同じ製品への循環は比較的容
易なため、これまでもアルミのリサイクルで連携してきた2社で、パネルの
再資源化の実績を積むことにした。
太陽光パネルの7割程度を占めるガラス材の再資源化も、県内の事業者が
担うことで調整している。
全国から使用済みの太陽光パネルを受け入れるとともに、ビジネスとして
再資源化ノウハウを提供していくことで、大量廃棄という課題の解決にもつ
なげる。ハリタ金属の張田真社長は「社会課題を見据えた地域として、高岡
の付加価値も高めていきたい」と話している。
◆太陽光発電パネルの大量廃棄◆ 再生可能エネルギーの「固定価格買い取
り制度」の期間の終了後、一斉に産業廃棄物としてパネルが排出される問題。
同制度は2012年に導入され、太陽光発電の買い取り期間は20年。パネ
ルの耐用年数も20〜30年とされている。新エネルギー・産業技術総合開
発機構(NEDO)の推計では、排出のピークは2035〜37年で、20
36年の排出見込み量は17万〜28万トンとなっている。
太陽光パネルを処理するハリタ金属射水リサイクルセンターのライン
記事・画像:北日本新聞から
スクラップを溶解して型材製造用材を生産する三協マテリアル奈呉工場
一連の作業は射水市の工場で行われる