2023/12/23   11:50   更新時天気  曇り 気温  2.7℃

富山県内、線状降雪帯でドカ雪
 線状降雪帯が通過した影響で一晩で35㎝のドカ雪となった。地球温暖化
で、漁業の魚種が変わるほどの水温上昇で、温暖化による雪害は今後も続く
と思われる。湿った雪で、雪がやんで気温が上がると減るのも早い。
 富山市石坂の積雪は9時に47㎝だったが、11時には42㎝となった。




自宅前から


HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

高岡市古城の高岡古城公園三の丸古城亭前のイロハモミジの紅葉
2023/11/22 撮影
1920 X 1080


今日の列車

富山地方鉄道不二越線栄町駅を発車した17480系岩峅寺行き
Mc17483+Mc17484   2019/03/16 撮影
1920 X 1080


今日のダム湖

奈良市北野山町にある水資源機構の布目ダム湖 堰堤右岸から
2009/09/24 撮影
1920 X 1080


今日の植物

氷見あいやまガーデンの紫陽花     2014/06/21 撮影
1920 X 1080


県内トップインタビュー2024年の展望
三協立山社長、平能正三氏

2023年12月20日  05:00

生産現場の連携強化
Q 2024年5月期の上期(2023年6~11月)業績発表を1月に控え
ている。

 「三協アルミ社と三協マテリアル社は、市場が冷え込んでいる影響で厳し
いと感じている。新設住宅着工戸数は前年比約10%減となり、非木造のビ
ルの着工床面積も同様に減少している。価格改定の効果は出ているものの、
エネルギーや物流費の高騰、円安で相殺する形になっている」
 「タテヤマアドバンス社は第1四半期で増収増益となり、持続するのでは
ないか。小売業で特にドラッグストアの出店や改装投資が継続している。懸
念材料は中国の景気低迷がどこまで続くかだ」

Q 国際事業はどうか。
 「今期の黒字化を目指しており第1四半期は小幅だが黒字になった。懸念
するのはドイツを中心に展開している子会社STEP-Gだ。ドイツ経済が
低迷し、得意先の自動車メーカーの出荷台数も伸びていない。欧州メーカー
のEV(電気自動車)は富裕層向け高級車が多く、比較的廉価なゾーンと共
に売れ行きはいいが、中間ゾーンが足踏み状態だ」

Q 23年は原材料やエネルギー価格が高止まりした。
 「今期はタテヤマアドバンス社で一部の価格改定があったものの、多くは
前期に改定を行い顧客の理解を得ながら浸透を図ってきた。ただ、2024
年は物流費が上がるとみており、既に上昇している。コスト増の分を価格改
定で全て補えていないこともあり、資材、エネルギー価格の推移や同業他社
の動向も見ながら、必要であればさらなる価格改定も検討しなければならな
い」

Q 三協アルミ社は12月の組織変更で生産機能を集約し、機能強化を図った。
 「ビル、住宅、エクステリアの3事業部の連携を強めたいという思いがあ
る。工場を再編成すると、事業部ごとにくくっていたのでは一つの工場を
営するのにも不具合が生じており、事業部の分け隔てなくものづくりを統一
し、管理運営する必要性が出てきている。具体的には佐加野工場では各事業
のアイテムを作るようになった」
 「フレキシブルに生産資源の再配置をするには、3事業の生産機能をまと
めた組織がふさわしいと考えた。新しい組織でものづくりを活性化し、生産
源のさらなる再配置もプランニングしたい」

Q 生成人工知能(AI)が急速に普及している
 「積極的に活用したいと思っている。ただ無防備に使うと、得意先や個人
の情報漏洩につながる恐れがあり、社内に留意事項を周知した。社内専用の
AIには社章の形にちなんで『AIふたば』と名付け、会議の議事録作成な
どに使っている。有用な活用法を社内で共有し、生産現場でも活用を進めた
い」(聞き手 一川孝文)

◆ひらの・しょうぞう◆ 1958年生まれ。高岡市出身。立命館大理工学
部を卒業後、1982年に三協アルミニウム工業入社。三協立山の三協アル
ミ社ビル事業部長、取締役執行役員国際事業統括室長、専務執行役員を経て、
2020年8月から現職。三協マテリアル社長を兼務する。


記事・画像:北日本新聞から