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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

滑川市堀江の堀江自然ふれあい広場から立山連峰薬師岳 2024/01/05 撮影
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今日の列車

富山市内電車 電鉄富山駅エスタ前を発車したT102南富山駅前行き
2017/09/10 撮影
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今日のダム湖

国道158号線から電源開発の鷲ダム湖と堰堤 2009/10/11 撮影
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今日の植物

城端線新高岡駅付近の畑に咲くラッパスイセン 2015/03/31 撮影
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温泉水で果樹栽培 富山環境整備、閉業の宿泊施設活用
2024年2月6日  05:00
 リサイクル・廃棄物処理の富山環境整備(富山市婦中町吉谷、松浦英樹社
長)は、新型コロナウイルスの影響で閉館した山あいの宿泊施設「いこいの
村」(同市婦中町細谷)で、果樹の試験栽培に乗り出す。一帯に湧き出る温
泉水を活用しながら、カカオやコーヒー豆、ライチやバナナといった温暖な
地域で収穫される果樹を中心に栽培。中山間地に新たな産業を芽吹かせると
ともに、里山の再生を目指す。(湯浅晶子)

 富山環境整備は廃棄物処理を手がけながら、農村の活性化と環境保護の両
立を図る「地域循環共生圏」の実現に取り組む。2015年には廃棄物発電
を活用してトマトの栽培をスタートし、現在は年間約100トンの収穫があ
る。荒れた農地に成長が早い「早生樹」を植え、バイオマス燃料として活用
る実証事業なども進めている。

 果樹栽培は初めての試み。コロナ禍で利用者が減少し、2021年9月に
閉館した「いこいの村」を買い取り、2024年から試験栽培をスタートす
る。敷地内には32度の温泉水が湧き出ており、果樹のポットを置いた館内
の一角に温泉水の蒸気を送り込むことで、温暖な環境をつくる計画だ。

 ライチは60本の苗を用意する他、カカオやコーヒー豆、バナナ、ブルー
ベリーといった付加価値と独自性の高い作物を育て、本格的に栽培が可能な
品目を探る。広場となっている屋外にはクリやヘーゼルナッツを植える計画
で、古小路伊知郎アグリ事業部長は「実がなる時期に多くの人が集う、いこ
いの里山になればいい」と語る。

 生育が軌道に乗った作物の栽培ノウハウは地域に提供し、新たな特産品の
掘り起こしにも役立ててもらいたい考え。松浦社長は「将来的には地域の人
たちに栽培や加工を手がけてもらうことで、中山間地の活性化につながれば
うれしい」と話している。

多彩な果樹が植えられる予定の敷地。中央奥の建物は旧「いこいの村」の
宿泊棟=富山市婦中町細谷
記事・画像:北日本新聞から


2021年9月に閉館した「いこいの村」の宿泊棟