2009/09/24 撮影
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氷見あいやまガーデンのハナショウブ 2014/06/21 撮影
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ダイハツ再開見通せず 全工場停止で地域・取引先に影響
2023年12月27日 05:00
車両の認証不正で国内全車種の出荷を停止したダイハツ工業は１２月２６
日、国内４府県にある完成車工場の生産を全て停止した。同日朝から軽自動
車「コペン」を製造する本社工場第２地区（大阪府池田市）の稼働を停止。
生産は少なくとも来年１月まで止める方針で、再開のめどは立たない。地域
や取引先への影響は大きく懸念が広がる。親会社トヨタ自動車の業績にも影
響を与えそうだ。
ダイハツは２５日に滋賀県や京都府の工場のほか、子会社ダイハツ九州の
大分県の工場を停止した。国内では通常、１日に約４千台を生産していた。
２０２２年度の国内での生産台数は約８７万台。他社からの受託生産分を含
めると約９３万台になる。
本社工場では２６日早朝、従業員が足早に出勤。コペン製造担当の男性は
（停止の影響で）生活に不安がある。今日の作業内容もまだ聞いていない。
イハツが再び稼働できるかどうかの説明がなく見通しが立っていない」と語
った。
国内工場で働く正社員は４月時点で約９千人に上る。完成車工場で働く従
業員は約６千人。停止中は工場設備の清掃など違う業務に従事するほか、休
業となる社員もいるという。
ダイハツは出荷停止により減収が見込まれる部品の仕入れ先と、補償に向
けた個別交渉を開始。労働組合とも従業員の給与補償などについて合意した。
系列の販売店で毎年１月に実施していた「初売りキャンペーン」は中止。海
外はインドネシアとマレーシアで出荷を再開した。
ダイハツは今年４月、内部通報をきっかけに不正を確認したと発表。第三
者委員会の調査の結果、トヨタなど他社ブランドを含め６４車種で１７４件
の不正を確認した。
県内企業、長期化を懸念
ダイハツ工業の完成車工場が全て停止したことを受け、取引のある県内企
業からは、影響の長期化や自動車産業全体への波及を懸念する声が聞かれた。
帝国データバンクによると、ダイハツ工業を頂点とするサプライチェーン
（供給網）で、売上高の１％以上を依存している企業は国内に推計８１３６
社ある。富山には１９番目に多い７７社が所在するが派生する売上高は２８
番目の３３億円。２次下請けが６１社と８割を占め、売上高依存度が小さい
とみられる。
タカギセイコーは機能部品を納入しているが「取引はそれほど多くなく、
影響は軽微と思われる」としている。一方で直接取引のある、別の県内メー
カー役員は「相当な被害になるだろう」と警戒する。
アイシン軽金属（射水市奈呉の江・新湊）は自社工場製部品の取引はない
が、外注しているスロープを納入しており、「長期化するとどうなるか分か
らない」と不安を募らせる。
金型を納めている魚岸精機工業（射水市北高木・大島）は、新規の取引案
件が決まりそうなタイミングだった。魚岸成光社長は「仕切り直しになりそ
う。ダイハツとの取引は売り上げの２％くらいで影響は限定的」とした上で、
「自動車産業全体に波及すれば影響が長引くので、そちらの方が心配だ」と
話す。
富山信金が相談窓口開設
富山信用金庫は２６日、ダイハツ工業の出荷停止などによる影響を受けた
取引先を対象とした相談窓口を、全営業店とＢ＆Ｌコンサルティングスクエ
アに開設した。当面の間、中小企業や個人事業主からの資金繰りや経営改善
に関する相談に応じる。
ダイハツ工業の本社工場＝大阪府池田市（共同通信社ヘリから）
記事・画像：北日本新聞から
