2024/01/04
10:00 更新時天気 晴れ 気温 6.7℃
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
富山地方鉄道越中舟橋駅付近から剱岳 剱大窓、剱小窓、剱岳、剣御前
2023/12/30 撮影
1920 X 1080
今日の列車
えちごトキめき鉄道えちご押上ひすい海岸駅に到着するET122-2泊行き
2022/03/25 撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
奈良県宇陀市室生区大野にある水資源機構室生ダム 堰堤天端から室生湖
2009/09/24 撮影
1920 X 1080
今日の植物
のと鉄道能登笠志保駅付近の葛の花 2014/09/15 撮影
1920 X 1080
富富富の栽培を最大6倍に拡大 県の次期戦略、
2028年度までにコシヒカリに近い水準へ
2024年1月1日 05:00
県が近く策定する富山米「富富富」の次期生産戦略で、2028年度まで
に作付面積を最大5〜6倍に増やす目標を盛り込む方向で検討していること
が、関係者への取材で分かった。コシヒカリに近い水準に引き上げるため、
体的に数値を設定する。昨夏の猛暑でも高品質を確保し、コシからの切り替
えの機運が高まっていることが理由。「コシ1強」の構図を転換する戦略と
なりそうだ。
富富富は、暑さに弱いとされるコシヒカリの短所を克服する新品種として、
県が2015年間かけて開発し、2018年にデビューした。作付面積を年
々伸ばし、2023年は1632ヘクタールだった。
県は将来的にコシに代わる主食用米の主力品種にする目標を掲げるが、現
状では1割にも満たない。コシは2万ヘクタール台前半で、全体の7割近く
を占めている。
県は2024年度から5カ年の富富富の次期生産戦略に、2028年度の
作付面積の数値目標を明示する方針。複数の関係者によると、8千〜1万ヘ
クタール程度を検討している。戦略内容は、県やコメの生産、販売の関係者
でつくる戦略推進会議で決めており、県は2月の次回会合で案を示す。
思い切った目標が検討される背景には、昨夏の猛暑がある。2023年産
の富山米の1等比率(2023年11月末時点)はコシが46.4%に落ち込
む一方、富富富は93.0%と高品質を確保。温暖化が進む中、安定栽培でき
る品種だと改めて証明された。コシの栽培や販売に慣れた生産、実需の関係
者からも切り替え加速を求める声が強まった。
2024年産の富富富の生産者募集には、例年以上に多くの応募があり、
JA管内によっては2023年産の2倍近くになっている。各JAも作付け
拡大や受け入れ体制整備に向け準備を進めている。
ただ、現状の種もみ生産量を考慮すると、2024年産は2千ヘクタール
余りとなる見込み。「2028年度までに8千ヘクタール以上」という大胆
な目標を達成するには、県外の販路拡大など需要を高めることや、収穫後の
乾燥調製施設の整備など課題も多い。今後の議論次第では、目標時期が後ろ
倒しになる可能性もある。
収穫を前にした富富富のほ場。猛暑でも例年並みの高い1等比率を確保
している=2023年9月、富山市内
記事・画像:北日本新聞から
収穫前のコシヒカリの圃場 画像:新潟直送計画から