2023/12/28
7:40 更新時天気 曇り 気温 2.1℃
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
高岡古城公園枡形濠のイロハモミジの紅葉 2023/11/22
撮影
1920 X 1080
今日の列車
富山地方鉄道本線稲荷町駅を発車した10030系宇奈月温泉行き
Mc10035+Mc10036 2019/07/08 撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
奈良市北野山町にある水資源機構の布目ダム湖 左岸県道25号から
2009/09/24 撮影
1920 X 1080
今日の植物
氷見あいやまガーデンのパンジー 2014/06/21 撮影
1920 X 1080
あいの風とやま鉄道が開業後最大の黒字 23年度決算
運賃収入が大幅増
2023年12月28日 05:00
あいの風とやま鉄道の2023年度決算は1億12万円の最終黒字となる
見込みとなった。黒字額は2015年度の開業以来、最大となる。今春の運
賃改定や観光客の利用が増えたことによる運賃収入の増加のほか、燃料費高
騰を受けた補助金収入が主な理由という。県や市町村などが拠出する経営安
定基金を繰り入れずに初めて黒字となった。同社が12月27日発表した。
黒字額は2015年度の7千万円が最大だった。2023年度の黒字分は、
新型コロナウイルス感染拡大以降の赤字で生じた累積欠損金1億2200万
円の解消に充てる。
赤字回避のための経営安定基金は、予算で計上していた6100万円を留
保し、2024年度以降の中間車両の整備費に充てる方針。
売上高に当たる営業収益は、2022年度比7.2%増の57億9千万円。
うち運賃収入は28億8千万円で13%増となった。4月の運賃改定で普通
運賃と通勤定期は6%程度、通学定期は2%程度値上げしたことに加え、新
型コロナ流行の落ち着きに伴い観光客などの定期外利用者の運賃収入が26.
6%増(4〜10月)だったことが増収につながった。
本業のもうけを示す営業損益は2022年度の2億3205万円の赤字か
ら1億9812万円の赤字に圧縮。道路橋点検など受託工事収入の増加に加
え、燃料費高騰対策や施設修繕の補助金などで最終黒字となった。
27日に富山市明輪町の同社本社で会見した日吉敏幸社長は「基金に頼ら
ず黒字化できたが、来年度も人件費の増加など厳しい状態が続く。収支がプ
ラスになるよう引き続き努力したい」と述べた。
最終的な決算は今後の利用者や除雪費などによって変動する。
利用者6%増、観光回復 4〜10月
あいの風とやま鉄道の4〜10月の利用者は873万5千人だった。1日
当たりでは4万819人となり2022年比6%増。新型コロナ禍前の20
19年比では5.8%減だった。
27日の会見で日吉社長は「新型コロナで車での通勤にシフトした人が戻
ってきていない」としながら、観光客をはじめとする定期外利用者が新型コ
ロナ禍前より増えた月もあると説明。「来年度はコロナ禍前の水準に戻ると
期待している」と語った。運賃改定の大きな影響はないとの認識も示した。
決算などを説明する日吉社長(左)=あいの風とやま鉄道本社
記事・画像:北日本新聞から